ウルマン, マークス(1967-)
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シューベルトが歌曲の作曲において最も好んだのはゲーテやシラーですが、それらに次いで詩としてとりあげた量が多い部類として、18世紀後半の文学史上において“Empfindsamkeit”(感傷主義)と呼ばれた潮流に分類された詩人たち、即ちクロプシュトックやマティソンらがいます。シューベルトの作曲活動初期に特に好まれた詩人たちです。単独で歌われることが極めて少ないこれらの初期作を一挙集め、ソプラノ、テノール、バリトンの三歌手で歌い分け、しかも伴奏楽器に現代ピアノではなくシューベルト初期に相応しいフォルテピアノを使用して収録した当盤の価値は絶大なものがあります。(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557371-72 |
詩人毎にまとめるナクソスのシューベルト歌曲全集。今回はいわゆる「感傷主義」に分類されるコーゼガルテンの詩による作品集です。大歌手たちが単独でも取り上げた「沈みゆく太陽に寄せて」や、フィッシャー=ディースカウが好んだ「夜の歌」あたりを除くと、有名作品は少ないのですが、だからこそ当盤のような選集は実に貴重です。いつものようにアイゼンロールによる絶妙なフォルテピアノ伴奏を得て、ソプラノ、テノール、バリトン3人の歌手がそれぞれ歌いわけますが、全体に落ち着いた、時に思索的な作品が並びます。シューベルト鑑賞の奥の院と言った趣きが魅力の一枚です。(2007/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557373 |
シューベルトの歌曲を語る上で避けて通れないのが、このパートソング集です。親しい友人たちとの集まりで披露されたであろうこれらの歌は、独唱のための曲に比べると気楽で身近な題材から取られたものが多く、彼の社会生活をあれこれ想像する材料としても興味深いことでしょう。曲によっては、ピアノ伴奏を備えた壮大なカンタータであったり、単純なメロディを用いたカノンであったりとその趣は本当に様々です。トラック10の「婚礼の焼肉」などはタイトルだけ訊くとユーモラスですが、実は・・・小さな「魔弾の射手」そのもの。3人の登場人物の掛け合いはまるでオペラのようで、なかなか聴き応えがあります。あと2枚のアルバムが予定されるこのシリーズ。とても楽しみです。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570961 |
シューベルトの珍しい合唱アンサンブルのための作品集第2集です。この中の男声のための曲集は知れ渡っていますが、女声のための作品はほとんど知られていません。しかしシューベルトはそんな女声のためのアンサンブルに極めて野心的な作品を多く書いたのです。讃美歌による曲から、彼が教えていた女生徒の誕生日を祝う曲まで、さまざまな歌がひしめいています。添えられたピアノの伴奏もどれも巧妙に書かれていて、シューベルトを聴く楽しみ満載の1枚となっています。厳選された歌手たちの楽しげな表情にもご注目ください。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570962 |
第1集(8.570961)、第2集(8.570962)が大好評、シューベルトのパート・ソングの第3集です。ここに収録されているのは、全て男声のための作品です。当時のドイツの風潮からしても、女声を含んだ曲に比べると男声のための作品の方がレヴェルが高いことは否めません。男たちは事あるごとに酒場に集い、歌っては友好を深め、また愛国心を深めていたに違いありません。「歌う社会」はほとんどの町の中で形成され、彼らのアンサンブルのための曲は幾つあっても足りなかったことでしょう。もちろんシューベルト自身がその「歌う社会」の中の住人だったことも忘れてはいけません。そんな理由で(女性としては悔しいですが・・・)このような素晴らしい作品が数多く生まれてきたのです。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572110 |
どんなに時代が変わっても永遠に色褪せることのない名曲の一つが、モーツァルト「レクィエム」。既にやり尽くされた感もある中、当演奏の特徴は、僅か40分程度という短い演奏時間で、この曲を聴き慣れた耳には相当な速度が感じられる筈。音楽は疾風の如く流れますが、厳粛なる美を見失うことは決してありません。珍しい小曲2つをカップリング。ライプツィヒの伝統あるゲヴァントハウス・オーケストラのメンバーが設立した室内管弦楽団を率いる、チェリビダッケや合唱の神様エリック・エリクソンらに師事したデンマーク出身の気鋭の指揮者が、合唱を知り尽くした手腕を見事に発揮しています。(2006/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557728 |
愛と波乱に満ちた生涯を送った、名ピアニスト&作曲家フランツ・リスト(1811-1886)。彼は多くのピアノ曲だけでなく「交響詩の創始者」としても偉大なる足跡を残しています。そんな彼の代表作の一つ「ファウスト交響曲」の2台ピアノ版の登場です。1830年代にベルリオーズからゲーテの「ファウスト」を奨められ愛読していたリストですが、1852年、ベルリオーズから「ファウストの劫罰」を献呈されたのを機に、1854年に管弦楽のための「3人の人物描写」を書きワイマールで初演。その3年後に合唱部分を書き加えます。2台ピアノ版の編曲は1862年に行われ、その後1874年には第2楽章「グレトヒェン」のピアノ独奏版も作られています。その後、幾度となく手を加え、最終的な改訂は1880年に行われています。大掛かりな作品ですが、2台ピアノで聴いても、原曲に匹敵するほどの色彩感が感じられるのはさすがリストと言う他ありません。もちろん最終部分には男声合唱を準備し、この演奏家泣かせの大作をとことん表現し尽くしているのも素晴らしいの一言です。(2011/08/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572560 |