ピサロ, アルトゥール(1968-)
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ここに収録された2曲の室内楽作品はフランクの晩年に書かれたもので、その緻密な構成と激渋さは、あの交響曲すら凌駕するものであり、室内楽の新しい時代を予見させるものでもあります。サン=サーンスに献呈されたピアノ五重奏の重苦しい響きはオルガン奏者としてのフランク(1822-1890)の特徴がよく顕れているものでしょう。ポルトガル生まれの名手ピッツァーロの輝かしいピアノの音色が華を添えます。また弦楽四重奏での堅固で格調高い音楽も、まさに「通向け」です。(2008/10/22 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
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カタログ番号 | :Phoenix142 |
「アランフェス協奏曲」の作曲者として知名度が、やや先行してしまったロドリーゴですが、実は様々なジャンルの作品を残しています(NAXOS管弦楽作品全集も併せてお楽しみください!)。ロドリーゴ自身、非常に味のある録音を残している優れたピアノ弾きであり、そのピアノ作品も大変に素晴らしいものです。濃厚ながらももたれないスペイン情緒と、やるせないセンチメンタリズムが70分弱、聴くものの耳を捉えて離しません。即興的な雰囲気を持った楽曲も多く、今まさにそこから音楽が生まれてくるかのような感動を味わうことができます。詩情の豊かさには定評のあるピサロの演奏もツボにはまっています。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557272 |
ロドリーゴには、ピアノ独奏曲の書き手といったイメージはあまりないかもしれません。しかし彼はやや寡作ではあるにせよ、第一級のピアニスト=コンポーザーであり、当盤はまさにその証明ともいうべきものです。超絶技巧を駆使しつつ、不協和音程を美しく響かせる「物売りの声によるトッカータ付き、カスティーリャのソナタ集」、「早起き鶏の前奏曲」や「歌と踊り」といったあたりは、ピアノ・マニアも納得の素晴らしい演奏効果を誇っているといえましょう。一方、娘のセシリアの為に作曲した「セシリアのアルバム」も、子供の小さな手を前提にしているとはいえ、実際には高度な内容が盛り込まれており、立派な演奏会用作品となっています。(2007/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557923 |
スペインのギター音楽を語る上で、外すことのできないロドリーゴ。まずは有名な「アランフェス協奏曲」を思い出す方も多いでしょうが、それだけではなく、生涯にほぼ200曲に渡る様々な作品を書いています。オーケストラ曲あり、器楽曲あり、声楽曲あり。この2枚組にはそれらの中から厳選の22曲が収録されています。そんな彼自身は優れたピアニストであり、ギターは演奏しなかったというのも、ちょっとしたトリビアでしょうか。86ページに渡るブックレット(英語のみ)には、詳細な彼の生涯が記されています。偉大なる20世紀の作曲家の足跡を辿ることができる貴重な2枚組です。(2011/08/17 発売)
レーベル名 | :Naxos Educational |
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カタログ番号 | :8.558204-05 |
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)、ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)、そしてこのフェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)。この3人が近代ポルトガル音楽の巨匠と呼ばれる人たちです。ただ3人の作風には違いがあり、ドイツとフランスで学んだブランコはドイツ後期ロマン派の?影響が感じられる作品を書き、サントスの作品は民族音楽からの影響を半音階的進行に閉じ込めたもの。そしてこのロペス=グラサは、パリでシャルル・ケクランに学び、ポルトガルのポピュラー音楽とバルトークやヒナステラなどの他の国の現代作品との融合を図った音楽を書いたのです。彼はポルトガル共産党に入党したことで、強い迫害を受けたことでも知られますが、それにもめげず強靭な音楽を残しています。このピアノ曲集は、彼の作風を端的に知ることができるでしょう。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5196 |