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フレッチャー, ジョン(1579-1625)

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    パリー/エルガー/ピアサル/サリヴァン/スタンフォード/ウェズリー:イギリスのロマンティク・パートソング集(ザ・ロング・デイ・クローゼズ)(カンツォネッタ/デイヴィス)

    ほとんど名前も知られていない作曲家たちによる21曲のパートソング集。小さなアンサンブルによる気軽な合唱作品は、19世紀初頭ににメンデルスゾーンが広めた壮大な宗教作品とは違い、人々が気軽に楽しめるものとして愛されることとなり、数多くの作曲家たちが民謡風の素朴な旋律を用いてこの分野の作品を書いています。このアルバムに収録されているのも、そのような作品であり、恋人に捧げる歌や、日常のふとした光景が映し出された親密で楽しい曲ばかりです。(2019/11/22 発売)

    レーベル名:SOMM Recordings
    カタログ番号:SOMMCD204

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    キャスリーン・フェリア― - 英国諸島の歌(1949-1952)

    41歳で早世してしまった英国の伝説的アルト歌手、キャスリーン・フェリア。彼女の深く柔らかい声で歌われる英国民謡は、子供を見つめる若い母親の眼差しのような優しさのこもったもの、ただ聞いているだけで、心の奥の軋んだ扉が開放されるような感動が広がってきます。かのDECCAのカリスマ・プロデューサー、ジョン・カルショーもその著で「単純さと正直さこそが本質であるこの歌に、キャスリーンは苦もなく生命を吹き込むことができたのだった」と大絶賛しています。良質な英国LPからマーク・オバート=ソーンが新たに復刻したバランスの良い音質もうれしい限り。(2005/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111081

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    ブリテン/ガーニー/クィルター/ヴォーン・ウィリアムズ:テノールのための作品集(ショウ)

    オーストラリア生まれのテノール歌手、スコット・ロバート・ショウのデビュー・アルバムは、19世紀末から20世紀前半にイギリスで活躍した作曲家たちの歌曲を巡る旅です。アルバムにはフィンジの名作「花輪をささげよう」などの英国歌曲を代表する作品をはじめ、ヴァイオリンのみの伴奏で歌われるヴォーン・ウィリアムズの「牧場に沿って」やブリテンの民謡編曲集をハープ伴奏に仕立てたものなどが収録されており、声とピアノとはまた違う響きによる作品を楽しむことができます。スコット・ロバート・ショウは幼い頃からパース・セント・ジョージ大聖堂合唱団でボーイ・ソプラノを歌い、シドニー音楽院に進んでからは数多くの賞を受賞。その後はハーグ王立音楽院でクラシックと古楽の唱法を学び、現在はデュッセルドルフに拠点を置き活躍しています。(2023/09/29 発売)

    レーベル名:Divine Art
    カタログ番号:DDX21110

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    ブリテン/ブリッジ/ガーニー/ミヨー/ウォルトン:ソプラノのための作品集(そして愛が語ったこと…)(デヴォス)

    【注目のソプラノ、デヴォス、ソロ第2弾は英語で歌う愛の歌】古楽界における新世代の精鋭たちから巨匠エルヴェ・ニケまで幅広い層のアーティストに信頼篤く、バロックから近代までフランスを中心としたオペラや声楽作品に、近年引っ張りだこのジョディ・デヴォス。大好評だったオッフェンバックのアリア集(ALPHA437/NYCX-10039)に続くソロ第2弾は、ベルギーに生まれイギリスで学び現在フランスに住むという、彼女自身深い思い入れのある3つの国から、様々な形の愛が歌われたものを中心に英語の歌曲を集めたというもの。ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズ、ミヨーといった有名作曲家から、ポルドフスキの名で活躍した、大ヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの娘イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニャフスカや、ピアニストとしてデヴォスとの共演も多いベルギーのパトリック・ルテルムの作品なども収録。そして最後にはなんとクイーンの名曲を聴かせてくれます。「私はオペラよりも前に、クイーンの魅力を発見していました。ハイドパークでピアノを弾きながら”テイク・マイ・ブレス・アウェイ”を歌うフレディ・マーキュリーに、圧倒されたのです。リサイタルでは私もこのラヴ・ソングを歌っています。」と彼女は語っています。(2021/02/26 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA668

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    ベートーヴェン/クラム/ガーニー/コルンゴルト/リスト:声楽作品集(チェジーナ/リッチーズ/シップリー)

    2001年に設立された「ジェッテ・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラム」はロイヤル・オペラ・ハウスによる若手アーティストを育成するためのシステム。世界中から集まった才能ある若手歌手を中心に、指揮者、演出家らが毎年十数人在籍し、その才能に磨きをかけるというもので、歌手たちは学びながら、ロイヤル・オペラにも端役で出演し経験を積むことができます。現在のメンバーと卒業生らによって行われたリサイタルが収録されたこのアルバムには、珍しい作品も多く含まれており、美しい歌声だけではなく、彼らの並々ならぬ意欲が感じられます。(2018/01/26 発売)

    レーベル名:Opus Arte
    カタログ番号:OACD9036D

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    暴君の愛~英国バロックの舞台音楽に現れる暴君たち(アンサンブル・レ・シェルプリーズ/カンブーラ)

