バッハ, ヨハン・ゼバスティアン(1685-1750)
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イタリアのオルガン、チェンバロ奏者ロベルト・ロレジャンが演奏するバッハのゴルトベルク変奏曲。ハーグ王立音楽院でトム・コープマンに師事、ソリスト、室内楽奏者として活躍するロレジャンは/17世紀から18世紀にかけてのイタリアの鍵盤作品に興味を持ち、17世紀の作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・フェッリーニの全鍵盤作品の録音を行うなど希少作品の復刻に力を注いでいますが、今作で演奏するのは、鍵盤曲の王道とも言えるバッハの「ゴルトベルク変奏曲」全曲です。多くの演奏家たちが愛してやまない作品に、どのような光を当てるのか興味深い1枚です。(2018/09/28 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7823 |
日常の生活における奇行ぶりや言動、そして独特の演奏姿勢。しかし彼の演奏、とりわけバッハに対する取り組み方は、演奏史的に見て斬新ではあっても、決して奇矯なものではありませんでした。「近代ゴルトベルク演奏」の金字塔ともいえるこのCDの演奏を聴くと、ロマン派の時代の名残りがあったそれまでの表現と決別し、楽譜に対して直截に取り組み、いわばむき出しのバッハを再創造するという極めて実直なものだったことがわかります。彼の演奏がそれでいて無機質にならなかったのは、独特のリズム感~とりわけ細かいフィギュレーションにおいても拍節を失うことのない、有機的なパッセージ処理の能力によるものといえます。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111247 |
言わずと知れた鍵盤変奏曲の王様、同一主題からの対位法的発展にこだわった作品として、彼自身の「フーガの技法」や「音楽の捧げもの」と並んで、音楽史上における不滅の金字塔といえましょう。3変奏おきに、応答声部の開始を、先行声部から1度ずつ、同度から9度にまでずらした9つのカノンを挿入する離れ業は、まさにバッハのみによって着想・実現され得たものです。このように極めて厳しい拘束条件で書かれたにもかかわらず、音楽としてはまったく自然、自由闊達で美しいのですから、これは人類が成し遂げた奇跡の一つといっても言い過ぎではないでしょう。変化を織り交ぜながら、すべての繰り返しを忠実に実行したヤンドーの演奏は、このピアニストの円熟の境地を示すものといえましょう。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557268 |
20世紀にハープシコードを復活させた立役者ランドフスカ。彼女の使った楽器はいわゆるモダン・チェンバロで、鋼鉄製のフレームを持ち、弦も強化されたものでした。昨今の古楽器ブームからすると、その楽器に備えられていたストップを駆使したカラフルな音色、ロマン派の名残をとどめたアプローチは、異質なものと見なされるかもしれません。しかし虚心坦懐にその演奏に耳を傾けると、彼女がいかに音に心を砕き、一音一音を大切に紡ぎ出すという姿勢を持っていたかがわかります。長らく決定版とされていたゴルトベルクの各変奏の色彩感に、その神髄は宿っていると言えましょう。(2006/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110313 |
「二重録音でもなく、電気的なエフェクトも加えていない演奏」が歌い文句であるこの演奏。ギタリスト、マルコ・サルチートが自ら編曲した「ギターによるゴルトベルク変奏曲」の全曲盤の登場です。古今東西、様々な演奏家たちが思い思いの楽器やアンサンブルで演奏してきたこの孤高の名作ですが、このギターのみのゴルトベルクにはまさに驚きの声をあげる他ありません。アコーディオンでも驚きなのにギターです。この演奏のために、サルチートはキオッジャに住む名弦楽器製作者エンツォ・グィドに、新しい楽器の製作を依頼し、バッハ(1685-1750)の音楽を完璧に演奏するための素晴らしいギターを用意するほどの熱の入れようで、入念な編曲もあわせて、この精巧かつ雄弁な音楽を完璧に表現したサルチートの熱演は、間違いなく後世に語り継がれるべきものと成り得ることでしょう。ギタリスト、マルコ・サルチートは現在フォッジア近くのロディ・ガルガチーコ音楽院で、ギターの教授を務めています。彼は古典だけでなく、ジャズ、フラメンコまで幅広いレパートリーを有し、世界中でコンサートを開催し、また映画音楽をレコーディングするなど、注目を集めている人です。(2014/08/27 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7699 |
現在、CDのカタログを検索すると、山のように出てくる「ゴルトベルク変奏曲」のアルバム。それだけ演奏したい人が数多く存在する永遠の名曲です。このツァルカの演奏は、まず楽器選びから念が入っています。まず様々な楽器を弾き比べること…ハープシコード、チャンバーオルガン、クラヴィコード、スクエアピアノ、フォルテピアノ、そしてモダンピアノ。最終的に彼が選んだのは2台の音色の違うクラヴィコードでした。抒情的な音色を持つ1796年製のChristoph Georg Schiedmayerモデル。そして18世紀後半のドイツ・スウェーデンモデル。これらを各々の変奏で弾き分け、その絶妙な音と表現力の違いを醸し出すことに成功しています。彼における「ゴルトベルク変奏曲」の解釈は自由で即興的なものであり、この試みもまた、バッハ演奏に新たな方向性をもたらすものと言えるでしょう。(2014/02/05 発売)
レーベル名 | :Paladino Music |
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カタログ番号 | :PMR0032 |
2007年にシューマンとマガリャアエスの夫婦によって創設されたTwoPianistsレーベル。最初のリリースはラフマニノフの2台のピアノのための作品集でしたが、今回はレーガーとラインベルガーの編曲した「2台ピアノのための」ゴルトベルク変奏曲の登場です(共作ではなく、最初にラインベルガーが編曲し、後にレーガーが手を加えたものです)。このヴァージョンは、以前タール&グロートホイゼンの名演がリリースされていましたが、改めて聞いてみると凄い編曲であることに気が付くでしょう。まさに音の饗宴。バッハ(1685-1750)の音楽の雄弁さをじっくり感じることができるはずです。面白いのは、一通り変奏が終わり、最初のアリアが戻ってきた時のこと。やたら簡素なメロディになっているのが驚きですが、実はこの編曲が施された時に、このような「装飾音なし」の譜面が指定されていたのです。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :TwoPianists |
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カタログ番号 | :TP1039213 |