グールド, グレン(1932-1982)
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日常の生活における奇行ぶりや言動、そして独特の演奏姿勢。しかし彼の演奏、とりわけバッハに対する取り組み方は、演奏史的に見て斬新ではあっても、決して奇矯なものではありませんでした。「近代ゴルトベルク演奏」の金字塔ともいえるこのCDの演奏を聴くと、ロマン派の時代の名残りがあったそれまでの表現と決別し、楽譜に対して直截に取り組み、いわばむき出しのバッハを再創造するという極めて実直なものだったことがわかります。彼の演奏がそれでいて無機質にならなかったのは、独特のリズム感~とりわけ細かいフィギュレーションにおいても拍節を失うことのない、有機的なパッセージ処理の能力によるものといえます。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111247 |
カナダの名ピアニスト、グレン・グールドのコロンビア録音です。この1957年録音のバッハの協奏曲集は、その前年の1956年のゴルトベルク変奏曲(この録音はニューヨーク・タイムズの批評家ハロルド・ショーンバーグに大絶賛され、チャートの1位に輝いた)に続くもので、LP時代から名盤とされているものです。後のブラームスでは相反する芸術性を見せてくれるバーンスタインとグールドですが、ここでのバッハは互いに認め合い、流麗で力強い音楽を聞かせてくれています。バーンスタインの粘り気たっぷりの個性、その上を行くかのようなグールドの深い思索など興味深い面も。全体的にゆったり目のテンポも彼ららしい表現です。独奏曲はグールドの個性炸裂!バッハの音楽の持つ複雑さと面白さを極限まで高めた究極の美演です。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.112049 |
様々な逸話に事欠かない天才ピアニスト、グレン・グールド。彼がバーンスタインと共演した際も、テンポや解釈の違いについて多くの諍いがあり(バーンスタインが最終的に若いピアニストに屈したと言われますが)結局予定されていたベートーヴェンの協奏曲全曲録音は完成することがありませんでした。この第2番の協奏曲も聴いてみると、オーケストラのみの提示部は悠然としているのですが、ピアノが入ってくると、その軽やかなテンポにバーンスタインが翻弄されている様がよくわかります。かたやブラームスはまさしくグールドと一体となった音楽です。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111341 |