ジェローザ, ルイージ
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ドイツで生まれ、イングランドとフランスで人生の大半を過ごしたピアニスト、作曲家カルクブレンナー(1785-1849)。彼の作品は現在、あまり知られているとは言えませんが、19世紀前半のビーダーマイヤー(日常的なものに目を向けようとして生まれた市民文化)時代を代表する名手であり、ピアノ曲を中心に、数多くの作品を創り上げた人でした。また、プレイエルのピアノ製造会社に入社し、ここで事業を成功させ富と名誉を得て、教師としても多数の音楽家たちを育て上げています(ショパンのピアノ協奏曲第1番は、カルクブレンナーに献呈されています)。このような生涯を送ったカルクブレンナーの作品は、同時代の鍵盤音楽作曲家、クレメンティ、ドゥシェク、フンメル、モシェレス、リースらと同じように、ピアノの発展とともに進化したものといえるでしょう。この3つのソナタOp.4は1809年に出版されたもので、明らかにベートーヴェンの影響を示しています。そして技術的にはそれほど困難ではなく、恐らく学習者のために書かれたものでしょう。イタリアのピアニスト、ジェローザはバッハからロマン派までの作品を得意とする人で、特にこの時代の作品の解釈について高く評価されています。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7707 |
ハンガリー生まれのピアニスト、作曲家ステファン・ヘラー(1813-1888)。現在では主に「練習曲の作曲家」としてのみ知られていますが、彼が活躍していた当時のヨーロッパでは、その存在はとても重要視されていました。彼は教育者として、また演奏家として高く評価され、その演奏はイングランドでは大人気を博し、彼の作品はヨーロッパ中で出版されるなど、多くの人々が彼の音楽に熱狂したのです。しかし晩年にはその存在自体も忘れられてしまい、もちろん作品も埋もれてしまいました。そんなヘラー、最近になってようやく復興の兆しが見えてきたようで、このアルバムの他にもいくつかの演奏が録音され始めています。ここでは、シューマンの影響が明らかな「子供の情景」と、彼の自由な発想が光る「25の小品集」を聞く事ができます。DYNAMICレーベルでカルクブレンナー、シュレーターのソナタをリリースしているジェローサの演奏です。(2016/05/25 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7747 |
チャールズ(シャルルとも)・マイヤーはドイツ、ケーニヒスブルク出身のピアニスト・作曲家。幼いころにモスクワに移住、ピアニストだった母より音楽の手ほどきを受け、後にジョン・フィールドに師事し、自身の作曲・演奏スタイルを確立しました。ピアニストとしての名声を確立後、サンクトペテルブルクを拠点に活躍。グリンカをはじめとした多くの弟子を育てるとともに、数多くのピアノ曲を含む300を超える作品を書きあげています。晩年はドレスデンに移り亡くなるまで活動を続けました。このアルバムに収録された2つのピアノ曲集は、どちらもシューマンとメンデルスゾーンを思わせるロマン派の伝統に則ったサロン風の作品。各曲にはそれぞれタイトルが付されており、技巧的には平易に書かれていますが、それだけに演奏者の解釈や表現が問われます。ルイージ・ジェローザはJ.S.バッハからロマン派の作品を得意とするイタリアのピアニスト。カルクブレンナーのソナタ集(CDS-7661、7707)、シュレーターのソナタ集(CDS-602)、ヘラーのピアノ作品集(CDS-7747)の録音が高く評価されています。(2022/12/16 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7980 |