ティボー・ド・シャンパーニュ(1201-1253)
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【昔日のフランス北部に花開いた「宮廷式恋愛」の息吹】中世の貴人たちを虜にした南フランスの宮廷詩歌人(トルバドゥール)たちの歌を集めた『オクシタニアの夜』(RIC144)、ドイツ語圏のミンネゼンガーによる宮廷音楽を集めた『菩提樹の下で』(RIC447)に続くアンサンブル・セラドンの中世音楽アルバムは、フランスの北側で活躍した宮廷詩歌人(トルヴェール)たちの音楽を厳選。カタルーニャ語やスペイン語にやや近い南フランスの言葉で詩歌を作ったトルバドゥールと違い、ここに集められた曲はどれも現代フランス語の直接の先祖となる北フランスの言葉で詩句が編まれており、パリでノートルダム楽派のポリフォニー教会音楽が花開いた時代にあってフランスの貴人たちが艶やかな恋愛に憧れ、高度な文学・音楽芸術を愉しんでいた様子を窺わせるものとなっています。14世紀に編纂された史料をもとに、セラドンの音楽家たちはニュアンス豊かな詩句の味わいを最大限に活かす音作りでみずみずしい解釈を聴かせ、冒頭トラックのように数十秒にわたり鳥の声など自然音を取り込んだ演出も歌詞に即して導入、各作品の魅力をいっそう豊かに伝えてくれます。ヴィエルのル・グェン、オルガネットのヒュン・ファン・シュアンなど新旧世代の名手が集う器楽勢の頼もしさもセラドンならでは。緑豊かな中世フランスで、既婚女性へのプラトニックな恋慕を軸とした「宮廷式恋愛」がどんな芸術的瞬間へと昇華されていったか、1枚を通じて深く聴き確かめられる内容になっています。 ※ブックレットの歌詞は原詩のみの掲載で英訳等はありません。(2024/07/05 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC465 |
中世の歴史書に描かれるアーサー王は、6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされます。彼が本当に実在したのかは定かではありませんが、この物語は様々な芸術に創作のインスピレーションを与え、数多くのロマンスや冒険譚を生み出しました。このアルバムでは、12世紀から14世紀の吟遊詩人や作曲家たちによるアーサー王の物語を収録したもので、それは歌であったり舞曲であったりと様々です。また、その中にはスペイン王アルフォンソ10世や「獅子心王」リチャード1世の美しい作品も含まれています。
録音 2011年8月29日-9月3日 スペイン アルバセテ,チンチラ・デ・モンテアラゴン、イグレシア・デ・サンアントン(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572784 |