タゴール, ラビンドラナート(1861-1941)
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ミヒャエル・ギーレンが得意とするドイツ後期ロマン派の2作品。ツェムリンスキーの「抒情交響曲」はマーラーの「大地の歌」を思わせる歌とオーケストラのための連作歌曲の形式を持つ曲。インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの詩(英語からドイツ語に翻訳された歌詞)は、愛を主題として書かれており、ツェムリンスキーの音楽語法の全てが用いられた意欲的な作品です。全体に官能的な旋律が横溢していますが、ギーレンは音楽に没入することはなく、淡々と理知的に表現しています。ソリストにはワーグナー歌手として知られるカラン・アームストロングと、モーツァルトやワーグナーの歌唱で知られるローランド・ヘルマンが起用されており、オーケストラの厚みのある響きに負けることのない素晴らしい歌を楽しめます。アルバムにはツェムリンスキーと同世代の作曲家シュレーカーの「あるドラマへの前奏曲」も収録されています。(2021/11/05 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C210241 |
愛しい人を奪われたマーラーに対して、終生尊敬と恨みの思いを抱き続けたであろうツェムリンスキー(1871-1942)の代表作であるこの曲は、テキストこそインドの詩を用いてはいるものの、明らかに「大地の歌」の影の中にあるのは周知の事実です。2 人の独唱者によって歌われる狂おしい愛の世界を彩る管弦楽の響きは、爛れた果物の甘さと香りそのもの。爛熟した時代を克明に映し出した「大人のための童話」です。そして、この曲から生まれたベルク(1885-1935)の抒情組曲の頃、世界は暗黒の時代を迎えていくことになります。牛肉も果物も腐る前が一番美味しいとは良く言ったものですね。名バリトン、トレーケルの名唱が光ります。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572048 |
19世紀から20世紀にかけて活躍した3人の作曲家の色彩豊かなオーケストラ作品を集めた1枚。ニールセンの「アラジン組曲」はアダム・エーレンシュレーアーの戯曲のための音楽。アルバムの指揮者チャウドゥーリーがとりわけ心を惹かれる作品と語っています。全曲は80分を超える長いもので彼のオペラに次ぐ長さを持つ大作で、東洋的な音階を用いた音域の狭いフレーズを繰り返して異国情緒を演出したり、4群に分けられたオーケストラが異なる調とテンポで同時に演奏し市場の喧騒を表す実験的な書法などが用いられています。他にはチェコの伝統を引き継いだフェルステルの美しい「愛の歌」、「ボヘミアのヨーゼフ・ランナー」と呼ばれたラビツキーの親しみやすい「カールスバート・ワルツ」が収録されています。「愛の歌」を歌うエステル・パブルーはプラハ音楽院出身のメゾ・ソプラノ。イルジービエロフラーヴェク、ピエタリ・インキネンら世界的指揮者との共演もある実力派です。(2021/12/24 発売)
レーベル名 | :ArcoDiva |
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カタログ番号 | :UP0228 |
イギリス、ヨークシャーの音楽一家に生まれた作曲家ウィリアム・ベインズの作品集。幼い頃から楽才を発揮、18歳から音楽家として活動を始めましたが、繊細なピアノ曲を含む彼の作品は当時高く評価されたものの、演奏される機会は少なく、現代でもこれらはほとんど知られていません。このアルバムはベインズの没後100年を記念して製作されたもので、印象派の作品を思わせる美しいピアノ曲や、ベインズ作品の良き理解者の一人であるゴードン・プリンが歌う「5つの歌」(世界初録音)などが紹介されています。最後に置かれたのは、同じヨークシャー出身の作曲家ロビン・ウォーカーによる「At the Grave of William Baines」。アルバムの最後を飾るにふさわしいオマージュとなっています。(2022/11/25 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25234 |
