サルヴィウッチ, ジョヴァンニ(1907-1937)
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2つの世界大戦の狭間にローマで活躍した2人の作曲家の作品を収録したアルバム。イディッタ・サルヴィウッチ(旧姓パルパリオーロ)はサンタ・チェチーリア音楽院で、レスピーギの妻エルザ・オリヴィエーリ=サンジャコモに師事したこともあり、レスピーギに強い関心を抱いていました。1932年に出版された「3つの愛の歌」は東洋的な味わいを持つ洗練された作品。師に捧げられました。詩を書いた「フクコ」とはイタリアの詩人アッティリア・プリナ・ポッツィのペンネームで、日本語の詩を翻訳したものと言われています。その後、イディッタは1934年に当時人気急上昇中の作曲家ジョヴァンニ・サルヴィウッチと結婚し3人の子供をもうけましたが、1937年にジョヴァンニは30歳で早世してしまいます。このアルバムにはジョヴァンニの歌曲と、1933年作の「17楽器のための室内交響曲」も収録。こちらはカゼッラに師事し、当時ヨーロッパで流行していた新古典主義の様式を踏襲したジョヴァンニの高度な作曲技法が味わえる作品です。(2022/12/16 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7966 |
ジョバンニ・サルヴュッチは、サンタ・チェチーリア音楽院でレスピーギとカゼッラから指導を受けた作曲家です。第一次世界大戦中には、「イタリアで最も才能ある3人の作曲家」としてダッラピッコラ、ペトラッシとともに名前を挙げられるほどに注目されましたが、残念なことに30歳でこの世を去ってしまい、彼の名前は以降すっかり忘れられてしまいました。その理由の一つは彼の作風があまり先進的でなかったことにもあるのでしょう。サルヴュッチの生まれた家庭は音楽とは無縁でしたが、ローマの聖職者とは密接な関係があり、彼もサンピエトロ大聖堂の合唱指揮者を務め、パレストリーナ学者のエルネスト・ポエジからルネサンス期の音楽の指導を受けるなど、彼の作風の基礎はバロック、ルネサンス期の作品にあったようです。古風な形式に収められた前衛的な作品をお楽しみください。(2019/09/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574049 |