バッハ, ヨハン・ゼバスティアン(1685-1750)
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ここでは猫も杓子も演奏する超有名作(にしてもちろん傑作)の「シャコンヌ」に代えて、その素晴らしさを大いに喧伝したのが、「ショパン変奏曲」です。ブゾーニはこの曲には特にこだわりがあったらしく、後に徹底的な改作を施していますが、こちらの初期ヴァージョンも別個に、極めて豊潤なピアノ書法が横溢した傑作変奏曲として、評価されてしかるべき内容を持っています。そもそも後の先見性の萌芽が十二分に見られた作品であったからこそ、改作もされたともいうべきでしょう。皮相なピアニズムの展開に陥ることもない一方、演奏効果の点でも申し分なく、同じ主題を用いた、ラフマニノフの「ショパン変奏曲」に勝るとも劣らない逸品です。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555699 |
ドイツ出身のピアニスト、ブルカルト・シュリースマン。フランクフルト音楽・舞台芸術大学で修士号を取得したのち、シューラ・チェルカスキーとブルーノ・レオナルド・ゲルバーのマスター・クラスに参加、1984年頃からピアニストとして活動をはじめました。プロのスキューバダイバーでもあり、水中で聴こえる音についての研究を行うことで知られています。彼はまた、21歳の時に全オルガン作品を暗譜演奏したほどJ.S.バッハを尊敬しているといい、2012年に録音されたバッハ・アルバム(DIVINE ART DDC25751)も思慮深く真摯な演奏が評価されています。そんな彼のこの3枚組アルバムには、今回は初出となるブゾーニ編のバッハ:シャコンヌ、ベルクのピアノ・ソナタと、1990年代から2000年にかけてBayer Recordsからリリースされた「スクリャービン・アルバム」などの名演をリマスターしたものを収録。完璧主義者として知られるシュリースマンならではの表現をじっくりと楽しめます。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA21373 |
すでにリリースされている、グロショップのブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集(C7015…4枚組)には、バッハを始めとした17人の作曲家たちの作品のトランスクリプションが収録されていますが、実はそこには、ブゾーニがバッハ作品を編曲したものの全てが含まれていたわけではありません。この2枚組はそんな不足分を補うものと言えるでしょう。この録音の中には、グロショップ自身のバッハ作品の編曲や、優れたピアニストであったブゾーニの母アンナ=ヴァイスの作品までをも収録。グロショップのブゾーニ:ピアノ作品への傾倒ぶりが感じられる納得の演奏でお楽しみください。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5198 |
ブゾーニのピアノ作品集第11集は、彼の目を通して描かれたバッハ作品の数々を収録。フランツ・リストに心酔するとともに、優れたピアニストでもあったブゾーニは、早い時期から「トランスクリプション=編曲」に興味を抱き、数多くの作品を華麗なピアノ曲へと変貌させました。代表的な作品は1884年の「バッハのシャコンヌ」で、濃密な響きと華やかな装飾に彩られたバッハは、ロマンティックな風情を持ち、リストの一連のトランスクリプションの伝統に連なるピアニスティックなものとして知られています。しかし、ほぼ30年を経て書かれた「大ヨハン・セバスティアン氏の名による短いソナチネ」は、原曲である「ファンタジーとフーガ ニ短調. BWV905」(バッハの真作であるかは疑わしい)の簡潔な様式をそのまま写し取り、瞑想的な作品として仕上げており、入り組んだハーモニーは前衛的でもあります。厳格な対位法をそのままピアノへ移し替えた「10のコラール前奏曲」も聴きどころ。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573982 |
2000年に録音が開始された、ヴォルフ・ハーデンによるフェルッチョ・ブゾーニのピアノ作品集最終巻であるこのアルバムには、初期と晩年という両端の作品を収録しています。初期の小品にはブゾーニが12歳の時に作曲した「前奏曲とフーガ」や、同じく10代の「メヌエット・カプリチオーソ」の他、バッハやベートーヴェンの作品を編曲したものが含まれており、原曲を尊重しつつその作りを分析して、魅力をさらに引き立てる絶妙なアレンジが楽しめます。晩年の「5部からなるピアノ練習曲集」からの抜粋には、自身が初期に作曲した作品の編曲や他の作曲家の音楽が取り入れられており、彼のピアノ演奏におけるテクニックの粋が表現されたもので、このシリーズの締めくくりとしてふさわしい内容と言えるでしょう。ヴォルフ・ハーデンの演奏は「ブゾーニ作品における現在の明確な基準」として高く評価されています。(2024/11/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574613 |
バッハの編曲は、多くのヴィルトゥオーゾ系ピアニストに愛奏されてきた逸品。トッカータとフーガの壮麗な響きと、アダージョのロマンティックな歌が好対照を織り成します。演奏機会が少なく、資料的価値も高いのは青年期の作品の数々「3つの小品」「バレエの情景 第2番&第4番」「2つの舞曲」で、バッハやリストといった、彼のアイドルからの影響も大きいですが、円熟後の姿を思わせる理屈っぽい響きも、すでに聴こえてきます。一方、民謡を基にしている「インディアン日誌」と、オーケストラ曲を高弟ツァドラが編曲した「踊りのワルツ」は、円熟期のブゾーニらしさが滲み出ており、一ひねりも二ひねりもある和声が、不可思議な魅力を醸し出しています。(2007/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570249 |
イタリア生まれとはいえ、母方がドイツ系であったり、生涯ほとんどドイツで過ごしたせいもあったりでブゾーニの音楽に横溢するのは紛れもなくドイツの精神です。とりわけバッハの音楽への傾倒が知られ、オルガン曲の編曲のような直截的なものから、明らかに影響を受けたと思われる対位法を駆使した作品まで数多くのバッハの残り香が感じられる曲を残しています。このアルバムでは、ブゾーニらしいバッハの編曲物と、ショパンの前奏曲による変奏曲、そしてオリジナルの曲を楽しむことができます。ブゾーニらしい多彩な表現をお楽しみいただけます。(2009/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570891 |
ブゾーニはイタリアの作曲家ですが、母方の祖父はドイツ人であり、彼自身もバッハとモーツァルトに深く傾倒していました。ピアニストとしても才能に恵まれた彼は、先人の作品を研究し、自分自身の創造性を高める目的で、これらを編曲。新たな表情を持たせたのです。中でもよく知られているのが、J.S.バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」のピアノ編曲でしょう。この曲は、ブラームスなど他の作曲家もピアノ独奏への編曲を試みていますが、やはり絢爛たる超絶技巧を駆使したブゾーニ版は一歩抜きんでた存在であり、ピアニストの憧れの1曲と言ってもよいだけの風格を備えています。その他のバッハ作品を始め、モーツァルトやショパンのトランスクリプションは、原曲の要素を残しながらも、全く新しいものとして捉えてみてください。ピアニスト、ペンティネンは正統派のレパートリーを極めながらも、このような編曲物も得意とする、「超絶技巧マニア」にとっては嬉しい存在です。ここでも、芯の通った素晴らしい演奏で聴き手を魅了します。(2011/12/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777427-2 |