バージェス, アンソニー(1917-1993)
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あのスタンリー・キューブリックが映画化した近未来的小説「時計仕掛けのオレンジ」。自由=放任が暴走した社会に棲む少年4人組の悪行の顛末を描いた問題作で、1972年の公開時には様々な論争を巻き起こしました。この原作を書いたのがイギリスの小説家アンソニー・バージェス(1917-1993)です。映画の中でも「第9」が効果的に使われていたことからわかる通り、バージェスは音楽家としても素晴らしい才能を持っていました。もちろん彼の作品は独創的というよりも、過去の作曲家たちの影響が強く(ホルストとヒンデミットのハイブリッドと評する人も)、少しばかりの不協和音をスパイスにした聴きやすいものです。そんなバージェスの管弦楽作品、もちろんこのアルバムが世界初録音となります。最初のバレエ組曲の題材となった「W.S.氏」とは2016年に没後400年を迎えるイギリスの文豪シェイクスピアのこと。もともとは映画のために書いた曲を後に組曲としてまとめた作品です。エリザベス朝の響きを意識した曲調の中に、暴力的なサウンドを溶け込ませ、独自の雰囲気を醸し出しています(因みに9曲目の行進曲に付された「Non sanz droict」とはシェイクスピアの紋章に付された銘)。フランス革命にちなんだ「革命の行進」、自らの誕生日を祝したという「バージェス氏の暦」と、どれも「小説家の余暇仕事」の域を超えた力作です。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573472 |
作曲家としてよりも小説家として知られるアンソニー・バージェス。彼は東南アジア、アメリカ合衆国、中央ヨーロッパなどの様々な場所で暮らすことで培った広範な知識を、その作品に活かしました。1986年、モンテカルロに住んでいた彼はこの地で活躍していた「Aighetta Guitar Quartet アイゲッタ・ギター四重奏団(1979年結成)」と出会い、彼らのために数多くのオリジナル作品と編曲作品を書き上げています。 アイゲッタ・ギター四重奏団はバージェスとのコラボレーションを通じて高い名声を獲得、国際的な音楽祭に出演し、多くの賞を獲得しました。このアルバムに収録された作品も、全てアイゲッタ・ギター四重奏団のために書かれたもので、ラヴェルへのオマージュが織り込まれた第1番を含む、3曲のバージェスのオリジナル四重奏曲のほか、ホルストとウェーバー作品の編曲とアイルランドの旋律まで、ギターの音色を存分に生かした作品を楽しめます。(2023/09/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574423 |
キューブリックが映画化した近未来的小説「時計仕掛けのオレンジ」。原作者バージェスは作曲家としても素晴らしい才能を持っていました。子供時代から音楽に親しみ、第二次世界大戦時には軍隊でダンス・バンドのアレンジャーとして働いたというバージェス。作曲家としてはホルストやヒンデミットを思わせる一連の管弦楽曲が知られていますが、この「24の前奏曲とフーガ」もかなりユニークな作品です。J.S.バッハの生誕300年を祝して書かれた曲集は「平均律クラヴィーア曲集=良く調律された(well-tempered)」のもじりである「The Bad-Tempered」のタイトルが付されており、これはもちろんバッハに敬意を払いつつも、ショスタコーヴィチの同名曲に通じる現代性をも備えています。この録音ではアコースティックのグランド・ピアノが使用されていますが、作曲家の意図は存分に伝わっています。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP773 |