テュベルク, マルセル(1893-1944)
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以前リリースされた交響曲第3番(8.572236)は、なんだかマーラーの第7番にそっくりな音楽で幕を開けましたが、今回の交響曲第2番も、同じマーラーの第6番とブルックナーの付点リズムを足して2で割り、そこに独自の味付けを施したような雰囲気で始まります。この何とも煮え切らないというか、懐かしいというか…。これがタイベルク(1893-1944)を聴くときの楽しみとでも言いましょうか。ウィーンの音楽一家に生まれるも、ユダヤ人であったためアウシュビッツに送られ、ここでその生涯を閉じた悲劇の作曲家ですが、ジョアン・ファレッタの尽力によりその作品がもう一度聴けるのは嬉しい限りです。もちろんバッファロー・フィルのサウンドは、これまでこんな良い音でタイベルクを聴いたことがないであろうと評されるほどの最高のものとなっています。ピアノ・ソナタはまるでベートーヴェンの生き写しと思えるほどの伝統的な書法に基いて書かれています。こちらも魅力的です。(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572822 |
ウィーン生まれの作曲家タイベルク(テュベルク)。彼は、母親がピアニスト、父親はヴァイオリニストという音楽一家にうまれ、幼い頃から音楽家になることを運命付けられたような人でした。この交響曲第3番は移住先であるアバツィア(現クロアチア領オバツィア)で1943年書かれたもので、マーラーの第7番の交響曲を思わせる重厚な作品となっています。当時、ムッソリーニの失脚により、イタリアはナチス・ドイツの支配下におかれたため、アバツィアに住むタイベルクもその影響を受けざるを得ませんでした。彼自身もユダヤの血を引いていたため、その翌年アウシュビッツに送還され悲劇の死を遂げることになってしまったタイベルク。しかし彼の作品は、ヤン・クーベリックの息子ラファエルに拠って演奏され、忘却の淵に沈むことは避けられたのです。(2010/10/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572236 |