アッテルベリ, クット(1887-1974)
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スウェーデンを代表する近代作曲家、アッテルベリ(1887-1974)とラングストレム(1884-1947)の弦楽四重奏曲集です。2人とも同じ世代に属しますが、その活動は全く違う様相を呈しています。アッテルベリは最初チェロを学ぶも、大学は王立工科大学に入学、電気技術者としての研鑽を積みながら、オーケストラに入団しチェロを弾いていました。決して音楽を職業にしていたわけではなく、本職はストックホルムの特許局の職員でしたが、それでも9曲の交響曲、5曲のオペラをはじめとした膨大な作品を書き上げたことで知られています。かたやラングストレムはストックホルムに生まれ、音楽を学ぶためにドイツに留学し、ハンス・プフィッツナーに師事しています。1922年から1935年まではエーテボリ交響楽団の首席指揮者も務めています。その後はスウェーデン作曲家協会を設立し、王立歌劇場の広報も努めていました。そんな2人の弦楽四重奏曲ですが、アッテルベリの2番は忙しないモティーフで始まり、夢幻的な第2楽章へと続きます。第3楽章は重々しいワルツです。第3番はニ長調という調性のせいか清々しさを感じさせます。終楽章はタランテラのような揺れるリズムが印象的。ラングストレムの曲は更にモダンです。(2014/09/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777270-2 |
交響曲第2番はまさに「田園交響曲」と呼びたくなるような第1楽章で始まります。第2楽章は北欧の夜明けを思わせる清澄さと荘厳さが漂い、感動的に盛り上がっていきます。この交響曲はもともと2楽章構成で構想されていたもので、第2楽章は全曲の中核を成しています。後に作曲された第3楽章は民族的な要素の強い精力的な音楽で、先行楽章との統一感にはやや欠けますが、全曲を壮大に締めくくります。第5番は「誰もが自分の愛するものを殺す」というおっかないモットーに基づいた曲で、深く胸を打つ哀歌のような第2楽章と、「死の舞踏」のような不気味なワルツの第3楽章(終楽章)後半が聴きものです。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999565-2 |
音楽の革新化に背を向け国民楽派の道に徹したアッテルベリのピアノと管弦楽のための作品集です。何と言っても聴きものはピアノ協奏曲で、華麗にして叙情的、民族主義とロマンティシズムが融合して壮大に盛り上がり、チャイコフスキー(同じ調)とグリーグとラフマニノフの寄せ鍋のような仕上がりになっていて、これは酔えます。21歳の時に作曲された記念すべき作品1の狂詩曲は、若々しい情熱に溢れつつも、すでに熟練した作曲技法が盛り込まれ、また民謡風の主題が用いられていて、作曲者の進む道が確固として示されています。バラードとパッサカリアも民謡に基づいたヴィルトゥオーゾ風な曲です。(2001/11/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999732-2 |
シベリウス、シンディングの協奏曲であまりにも繊細で美しいヴァイオリンを響かせるかと思うと、シンディングの知られざる小品を丹念に発掘し、知られざる名作に光をあてる・・・そんな若きヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードの新しいアルバムは、ほとんど耳にする機会もないような北欧のヴァイオリン作品を集めたものです。1800年代の終わりから1900年代の始めに集中的に書かれたこれらの作品は、どれも新鮮な響きの中に、甘い憧憬と、胸がちょっぴり痛むような感傷が込められていて、例え初めて耳にする曲だとしても、昔からの知人と会った時のような懐かしさに心がふるえることでしょう。クラッゲルードは曲によっては多重録音を用い、これらの持つ魅力を100%伝えることに成功しています。(2012/06/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572827 |
叙情の洪水ともいうべき爽やかさに満ちあふれた、20世紀スウェーデン音楽の世界にようこそ! 絢爛たる大オーケストラでもなく、切り詰められた室内楽でもなく、その中間を行く弦楽合奏(+α)という簡素ながらも豊かな編成が生み出す、歌心と透明感溢れる響きの美しさは想像を絶しています。特にヴィオラ・ファンは聞き逃すことのできない素晴らしいヴィオラ・ソロ(とヴァイオリン・ソロ)を擁するアッテルベリの組曲、これまた高度なフルート・ソロを要求するフルメリーの田園組曲を初めとした華のある作品から、悲嘆に満ちたラーションのアダージョまで、まさに秘曲大集合の1枚です。(Naxosの面目躍如!)(2000/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553715 |
「スウェーデンのカルーソー」こと、ユッシ・ビョルリンク(1911-60)の芸歴初期、スウェーデン時代の録音を集めた1枚です。1930年にストックホルム王室歌劇場にデビューしたビョルリンクは当時の歌劇場の慣習に従い、各国のオペラをスウェーデン語訳で歌いました。1930年代末には原語を学んで歌うようになりますが、ここに収められた録音はそれ以前のものなので、すべてスウェーデン語訳となっています。彼にとってはいちばん歌いなれた言葉であり、年齢も20才代とあって伸び伸びと歌っているのが、大きな魅力となっています。(山崎浩太郎)(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110722 |