アルタモノーヴァ, エレーナ
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帝政ロシアの最後の時代に活躍した作曲家、ワシリエンコの珍しい室内楽作品集です。彼は1888年に初めて音楽教育を受け、最初はグレチャニノフの個人指導を受けましたが、その後、タネーエフの薫陶を受け、またスクリャビンにも影響され、象徴主義や印象主義の特徴を持った音楽を書いていました。しかし、その後は様々な国の民族音楽に心惹かれ、ロシアだけでなく、極東の音楽までをも取り込み、不思議な異国趣味を感じさせる音楽を書いたことでも知られています。ここに収録された作品は、そんな彼の特徴が理解できるものばかりで、社会主義的リアリズムから背をそむけた感のある、一瞬「フォーレ?」とも思える流麗な中期の名作ヴィオラ・ソナタ(しかし和声はもっと複雑)、東洋趣味が発揮された「東洋風の踊り」など、聴きごたえのある作品が並びます。歴史に埋もれた秘曲を聴く喜びがここにあります。(2011/12/21 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0127 |
商人の父を持ちながらも、家業を継がずモスクワ音楽院で学び、作曲家として成功を収めたというグレチャニノフ(1864-1956)。華々しく活動を始めるも、ロシア革命が勃発し、ロシアを離れプラハやパリを転々とし、結局はアメリカに移住し、1940年代後半にアメリカの市民権を得たという人です。国民楽派の影響下にありながらも、晩年の作品は当時のアメリカで流行していた新古典派の音楽の影響も取り入れるというニュートラルなもの。宗教作品ではロシア正教会の伝統を踏まえた曲を書き、器楽曲ではモダンな作品を書くというなかなか面白い作曲家です。このヴィオラのための作品集は、ほとんどが未発表作品ですが、どれも魅力的でこの作曲家の姿を端的に伝えています。グレチャニノフ生誕150年の記念盤です。(2014/04/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0234 |