    【英国の劇場で描かれた暴君たち。パーセルを中心に。】「疫病、飢饉、宗教にかかわる内戦、あるいは対外戦争……17世紀の英国がこのうえなく動乱に満ていたからこそ、人々は他の時代よりいっそう強く精力的に、輝きにみちた演劇空間をつくりだそうと意欲を燃やしたのでした」――そう語るアンサンブル主宰者ルイ=ノエル・べスティオン・ド・カンブラ。彼らフランス語圏の古楽奏者たちは、整然とした折り目正しさに貫かれた理知的英国文化のイメージを越えた、躍動感あふれる17世紀の生々しい英国音楽の素顔をあざやかに甦らせてきましたが、ここにまたひとつエキサイティングな新録音が登場しました。テーマは『暴君の愛』。古代神話や中世伝説、悪漢小説などに登場する暴君・猛女たちが、いかに英国の舞台を賑わせ、人間味に満ちた恋物語を劇場に現出せしめていたか、17世紀の英国人作曲家たちの思いがけない付随音楽を通じて炙り出す充実のプログラム。天才パーセルの名品が大部分を占めながらも、その大先輩ブロウや人気作曲家エックルズら同時代の他の作曲家たちの演目もそれぞれに聴きごたえある逸品ばかり。随所で打楽器がアクセントを添えるスリリングな音楽作りもさることながら、パーリー・オヴ・ザ・インストゥルメンツの主宰者でもある音楽学者ピーター・ホルマンの充実した解題を通じて選曲の妙が解き明かされる解説も貴重。1枚のアルバムを通じて昔日文化の一端を味わい深く伝えようとする意欲にみちた、Alphaならではの充実盤に仕上がっています。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA663

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    見知らぬ故郷 - 声楽作品集(フィンガーロス/ムイジ)

    2017年に発売された『Stille und Nacht 静寂と夜』(OC1879)に続く、美声バリトン、フィンガーロスのコンセプト・アルバム。今作の『FREMDE HEIMAT見知らぬ故郷』には、19世紀ドイツ・ロマン派を中心に多く取り上げられたさすらい人をテーマにした曲が集められており、聴き手は彼の歌を通して、住み慣れた故郷を後にし、苦しくも楽しい旅を重ねるとともに、深い郷愁を感じるさすらい人のさまざまな感情に共感を抱くことでしょう。ピアノ伴奏は前作と同じサーシャ・エル・ムイジが担当。最後の曲では2人で編曲を行うなど、フィンガーロスが信頼を寄せるピアニストです。(2020/05/15 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC1711

  • モーリー/ピアサル/コーニッシュ:合唱作品集(オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団)

    「May Morning メイ・モーニング」とはオックスフォードで毎年5月1日に開催される恒例のイヴェントのこと。500年以上の歴史を持つこのイヴェントは、午前6時に始まり、モードリン・カレッジ合唱団がモードリン・タワー(鐘楼)の屋上でマドリガーレや5月に関する曲を歌い上げます。そして大勢の人々が合唱を聴くために集まり、祈りを捧げるとともに踊ったりし、イヴェントを心から楽しむことで知られます。2020年は新型コロナ感染症のパンデミックにより、イヴェントはヴァーチャルで開催されましたが、2021年は5月1日の前の週に秘密裏に開催。実際の聴衆こそ不在だったものの、このモードリン・タワーでの演奏はオンラインで披露され喝采を浴びました。このアルバムは、メイ・モーニングで歌われる曲を収録した1枚。カレッジの時計台の鐘の音を冒頭と最後に置き、伝統的な曲から現代の曲まで、さまざまな音楽が集められており、聴き手も長い伝統を体感することができます。(2022/04/29 発売)

    レーベル名:Opus Arte
    カタログ番号:OACD9049D

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    ラター/シアリング/ヴォーン・ウィリアムズ/リチャーズ:合唱作品集(ミュージック・トゥ・ヒア)(チェルトナム・バッハ合唱団)

    このアルバムで指揮者を務めるブライアン・ケイ(1944-)は、もともとイギリスの名ヴォーカル・アンサンブル“キングズ・シンガーズ ”の創設メンバー。1960年代から1970年代までバス・パートを歌い、文字通り、アンサンブルを支えていた歌手です。脱退後はBBCラジオのプレゼンターや、様々な合唱団の指揮者として大活躍しています。このアルバムは、1946年設立、イギリスを拠点にするチェルトナム・バッハ合唱団との演奏を収録した1枚。ケイは伝統を重んじる合唱団から軽やかなハーモニーを見事に紡ぎ出すことに成功しています。(2019/11/22 発売)

    レーベル名:SOMM Recordings
    カタログ番号:SOMMCD207

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    レーヴェ/シューマン/ドビュッシー/ヴォルフ/プーランク:ソプラノのための作品集(ピオー)

    名ソプラノ、サンドリーヌ・ピオーのALPHAレーベルへの初のリサイタル・アルバム。タイトルの「CHIMERE-シメール」とはギリシャ神話に登場する“ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ怪物”(英語読みではキマイラ)のことですが、時には理解できない夢の象徴や、様々な要素を併せ持つ存在=女性そのものを示す、まさにこのアルバムにふさわしい言葉です。彼女が変幻自在に歌い上げるレーヴェ、ヴォルフ、ドビュッシー、プーランク、あまり聴くことのないガーニー、バクサ、そしてバーバー、プレヴィンの歌曲は、ドイツ語、フランス語、英語の3つの言語を行き来しながら、聴き手を詩的で親密な夢の旅へといざないます。伴奏のマノフのピアノもピオーの歌にぴったりと寄り添い、ユニークな世界を描き出しています。(2018/06/29 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA397