モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス(1756-1791)
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トルコの名手ビレットによる、ちょっと風変りなモーツァルト(1756-1791)。彼女のベートーヴェンヤモーツァルトの解釈はとても斬新であり、それは例えばテンポであったり、アコーギクであったりと、どれもなかなか興味深いものです。ここで演奏されているのはモーツァルトの作品の中でもとりわけ激しい表情を見せるハ短調のソナタと幻想曲。そして最終楽章に「トルコ行進曲」を持つ優雅なイ長調のソナタ。楽想がめまぐるしく変化するハ短調の幻想曲と、第24番のピアノ協奏曲を彷彿させるソナタでの、きわめて即興的なフレーズの処理や、イ長調ソナタの第1楽章(変奏曲形式)での、同じく遊び心たっぷりの表現など、彼女が単なる名手ではないことを物語っています。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571300 |
モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.501504 |
NAXOSが誇る名手イディル・ビレットの最新録音はモーツァルト(1756-1791)の2つのピアノ協奏曲です。今回のバックを務めるのは、古典派作品の解釈で高く評価され、すっかり指揮者としての威厳を身につけたパトリック・ガロワ。彼が振るロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの軽やかな音色をバックに、ビレットが独自の解釈に基づいた旋律を優雅に奏でていきます。最近はこの時代の作品のテンポを速めに取るのが流行ですが、彼女は決して浮き足だつことなく、着実に一つ一つの音を鳴らすことで、モーツァルトの意思を諮っているかのようです。なんとも不思議な味わいのモーツァルト。これはくせになります。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571306 |
イディル・ビレットによるモーツァルトの4曲のピアノ協奏曲。第15番と第24番は、以前リリースされた12枚組のBOX(バッハ&モーツァルト・エディション…8.501206)に収録されていましたが、今回は2018年に録音された第25番と第27番を加えての2枚組として登場。柔らかい曲調が魅力的な第27番では、ビレットはゆったりとしたテンポで大きく旋律を歌わせるなど、ここでもユニークな表現で曲を聴かせます。第25番のカデンツァはビレット自身によるものであることにも注目です。2019年11月に78歳の誕生日を迎えたイディル・ビレット。ますます音楽性に磨きがかかっています。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571349-50 |
1941年トルコ生まれのイディル・ビレット。彼女は未だ楽譜を読むことができない4歳の頃からバッハとモーツァルトを愛し、ラジオで聴いたり自身でも奏でていたといいます。1949年にはパリでヴィルヘルム・ケンプに会い、将来一緒にコンサートでモーツァルトを弾くことを約束。4年後の1953年に2人は約束を実現させ「2台のピアノのための協奏曲」を演奏し、パリのシャンゼリゼ劇場で2400人の聴衆を熱狂させました。このようにモーツァルト作品が体の一部になっているビレット、この2019年のトルコにおける演奏会でも、木訥なタッチで愛情あふれるモーツァルトを披露しています。(2021/01/15 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571408 |
バッハのフーガの技法で未完で残された4重フーガ。その「ブゾーニ流」補筆完成を核に据えた対位法的幻想曲は、不可思議で透明感あふれる和声、対位法とバッハへの傾倒、超絶的なピアニズムという、ブゾーニのピアノ音楽のすべてが詰められた、最重要にして最高の傑作として評価されています。モーツァルトもブゾーニが大いなる関心を寄せた作曲家ですが、協奏的小二重奏曲は大変にユニークな編曲といえましょう。ピアノの扱いは原曲よりも拡大されていますが、モーツァルトらしい味わいが100%保存されているといえましょう。ここでも対位法的要素は強調され、ジュピター交響曲の終楽章を聴いているような気にさせられる部分もあります。(2006/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557443 |
フェルッチョ・ブゾーニは幼い頃から音楽の才能を発揮、優れたピアニストとして演奏活動を行うとともに、数多くのピアノ曲を作曲しました。生涯を通じて2台ピアノのための多数の作品も書き上げており、いくつかの作品からは、敬愛したJ.S.バッハの影響が強く感じられます。このアルバムの冒頭に収録されている「対位法的幻想曲」はその最たるものの一つで、複雑な対位法を駆使しながら、壮大なフーガを織り上げていくさまは、まさにバッハを思わせるブゾーニならではの作曲法です。この曲の第2ピアノには名手アルド・チッコリーニが参加。精力的な演奏を聴かせています。また、ブゾーニは先人リストの例に倣い、数多くのトランスクリプション(編曲)を残しました。ここにはシューマン、モーツァルト作品の編曲が収録されており、彼の極めて独創的なスタイルを知ることができます。アルバムには初期の作品(世界初録音)も収録。「若いころの作品は完成度が高くない」と自作を否定したブゾーニですが、この3曲からは成熟した技法が感じられます。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574086 |
現在、世界のピアノ・デュオ界で最も注目されているのが、このアンダーソン&ロー・ピアノ・デュオです。Steinwayレーベルにおける前作「When words fade」(STNS-30006)で、華麗かつ斬新な世界を見せてくれた彼ら。今作では「麗しいモーツァルト」の世界を多面的に掘り下げます。彼らは連弾も得意ですが、今作は全て2台ピアノ用の曲。中でも有名なK448などは、極めてオーソドックスに演奏しており、却って意外な印象を受けたりします(もちろんツボはばっちり押さえてます)。しかしながら、他のブゾーニやリストの作品や、彼らのオリジナル曲では個性炸裂。とにかく面白い1枚です。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30022 |