マシュー=ウォーカー, ロバート
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そもそもマルコム・スミス(1932-2011)って誰?というところから始まるこの1枚。彼はイギリスのクラシック音楽界を牽引した人で、多くのプロモーション活動を行い、またストラヴィンスキー、ヴォーン・ウィリアムス、ブリテン、バーンスタインなど偉大な作曲家たちの個人的な友人であり保護者でした。英国音楽教会の副会長を務め、またロイヤル・フィルハーモニー協会の終身会員であり、いくつもの合唱団をサポートしていました。彼はよく「私はあなたを助けてもよいですか?」と電話をかけたといい、それに応えた人々は彼への感謝の気持ちを忘れることはありませでんした。何より彼は1969年から、世界に名だたる楽譜出版社ブージー&ホークスのライブラリ・マネージャーとして、20世紀音楽の発展に寄与した功績が大きく、数多くの作曲家たちは彼に敬意を払っていたのです。このアルバムの1曲目のホロウェイの行進曲には、マルコムのお気に入りの作品のいくつか…エルガーの「エニグマ」、ディーリアスの「アパラチア」、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」などいくつかの曲が引用されたおり、これは彼の退職を祝したパーティで演奏されたものです。他の作曲家たちもスミスと関係深い人ですが、なかでもレスリー・ハワードは、世界初の「フランツ・リスト全作品」の演奏者としても知られる日本でもなじみの深い人で、この全集にもスミスの協力があったのかと思うと、まことに感慨深いものがあります。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571354 |
英国クラシック音楽業界の名士ロバート・マシュー=ウォーカーのピアノ作品集。マシュー=ウォーカーは1939年にロンドンで生まれ、同地で音楽を学びました。従軍経験を経て、1962年から63にかけてパリでダリウス・ミヨーに作曲を学んだ後、アマチュアとして作曲を行いつつ、出版社等を経て1970年にCBSレコードに入社してマーケティングの要職に就きます。75年にはRCAに移りますが78年には第一線から身を引きました。マシュー=ウォーカーは6曲の交響曲を含むかなりの量の作品を書いていますが、それはレコード業界で多忙だった1970年代の前と後に分かれており、このアルバムに収録されたのは1978年以降の作品です。その作風は前衛とは距離を置き、聴けばイメージが浮かぶような巧みな描写が魅力となっています。(2023/03/31 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0662 |