ワーグハルター, イグナーツ(1881-1949)
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イグナーツ・ワーグハルター(1881-1949)はワルシャワ生まれのユダヤ系ドイツ人の作曲家です。ヨーゼフ・ヨアヒムに認められ、彼の援助でベルリン芸術大学で作曲と指揮を学び、まずは作曲家として名声を得ます。先進的な作風のウェーベルンより2年前に生まれた彼ですが、その作風は伝統を遵守したもので、むしろシューマンやブラームスに近いものであり、この1911年作曲の「ヴァイオリン協奏曲」は感動的な旋律とリズムに満たされています。「美しい曲を演奏したいヴァイオリニストならぜひ手に取るべき作品である」と考えたヴァイオリニスト、トリンコスによるワグハルター・プロジェクトは、この忘れられてしまった作曲家の復興の糸口となること間違いありません。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572809 |
ポーランド、ワルシャワに生まれ、最初はヴァイオリニストとして頭角を現し、ヨーゼフ・ヨアヒムに認められ、彼の援助を受けてベルリン芸術大学に進んだワーグハルター(1881-1949)。指揮者、作曲家として名声を得て、第二次世界大戦までは「最も重要なドイツの作曲家」として評価されるも、様々な理由で歴史から姿を消してしまった彼の作品は、ようやく最近になって復興の兆しが見え始めました。このアルバムには彼がまだ絶頂期にあった1914年に書かれた歌劇「マンドラゴラ」からの2つの曲と、ナチに追われた58歳の彼が、失意のうちにアメリカに到着し、そこで目にしたニューヨークの風景を映し出した「新世界組曲」が収録されています。マキャベリの喜劇に基づいて書かれた「マンドラゴラ」は彼の2作目の歌劇であり、その初演は大成功を収めたのでした。オーケストレーションの巧みさと豪勢な響きは、彼自身の希望の現われであったに違いありません。それに引き換え、「新世界組曲」はアメリカの音楽文化を取り入れた意欲的な作品であり、当時彼が結成した「オーケストラに雇用すらされなかったアフリカ系のミュージシャン」による「アメリカン・ネグロ・オーケストラ」のために書かれています。当時の人種差別の激しさは想像を絶するものであり、彼らはリハーサルすらも許されず、このオーケストラは何とかこの組曲を演奏したものの、財政的問題もあり、その後まもなく解散せざるを得なかったのです。そんな作品を復元したこのアルバムには、様々な思いが詰まっているのではないでしょうか。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573338 |