マッテゾン, ヨハン(1681-1764)
Search results:10 件 見つかりました。
【静謐さと躍動感。ドイツ古楽の真骨頂を実力派たちとともに】ルネサンス~バロックに軸足を置きながら19世紀に至る宗教曲の演奏でも注目を集めるドイツ新世代のテノール歌手、リヒャルト・レッシュを中心に、バッハ以前の重要な音楽潮流であるドイツ17世紀の小編成教会音楽を集めたプログラム。リューベック、ハンブルク、メクレンブルクなど、ドイツ北部各地で活躍した作曲家たちが知名度にかかわらずバランスよく集められ、ベッシュの丁寧かつ安定感ある歌唱と対話する古楽器奏者たちの細やかな解釈で、作品の持ち味が最大限に引き出されてゆきます。バッハの教会カンタータのような大規模な音楽が生み出される前の、祈りの詩句を細やかに伝えてゆくことに心を砕いて作曲された独唱作品の数々は、奏者各員の個性が際立つ室内楽編成でこそ映えるということが改めて実感される名演。ドイツ語圏内外で多忙な活動を続ける名手たちが集うアンサンブル・ラ・シッラの妙技を隅々まで、Carpe Diemの自然な佇まいを活かしたエンジニアリングで収めている好感度抜群のアルバムです。(2022/11/11 発売)
レーベル名 | :Carpe Diem |
---|---|
カタログ番号 | :CD-16330 |
ベートーヴェンは、32のピアノ・ソナタを始めとする数多くのピアノ曲を作曲しました。この世界初録音を数多く含むアルバムでは、彼が折々に作曲したほんの1~2分の小品や、変奏曲、カノンをはじめ、モーツァルトのピアノ協奏曲へのカデンツァや、自身のヴァイオリン協奏曲のためのカデンツァなどの重要な作品の他、「エリーゼのために」の第2稿や断片まで36曲を網羅。これらはほとんど耳にする機会がありませんが、最も初期の作品にでさえユニークな作風が溢れており、ベートーヴェンの才能が顕著に現れています。(2020/02/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.574131 |
作曲家、外交官、音楽理論家と言った多彩な才能を持つドイツ後期バロック時代のヨハン・マッテゾンの壮大なるオラトリオです。ヘンデルとは大親友であったものの、オペラの上演中にいさかいを起こし、あわやヘンデルを刺し殺しそうになったというエピソードを持つ物騒な人でもありました。大作曲家であったにも関わらず彼の相当数の作品が1998年まで行方不明だったため、すっかり忘れ去られた存在になっていたマッテゾン。これから復興が進むのでしょうか。まず手始めにこれを聴いてみてください。(2009/07/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777360-2 |
演奏会の途中でヘンデルと決闘になりかけたものの、和解して親友になったというエピソードが伝わるドイツの作曲家ヨハン・マッテゾン。本業は外交官として活躍しながら1715年にはハンブルクの聖マリア大聖堂の音楽監督に就任、難聴に苦しみながらも13年間奉職し、その期間には祝祭日のための24曲のオラトリオを作曲しました。このドイツ語で書かれたオラトリオ『ヨゼフ』は1727年、マッテゾンの指揮の下で初演された作品。宗教音楽と演劇のスタイルが融合された彼の作品は、どれも声楽パートに対して要求が厳しく、これらを歌いこなすのは並大抵のことではなかったようです。このアルバムの演奏は小編成の声楽アンサンブルと古楽器オーケストラによるもの。ヨゼフ役のメルクナーの清々しい声と、闊達な器楽アンサンブルが魅力です。(2022/03/04 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
---|---|
カタログ番号 | :C5448 |
ヘンデルの親友として知られ、数多くの声楽曲を遺し音楽理論家としても活躍したドイツ後期バロック音楽の作曲家ヨハン・マッテゾン。彼は生涯に8曲の歌劇を書きましたが、その中の一つがこの喜劇《ボリス・ゴドゥノフ》です。1710年、ハンブルク歌劇場のために書かれた歌劇で主人公はムソルグスキーの歌劇と同じく、実在したロシアのツァーリ、ボリス・ゴドゥノフ(在位1598-1605)をモデルにしています。ただし内容はムソルグスキーの歌劇のようにシリアスなものではなく、2人の皇帝の滑稽な陰謀に巻き込まれるロシア、デンマーク、スウェーデンの貴族の物語です。しかし、初演前に突然マッテゾン自身により取り下げられ、以降彼の存命中に上演されることはありませんでした。当時のハンブルクとロシアの関係悪化が理由と推測されていますが、真相は謎に包まれています。作品の総譜はハンブルク市立図書館に収められた後、第2次世界大戦時に紛失しましたが、かろうじてソ連に持ち込まれた写本がアルメニアで発見され、こちらがハンブルクに返却されたことで、2005年におよそ300年の年月を経てようやく初演が行われました。後にボストンにてスティーブン・スタッブスも作品の上演を行いましたが、この2021年のインスブルックでの新演出による上演はヨーロッパ初の舞台公演となります。指揮はチェンバロ奏者としても知られるアンドレア・マルキオル。素晴らしい歌手たちと古楽アンサンブル「テレジア」が鮮烈な演奏を披露しています。(2022/10/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555502-2 |
オラトリオ「愛に満ち、かつ辛抱強いダヴィッド」(777360-2)に続くマッテゾンのオラトリオです。この作品は、テキストこそオリジナルではありませんが(恐らく1707年にラインハルト・カイザーが作曲、上演したものと同じ)、キリストの誕生を描いた感動的なもの。どちらかというとオペラに近く、合唱と同じくらいにアリアとレチタティーヴォに重きが置かれ、常に劇的な書法で書かれています。またホルンとトランペットを同時に使うのは、他のマッティゾンの作品には決してみられないやり方。極めて特色ある作品と言えるでしょう。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777455-2 |
ヨハン・マッテゾンはドイツのバロック期の作曲家です。音楽理論家でもあり、作家、外交官としての顔も持つ多彩な才能を有した人でした。6曲のオペラと33曲のオラトリオ、膨大な室内楽曲と鍵盤音楽を残し、ヘンデルの親友(けんか友だち?)としても知られ、ヘンデルとの友情についてのいくつかのエピソードも伝えられています。そして、実は本業が外交官で、作曲は副業であったともされています。そんなマッテゾンの代表作の一つがこの「良く響く指使い」と名付けられた鍵盤曲集です。1735年から1737年に書かれたこの作品には当時の最先端の技法が用いられており、演奏家にとっても興味深い曲集なのです。もちろんバッハの影響も感じられますが、マッテゾンはバッハとはあまり気が合わなかったのだそうです。とは言え、「フーガの技法」を高く評価していたという資料もあり、やはりバッハの作品からインスパイアされた部分もありそうです。ピアニスト、ベネッケはマッテゾンの作品を深く研究し、現代のピアノでその曲を演奏することで、この忘れられた作曲家の復権に勤しんでいます。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
---|---|
カタログ番号 | :OC1837 |