モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス(1756-1791)
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前作「VARIATIONS」ではモーツァルトからショパンまで「変奏曲」の形式で書かれた作品を並べ、その溢れ出る表現力の一端を見せつけたスペイン生まれのアレハンドロ・ピコ=レオニス。今作でもまた興味深いプログラムが興味をそそります。モーツァルトの幻想曲K475と、ソナタK457は各々独立した作品ではありますが、曲調や楽想が密接に関連性を持ち、またセットで出版された事を鑑みると、モーツァルト自身も「同じグループに属する作品」と考えていたことは間違いなさそうです。また、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」と「アンダンテ・ファヴォリ」の関連についても良く知られていて、こちらは、最初ワルトシュタインの中間楽章として構想した楽章を、「長い」という理由で削除したベートーヴェンですが、結局、捨てるには忍びなく「お気に入り(Favori)」として独立させたもの。もちろん関連性はばっちりです。そんな4曲を絶妙の呼吸で演奏するピコ=レオニス。常に冷静沈着です。(2012/05/09 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC797 |
以前は「現代音楽を得意とする」指揮者として知られていたロスバウトでしたが、SWRに録音された幅広いレパートリーの復刻により、彼の様々な面に光が当たるようになりました。第5弾となるシリーズは、モーツァルトの作品集。
過剰な表現を排し、モーツァルトの美しさを端的に描き出すロスバウトの手腕は驚くべきもので、協奏曲ではソリストを尊重し、アリアでは歌手を引き立てながらも、きびきびとしたテンポによる清冽な伴奏を付けています。ピアノ協奏曲集ではアンダ、カサドシュを始めとした名手たちと共演、中でもグルダと共演した23番のピアノ協奏曲は、簡潔なオーケストラの響きをバックに悠然と歌うグルダのピアノも聴きもので、初発売以来、名盤と讃えられている録音です。ホルン協奏曲ではブレインの独奏にも注目。一連のコンサート・アリアも貴重な記録であり、シュザンヌ・ダンコが歌う「どうしてあなたを忘れられようか」-「恐れないで、愛する人よ」 はベルクマンのピアノの優しい響きも相俟って、オーケストラが極めて親密な音楽を奏でています。(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19066CD |
なかなか耳を傾ける機会がない、モーツァルトの初期の交響曲群ですが、とっかかりにお薦めしたいアルバムです。ミュラー=ブリュールの卓越した音楽性をお聴きください。強弱の微妙な変化で音楽の表情がコロコロと変わるから、退屈させることがありません。作曲者が10代後半に書いた当盤の4曲は、イタリア旅行からザルツブルクに戻った時期のもの。第14番はモーツァルトの交響曲で初めて楽器編成にフルートが加わったとされるもの、他の3曲でもフルートは活躍します。ホルンを4本に増強した第18番は初期の名曲として知られ、是非ともチェックしておきたいものです。(2003/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551204 |
モーツァルトの交響曲でも特に偉大な傑作群の一つ「ハフナー」、この当たり前の名曲から、お聴きになってみて下さい。冒頭から丁寧に強弱のコントラストをつけるなど、ミュラー=ブリュールは手垢にまみれた作品を常にリフレッシュして提示します。特にティンパニとトランペットの鳴り具合が素晴らしく、ベートーヴェンの初期の交響曲を思わせる力強さ。それは第34番の両端楽章も同様で、こういう演奏で聴けるなら、作品の評価も上がるというもの。その第34番と第20番は共にザルツブルクで書かれましたが、作曲年に8年の差があるだけに性格も異なり、特に2のチャーミングさに惹かれます。(2003/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551205 |