アルバート, スティーヴン(1941-1992)
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ニューヨーク生まれの作曲家アルバートは、「新ロマン主義」の最も熟練した技法を持つ人として賞賛されています。彼は古典的な音楽に現代的な技法を結びつけるべく、様々な試みを行いましたが、突然の事故でこの世を去ってしまい、その答えは永遠に出ることはありませんでした。また知的モダニズムの権化であった彼は、自らの作品中に難解なテキストを用いることを好み、とりわけ「翻訳不可能」とまで言われたジョイスのフィネガンズ・ウェイクは、このアルバム中のツリーストーンを始め、交響曲第1番「リヴァー・ラン」(8.559257)でも効果的に使われています。また、ヴァイオリン協奏曲の形式を持つ「イン・コンコーディアム」では、オーケストラの楽器の雄弁さも見事であり、これらを有機的に結び付けているヴァイオリンも、これまた素晴らしい働きをしています。(2012/04/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559708 |
ニューヨーク出身で20世紀アメリカの音楽界で名を成したアルバート。19世紀までの音楽を、20世紀の音楽語法とどのように結びつけるかを追求した作曲家です。彼の人生は自動車事故で突然絶たれますが、ニューヨーク・フィルが委嘱し、ドラフトが残された「交響曲第2番」を友人が補完。当盤が同曲の世界初録音となります。作曲者のキャリアの集大成と言える力作に仕上がっています。カップリングの「第1番」(作曲者自身による英語解説付き)はピューリッツァー賞を受賞した傑作で、武満徹の同名作品と同様にジョイス文学に触発されたもの。全編にわたり活躍するピアノの音色が印象的です。当盤は20世紀アメリカ音楽の貴重な記録と言えるでしょう。(2007/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559257 |