バッハ, ヨハン・ゼバスティアン(1685-1750)
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【オルガンにも通じる滋味豊かな美音の重なり、多種多様に】『マタイ受難曲』やブランデンブルク協奏曲第6番、チェンバロを伴う3曲のソナタなど、バッハは18世紀初頭すでに廃れはじめていた古い弓奏弦楽器ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)をさまざまな名曲で活躍させました。この種の楽器の全盛期は16~17世紀で、ディスカント(高音域)の小型楽器からバス、時には最低音域を受け持つヴィオローネまで大小揃えたコンソートは教会奏楽の伴奏から貴人たちが愉しむ合奏まで、さまざまな局面に活躍の場を見出していました。オルガンをはじめ鍵盤楽器の独奏用に書かれた曲をヴィオール合奏に編曲して弾く習慣も古くからあり、英国を代表するヴィオール合奏団ファンタズムはその史実に倣うかのごとく、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の収録曲をヴィオール合奏で演奏したアルバムをこれまでに2作LINN RECORDSに録音してきました。好評を受けての第3弾は、この演奏形態の歴史的ルーツにも触れるオルガン作品『クラヴィーア練習曲集 第3巻』や『インヴェンションとシンフォニア』からの作品も多数収録。バッハが生まれた17世紀のドイツに息づいていた伝統の息吹も感じさせながら、名手揃いのファンタズムならではの気品漂う解釈は今回も深い余韻を残す演奏に仕上がっています。本来の楽器での演奏とはまた違った角度から光が当たることで、それぞれの曲に潜む思わぬ奥深さにも気づかされます。(2023/02/10 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD708 |
ピアニストにとってのバイブルであり、西洋音楽の金字塔《平均律クラヴィーア曲集》は、J.S.バッハ作品の中でも最高傑作の一つであり、見事な対位法と想像力を駆使して作り上げられた24の調すべてによる前奏曲とフーガで構成された大作です。パリとシカゴを拠点に活動するフランス系アメリカ人のルポウは、10歳の時にパリでデビュー。自身のことを"ピアニスト兼カルチュラル・アクティビスト”と呼び、クラシック以外のジャンルの演奏家とも積極的にコラボレーションを行っていますが、今回のソロ・デビュー・アルバムでは、基本に立ち返り、バッハの出身地ドイツのワイマールの聖ヤコブ教会で全曲録音に挑みました。バッハの魂を感じ取るため、録音の半年前に作曲家所縁の地、アイゼナハやライプツィヒを訪れる気合の入れようでした。録音を終えたルポウは、「この作品にはいわゆる“人間の条件”の全てが入っていることがわかりました。自分の愚かさにも理由があるのだということも。」とコメントしています。(2020/02/28 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100107 |
ケーテンで楽長をしていた30代のバッハは、すこぶる高価な特注のクラヴィーアを手に入れます。また、息子が楽才を発揮し始めたころであり、その教育用の作品の必要を感じていた折でもありました。この2つの要因が結実して「平均率クラヴィーア曲集第1集」は生まれました。全ての長短調のために書かれ、即興的な前奏曲と入念なフーガから構成された24曲は、まさに壮麗なる音の聖堂。数あるバッハの傑作中の傑作と言われるこの曲集に、天上のハープのような美しいハ長調前奏曲からじっくりと取り組んで下さい。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553796-97 |
バロックの作曲家たちが生きた時代の楽器と奏法を見つめ直し、21世紀初頭からAlphaレーベルでの鮮烈なバッハ解釈で世界を瞠目させてきたカフェ・ツィマーマン。その共同主宰者セリーヌ・フリッシュは、圧倒的なみずみずしさと丁寧な解釈が注目された『ゴールトベルク変奏曲』の音源(現行盤ALPHA303)以来、稀代のバッハ解釈者として注目を集め続けてきました。『平均律クラヴィーア曲集』はそんな彼女が満を持して近年重点的に取り組んできたレパートリー。好評を博した第1巻(ALPHA221/日本語解説付再発売NYCX-20005)に続く第2巻が登場します。バッハ自身が生きた時代のモデルによるチェンバロで、構えず自然な佇まいのまま1音1音いつくしむように多声の綾を織り上げてゆく解釈のみごとさは、末永く聴き深めるに足る味わい。Alphaレーベル発足初期から数多くの名録音を生み出してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオも、その泰然自若の解釈が映える自然な響きを大切にした仕事をしています。生のままのバッハに迫れるAlphaならではの充実の新録音です。(2019/04/12 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA451 |
J・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を「ピアノの新約聖書」とするなら、これぞまさしく「ピアノの旧約聖書」である、といわれました。フルトヴェングラーとの共演や、名著「音楽を愛する友へ」で知られるスイスのピアニスト、エトヴィン・フィッシャー(1886~1960)は、この「旧約聖書」の史上初の全曲録音を30年代に敢行、カザルスの「無伴奏」やシュヴァイツァーのオルガン曲とならび、バッハ演奏史上の偉業とたたえられています。全2巻のうち第1巻が、このアルバムに収められています。(2000/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110651-52 |
SP録音の時代、そのレパートリーの大半は、5分弱のSP片面に入るもの、あるいは両面1枚に収まるものでした。しかし30年代、後にEMIの名プロデューサーとなるウォルター・レッグは、SP数十枚に及ぶ大作を、予約を募って採算ラインをあらかじめ確保してから製作する「協会方式」を発案、ヴォルフ歌曲の連続録音など、レコード業界に新しい地平をもたらしました。このエトヴィン・フィッシャー(1886~1960)によるバッハの平均律クラヴィーア曲集全曲も「協会方式」によって可能になった大企画で、SP時代の、文字どおり金字塔となったものです。(山崎浩太郎)(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110653-54 |
バッハが用いていた調律法は、今日で言うところの平均律とは若干異なったものである、という説が有力になっています。しかしバッハが平均律曲集、すなわち24の全ての長短調を網羅する、前奏曲とフーガの対による48曲(の2巻による全96曲)により、音楽語法の新たなる地平を切り開くという偉業を成し遂げたことは、揺るぎのない事実です。曲想の多彩さ、そして造りの精巧さは比類がなく、希代の鍵盤ヴィルトゥオーゾ、かつ対位法の巨匠であった、バッハの実力を余すところなく示しています。演奏家にとっては、一生付き合っていくべき基本的レパートリーとされていますが、聴くものにとっても聴けば聴くほど発見がある、一生ものといえましょう。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557625-26 |
ロマン派のピアニストや作曲家による編曲からバッハを解放し、ハープシコードによるバッハをよみがえらせたのは、ランドフスカの大きな業績です。しかしながら彼女はただやみくもに、「古楽器回帰」を目指したのではありません。彼女がプレイエルに作成依頼した特製のハープシコードにはストップが多く付き、それらを自在に操ることによって豊かな音色を紡ぎ、またロマン派の影響を残したアゴーギク・ルバートを盛り込み、色彩と表情に富むバッハを再創造したのでした。全調からなる「平均律」を聴くと、調性の違いによってニュアンスを使い分けている、彼女の卓越した技巧と創造精神を再認識することが出来るでしょう。(2006/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110314-15 |