ド・ラ・バール, ジョゼフ(1633-1678)
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【世界がときめく古楽歌手と名匠フュジェらが聴かせる、フランスならではのバロック声楽】太陽王ルイ14世の治世前半に活躍したジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バルは、1歳違いのリュリがイタリア出身で通奏低音ありきの外来音楽作法をフランス宮廷に根付かせたのと対照的に、歌詞の詩としての美がよく伝わる、文学的洗練と表裏一体なフランス古来の声楽芸術を大きく発展させました。彼の作品はエール・ド・クール(宮廷歌曲)を集めた録音盤でもよくとりあげられますが、単独でアルバムが編まれる機会は意外に貴重。待望のリリースとも言えるこの新しい録音は、ALPHAレーベル初期の名盤群を彩った稀代の古楽歌手クレール・ルフィリアトルの美声を軸に、近年のフランス古楽界で確たる信望を集める指揮者ステファーヌ・フュジェのアンサンブルによるもの。ラ・バル芸術との相性はきわめて良好で、物語が聞こえてきそうなフュジェのクラヴサンもさることながら、フランス語詩にそっと寄り添うヴィオールのガット弦の響きも、絶妙のタイミングで音を連ねるテオルボの繊細な音も息をのむ美しさ。気鋭男性歌手ベルタン=ユゴーの温もりある声も詩句の妙をよく伝えてやみません(このアルバムは録音後に若くして亡くなったニコラ・ワティンヌの思い出に捧げられています)。来日機会も増えてきたルフィリアトルやフュジェの妙技の最先端に触れられる充実盤です。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM2302 |
【フランス古楽界の本領発揮! ラザレヴィチら豪華演奏陣が描く太陽王時代のフランス】フランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)を中心に、当時のフランス文化を牽引したフランス王ルイ14世宮廷の舞曲を数多く盛り込んだプログラム。民俗音楽のバグパイプも巧みに奏でる古楽フルート奏者フランソワ・ラザレヴィチを中心に、フランスの最前線をゆく古楽のソリストたちが結集した、ALPHAレーベルならではの少数精鋭演奏陣が頼もしいアルバムです。独唱のジュリー・ロゼは、バロックオペラの異才指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコンのステージで名演を重ねてきた俊才、リュシル・リシャルドもピグマリオンやアンサンブル・コレスポンダンス、レザール・フロリサンなどフランス随一のグループでソリストとして活躍してきた名歌手で、徹底した歌詞のニュアンスへのこだわりに裏打ちされた細やかな歌唱が圧倒的な求心力で耳を惹きつけてやみません。本盤最大の特徴と言ってもよい器楽編成の的確さと充実も特筆に値します。リュートひとつで伴奏されることも多いエール・ド・クールには、ここでは曲の内容に応じてヴィオール、トラヴェルソ(バロック・フルート)、ミュゼットなど旋律楽器も参入。さながら後代のフランス語カンタートやオペラにも通じるその色彩感もさることながら、クレマン・ジャヌカン・アンサンブルを支えてきた百戦錬磨のリュート奏者エリック・ベロック、ソロでの活躍も頼もしいヴィオール奏者リュシル・ブーランジェらがラザレヴィチならではの霊妙な吹奏と共に音楽の深みを堪能させてくれます。舞曲のリズムへの圧倒的に自然な適性にも驚かされる、フランス古楽界の本領発揮と言ってよい新名盤です。(2024/04/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1035 |