ジェネンズ, チャールズ(1700-1773)
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この作品は、ヘンデルがオペラに代わり、英語によるオラトリオを続々と世間に問うて「メサイア」に至る時期に書かれたもので、全曲盤が極めて少ない上にライヴ演奏という、貴重な録音になります。例によってアリアも合唱も宝石のような作品多数ですが、特にお薦めするのはソプラノのためのアリア「美しい鳥よ」(CD1、トラック14)。この演奏時間10分を超えるアリアは、ソプラノとフルートの掛け合いが余りにも美しく、長さを忘れて聴き惚れてしまうほど。ナクソス価格だから、この1曲だけで全曲を聴く価値ありと言えるかも。合唱を含む曲でお薦めは第一部の終曲(CD1、トラック23)で、カリヨンの夢幻的な響きに心を奪われます。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557057-58 |
ヘンデルの宗教色の濃いオラトリオの代表作が「メサイア」なら、世俗的なオラトリオでは「サムソン」やこの「サウル」にまず指を折らなければなりません。ヘンデル独特の世界に聴き手を没入させる壮麗な冒頭。時間の経過を忘れさせる多彩なアリア。第1幕でのカリヨンの夢幻的な響き。「メサイア」中の超有名曲とはまた一味違う第5曲『ハレルヤ』など、要所を締める力強い合唱。オルガン協奏曲してる第58曲のシンフォニア。話のネタに知っておきたい有名な第77曲の葬送行進曲(実は暗くない)。名場面の連続で3枚組がすぐ終わってしまいます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554361-63 |
デンマークの作曲家ホルテン(1948-)の合唱作品集です。タイトルにもなっている、1300年代の作詞者不明のモテットを題材にした愛の歌「ヴィーナスの輪」は、3つの部分からなる合唱作品で、ホルテンが歌劇「王の侍医の訪問」の作曲後に新しいアイデアを求めながら書いた作品です。どの作品も現代的な手法を用いつつ普遍的な愛が描かれています。マーラーの「私はこの世に忘れられ」は、何人もの作曲家が編曲を試みていることで知られていますが、このホルテンの編曲も見事、かつ独自の世界観が生かされているようです。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226062 |
【英音楽史に輝く18世紀のアフリカ系歌手を軸に据えた意欲的プログラム】ヘンデルが圧倒的名声を轟かせていた18世紀中盤の英国諸島にあって、ダブリンを拠点に活躍した女声歌手レイチェル・バプティスト。アフリカにルーツを持つ彼女は、英国の白人社会では人目を引いた外見のインパクトに全く負けない美声と傑出した歌唱力で高い評価を保ち、人心惑わす歌声で知られた古代神話の水の精になぞらえた「黒いセイレーン」の綽名で人気を博しました(本盤ジャケットの肖像は同時代に描かれたモデル不明の作品)。キルケニーやリメリックなどアイルランド各地はもちろん、ロンドンやバースなど英国屈指の音楽拠点でも絶賛されています。グラスゴー出身のスコットランド人歌手レイチェル・レドモンドはこの歌手の活動を軸に、ヘンデルのアリアほかバプティストの当たり役や当時のダブリンにゆかりのある作品を集め、LINN RECORDSに名盤の多いアイリッシュ・バロック・オーケストラと共に充実したプログラムを構成。明瞭にしてメリハリの利いた確かな歌声で往年の「黒いセイレーン」の活躍ぶりを思い起こさせてくれます。あふれんばかりの自発性を高雅な一体感へ昇華させてこれに応える器楽勢も見事なもの(ソリストとしても幅広い活躍をみせるホルンのアンネケ・スコットも楽団の一員としてクレジットされています)。現代欧州の古楽シーンの活況がそのまま18世紀音楽の生々しい再現に繋がる好企画盤です。(2024/05/24 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD740 |