ペツォールト, アルフォンス(1882-1923)
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ウィーンに生まれ、早くから音楽の才能を発揮、14歳でウィーン音楽院に入学し15歳で最初の歌曲を書いたという作曲家エーリッヒ・ツァイスル。ウィーンで華々しい活躍を始めるも、ユダヤ系であった彼はナチスの侵攻に伴いニューヨークに亡命、ハンス・アイスラーの口添えでハリウッドにて映画音楽の作曲に携わります。いくつかの映画のために曲を書いたものの、製作主との主張の違いから存分に力を発揮することができなかったツァイスルは、「ヘブライ・レクイエム」などの宗教色の強い作品などを手掛けることで自身の方向性を見出していきます。このアルバムに収録された彼の歌曲はすべて1939年の亡命前に作曲されたものであり、どれも不協和音にも時折美しい響きが感じられる、後期ロマン派風の半音階的和声を伴う旋律が特徴です。また曲間に挿入された伝承曲の編曲については、書かれた年代は不明ですが、ツァイスル自身の作品とは違い親しみやすい曲調が耳に残ります。「メロディーは音楽の核心であり、メロディーを構築することはできない。メロディーは音楽的才能の本質である」。と語ったというツァイスルのメッセージが込められた歌曲集、21曲が世界初録音です。(2022/09/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551459 |
スイスの作曲家、リヒャルト・フルーリー。地元の音楽院でフェリックス・ワインガルトナーに指揮を、ウィーンではヨーゼフ・マルクスに作曲を学びました。やがてゾロトゥルン市のオーケストラを30年間指揮するとともに、作曲家としても活動し、交響曲、器楽曲、声楽曲から宗教作品など多数の作品を遺しました。フルーリーは180曲以上のピアノ伴奏付きの歌曲を書きましたが、このアルバムには1920年から1946年にかけて書かれた4組の歌曲集を収録。シューマンやブラームスなどのドイツ・リートの伝統を継承した作品は、どれもロマンティックな雰囲気と美しい旋律を持っています。彼の作品には日記のように完成日が記されているものも多くあります。「20の女性の歌」は、彼自身の恋愛経験をもとに3週間で書き上げた曲の中から選ばれました。「8つの愛の歌」も同じくフルーリー自身の失恋経験から生まれた曲集。「10の夜の歌」は5人の詩人のテキストに基づいた作品で、フルーリーは全曲を後年、室内オーケストラ伴奏歌曲に編曲しています。「7つの小さな歌」はゾロトゥルン地方の方言を用いたヨーゼフ・ラインハルトの詩による歌曲集。1908年に出版されたこの詩はヒンデミットを含む多くの作曲家が歌曲に用いるほど人気を博したものです。(2023/08/11 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0685 |