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石川啄木

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    悲しくなったときは~日本歌曲のしらべ(砂川涼子)

    【待望の日本の歌曲集が遂にリリース!日本を代表する歌姫が紡ぐ、日本の心、全28曲。】日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。砂川涼子「悲しくなったときは ~ 日本歌曲の調べ」に寄せて  岸 純信(オペラ研究家) 砂川涼子といえば、プッチーニの歌劇《ラ・ボエーム》の可憐なお針子ミミや、《トゥーランドット》の女奴隷リューといった「耐える娘」が当たり役の名ソプラノ。しかし、近年の彼女はリサイタルにも傾注。日本歌曲の世界にも大きく足を踏み入れている。 ローマやミラノに5年ほど留学した砂川は、キャリアのごく早いうちからオペラに出演し続けたこともあり、日本語の調べに寄せる熱意は、近年になってより強く湧き上がってきた思いなのだそう。発音は涼やかに届け、メロディは熱く麗しく迸らせるのが砂川涼子の歌の道。先日も團伊玖磨の名作歌劇《夕鶴》のつう役を演じて大好評を博したばかりだが、このアルバムをお聴きになった方も、彼女の日本語歌唱が旋律にもたらす品格と、表現の精度の高さに驚かれるに違いない。 そういえば、最近インタヴューの機会を得た時、砂川は自分の歌声について、淡々とした面持ちでこのように語っていた。 「私の声はドラマティックなものではないですが、溢れてくる感情を歌に込めたいと思って曲を選びました。園田君にも伴奏して貰えるのが嬉しくて・・・」 え?園田君って、名指揮者、園田隆一郎さんのことですか?筆者はいささか面食らい、おうむ返しに口を開いた。 「はい。五島記念文化財団のオペラ新人賞を同じ年に受賞した間柄で、普段は『園ちゃん』と呼ばせて頂いたりします。たまに『園田先生』と丁寧にお呼びすると、『涼子先生!』と冗談ぽく返されます(笑)」。 そのようにフランクに交流できる間柄だからこそ、本盤では歌とピアノの抒情性がぴたりと重なったのだろう。 「この数年、日本語の曲を歌う機会が増えました。お客様の反応もダイレクトに頂けますから勉強になります。山田耕筰さんの名曲は、舞台経験を重ねた今だからこそトライしたいと思いますし、中田喜直さんの〈霧と話した〉も本当に大好きなんです。聴いて下さる皆さまとの『心の距離が近い』ひとときが持てますように」。 彼女のその願いが、本盤を手に取られた皆さまの御心にも届きますように。砂川涼子(ソプラノ) Ryoko Sunakawa、 Soprano 可憐な舞台姿と聴くものの心を震わせる歌声で高い人気を誇るソプラノ歌手。 1998年第34回日伊声楽コンコルソ優勝、2000年第69回日本音楽コンクール第1位、2005年第16回五島記念文化賞・オペラ新人賞受賞、2006年第12回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞受賞など、数々の受賞歴を誇る。武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。2001年から2004年まで江副育英会オペラ奨学生としてイタリアで研鑽を積む。2005年より五島記念文化財団の奨学生として再度イタリアに留学。 新国立劇場「オルフェオとエウリディーチェ」タイトルロールでオペラデビュー。その後も数々の公演に出演を続け、その実力に裏打ちされた歌唱は常に高い評価を得ている。とりわけ「ラ・ボエーム」のミミは、NHKでテレビ放送もされ、“歌唱・容姿ともに理想のミミ”と絶賛を博した。近年では<オペラ夏の祭典 2019-20>でのバルセロナ響との「トゥーランドット」、日生劇場「トスカ」、びわ湖ホール「神々の黄昏」、新国立劇場「ジャンニ・スキッキ」、「カルメン」、「愛の妙薬」、「魔笛」、兵庫県立芸術文化センター「ラ・ボエーム」、東京フィル「ファルスタッフ」、日本オペラ協会「源氏物語」等に出演。また、活動の場はオペラにとどまらず、国内主要オーケストラにも招かれており、テレビ、ラジオへの出演も数多い。NHKニューイヤーオペラコンサートには、2002年の初登場以来出演を重ねている。 2019年待望のデビュー・アルバム《ベルカント》を、2024年セカンド・アルバム《悲しくなったときは ~ 日本歌曲のしらべ》(当アルバム)をリリース。沖縄県宮古島出身。藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学講師。                                                               (2023年12月現在)園田隆一郎(ピアノ) Ryuichiro Sonoda、 Piano 2006年、シエナのキジアーナ夏季音楽週間「トスカ」を指揮してデビュー。翌年、藤原歌劇団「ラ・ボエーム」を指揮して日本デビューを果たす。同年夏にはペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバル「ランスへの旅」のほか、フィレンツェのトスカーナ管弦楽団との演奏会、カターニアのベッリーニ大劇場管弦楽団の演奏会を指揮した。その後国内外のオペラへの出演、オーケストラとの共演を重ねている。また、数々の歌手とのコンサートにおいて共演ピアニストとしても評価が高い。 2005年第16回五島記念文化賞・オペラ新人賞、2017年度第16回齋藤秀雄メモリアル基金賞、令和4年度第73回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。パシフィックフィルハーモニア東京指揮者。藤沢市民オペラ芸術監督。                                                               (2023年12月現在)(2024/01/10 発売)

    レーベル名:ART_INFINI
    カタログ番号:MECO-1080

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    ノスタルジア - 日本の歌(田村麻子)

    前作「ジュエルズ・オブ・アヴェ・マリア」では、荘厳なパイプオルガンをバックに古今のアヴェ・マリアを歌い上げた田村麻子が、長い間心の中で温め続けてきた企画を遂に実現させました。文字どおりのコスモポリタンとして欧米での活躍を続けてきた田村は、日本語の美しさこそが日本の歌の原点だと言います。彼女がいま最も歌い継いでいきたい日本の歌17曲、編曲には次代を担う俊英・直江香世子を起用、田村麻子が新鮮なアプローチで日本人の心の風景を謳いあげた意欲作の登場です。(2015/08/26 発売)

    レーベル名:Naxos Japan
    カタログ番号:NYCC-27291