【注目のソプラノ、デヴォス、ソロ第2弾は英語で歌う愛の歌】古楽界における新世代の精鋭たちから巨匠エルヴェ・ニケまで幅広い層のアーティストに信頼篤く、バロックから近代までフランスを中心としたオペラや声楽作品に、近年引っ張りだこのジョディ・デヴォス。大好評だったオッフェンバックのアリア集(ALPHA437/NYCX-10039)に続くソロ第2弾は、ベルギーに生まれイギリスで学び現在フランスに住むという、彼女自身深い思い入れのある3つの国から、様々な形の愛が歌われたものを中心に英語の歌曲を集めたというもの。ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズ、ミヨーといった有名作曲家から、ポルドフスキの名で活躍した、大ヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの娘イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニャフスカや、ピアニストとしてデヴォスとの共演も多いベルギーのパトリック・ルテルムの作品なども収録。そして最後にはなんとクイーンの名曲を聴かせてくれます。「私はオペラよりも前に、クイーンの魅力を発見していました。ハイドパークでピアノを弾きながら”テイク・マイ・ブレス・アウェイ”を歌うフレディ・マーキュリーに、圧倒されたのです。リサイタルでは私もこのラヴ・ソングを歌っています。」と彼女は語っています。(2021/02/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA668 |
1955年アメリカ生まれのバリトン歌手、トーマス・ハンプソン。このアルバムでは20世紀初頭のシカゴにまつわる5人の作曲家たちの歌曲を心を込めて歌い上げています。シカゴ生まれの作曲家ベーコンによるしっとりとした歌い口が魅力の「告別の歌」、アフリカ系アメリカ人初の女性作曲家プライスのロマンティックな歌曲、同じくアフリカ系でピアニストとしても活躍した女性作曲家ボンズの抒情的な歌、シカゴに生まれ、パリで生活したティプトンの洒落た歌、会社員と音楽家の二足のわらじを履き分けたカーペンターによる、黒人霊歌をもとにしたジャズ風の作品と、各々の作曲家の特徴が良く出た味わい深い歌曲集です。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :Cedille |
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カタログ番号 | :CDR90000-180 |
RONDEAUレーベルのクロスオーヴァー・プロジェクトを担うゾヌクス・アンサンブルの現代的テイストの1枚です。即興性たっぷりのシリウス弦楽四重奏団とサックスのクーヒェルの演奏と、絶妙のハーモニーを紡ぎ出す若き男声メンバー「ゾヌクス・アンサンブル」のコラヴォレーションは、まるで別世界の音楽を聴くかのような不思議な体験をもたらします。たとえばトラック8のウィテカーでは神秘的な導入部が一転、賑やかな喧騒を描き出したり、トラック1のミシュキニスの作品では、サックスが鮮烈な合いの手を入れたりと、一味違う声楽アンサンブルを楽しめます。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6075 |
フィンランドの後期ロマン派時代に活躍した作曲家メラルティン。若い頃にウィーン音楽院に留学し、ロベルト・フックスに作曲を学び帰国。ロシアとの国境に近いヴィープリで指揮者として3年間ほど活躍。その後はヘルシンキで長らく教職にありました。交響曲やピアノ曲も残しましたが、250曲以上を数える歌曲は、その独特な雰囲気で異彩を放っています。テキストはフィンランド語だけではなく、ドイツ語であったり、このアルバムのようなスウェーデン語によるものなど様々であり、曲調もドイツ後期ロマン派風、フランス印象派風、清冽なシベリウス風など多岐に渡り、メラルティンの多彩な作風が感じられます。(2018/02/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0416 |
貴方が男声合唱ファンなら説明は不要です、これだけ多数の作品をまとめてナクソス価格で楽しめるなんて幸せですね。合唱はよく知らないけれど当盤を手にとったという貴方は、既にヤナーチェクの個性的な器楽曲やオペラにすっかり魅せられていますね?彼が合唱指揮者として活躍し、当然に合唱曲も多数残したことは意外なほど軽視されています。鬼才の本質はどうなのか、無伴奏合唱曲を聴けば理解が深まります。多くの合唱曲の初演に携わった伝統ある合唱団による決定的な演奏でどうぞ。西洋的な洗練味は乏しくても、味わいはやっぱり最高です。(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553623 |