ケンパー, クラウス
Search results:1 件 見つかりました。
「詩=言葉」は大部分の歌曲に不可欠ですが、メンデルスゾーンの「無言歌」のように、詩がなくても成立する歌もあります。このアルバムに収録されたほとんどの作品の原型は歌曲ですが、言葉を持たないチェロによる演奏でも、作品の持つ世界観を見事に描き出しています。プーランクを得意とするピアニストのエヴァ=マリア・メイが、このアルバムでまず選んだのは歌曲集「画家の仕事」。シュールレアリズムの詩人パウル・エリュアールに7よって人の画家の人柄と作品が詩にされており、プーランクが絶妙な音楽を付けているという作品ですが、ここではそのテキストは全部取り去られ、プーランクの音楽のみで画家たちが描かれていくという趣向。ワーグナーの「ヴェーゼンドンクの5つの歌」はチェリストのケンパー自身による編曲。チェロとピアノのみで夢見るような妖艶な世界が歌われます。時折はさまれるチェロのためのオリジナル曲が、歌として聞こえてくるような錯覚をもたらすユニークな1枚です。(2021/09/17 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
---|---|
カタログ番号 | :SM379 |