ザラフィアンツ, エフゲニー
Search results:4 件 見つかりました。
いささか手前ミソになりますが、同工異曲の面も少なからずあり、曲数も星の数ほどといったスカルラッティのピアノソナタの全集を、一人ではなく大勢のピアニストによる録音としたのは、よい趣向だったと実感できる一枚となったのではないでしょうか。というのも、当盤は個性派ピアニストとして評価の高い、エフゲーニ・ザラフィアンツが、期待に違わず濃密な音楽を展開してくれているからです。例えば(7)のルバートもたっぷりな歌い口は、こ惑的とすらいってよい艶やかさで魅了します。もちろん技巧の方も冴えに冴え、細かいパッセージの明瞭さも、さすがといったところです。(2003/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554793 |
スクリャービンが生涯に渡って無数に作曲し続けたのが、前奏曲のタイトルのもとに書かれた小品たちです。ロマン派以降ピアノ音楽分野では、前奏曲のタイトルをもつ楽曲は、一般に自由な形式で書かれた小規模な作品である場合がほとんどですが、スクリャービンの場合も例外ではなく、夢見るように美しかったり、激情が噴出したり、あるいは超絶技巧が炸裂したりと、まさに様々な楽想の玉手箱状態となっています。当盤に収録されているのは、彼の作曲家人生の中では初期の作品ばかりとなっていますが、ショパン・リスト等の影響、そして彼ならではの官能的要素の萌芽と若者らしい爽やかなロマンティシズムのごった煮が魅力といえましょう。(2000/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.553997 |
スクリャービンが生涯にわたって書き続けた前奏曲はいわば彼の心の鏡、流転を続けた彼の作風が、そのときどきに応じて反映された人生の縮図となっています。この巻ではショパン・リスト的な世界から少しずつ足を踏み出すあたりから始まって、次第に不可思議な響きが支配的となり、最後はドロドロの神秘主義、あちらの世界へイッてしまうまでの軌跡を追って行くことが出来ます。そして巻末には、わずか11歳でこの世を去った息子ジュリアンが、死の数週間前に作曲した4つの前奏曲が収められていますが、父の最晩年作品の強い影響がうかがわれる、おどろおどろしい作品となっているのには驚かされます。怨念が憑依したかのような恐るべき早熟!!(2000/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554145 |