ゼレ, トマス(1599-1663)
Search results:9 件 見つかりました。
【これは珍しい!昔日のミュート・コルネットの響きを忠実に辿る好企画】ライプツィヒのグラッシ楽器博物館に良好な保存状態で収められている4本の貴重なミュート・コルネット(金管楽器風のマウスピースを備えた木管楽器コルネット〔ツィンク〕の一種で、管がカーブしていない直管の楽器)に基づく再現楽器を使い、16~17世紀に音楽活動の一大拠点となったカッセル宮廷やヴェネツィア共和国の文化都市ヴェローナで聴かれたこの楽器の響きを再現する意欲的企画。収録曲も両地域にゆかりのある作曲家の作品ばかりが集められています。ドイツ中部カッセルは16世紀の終わりから17世紀にかけてヘッセン=カッセル方伯モーリッツの宮廷があり、その宮廷の財産は大半が失われたものの、楽器の一部はグラッシ博物館に保存されています。それに基づく再現楽器を使ったこの録音は、当時の響きをかなり忠実によみがえらせていると言えるでしょう。企画の主であるコルネット奏者ランベール・コルソンが、声楽家アリス・フォクルールと共に結成したインアルトは今回、3本のミュート・コルネットに加えサックバット4、ドゥルツィアン及びソルドーネ1、ヴァイオリン2、ヴィオローネ及びガンバ1、テオルボ1、鍵盤1という器楽隊に加え15人編成の声楽アンサンブルを起用。コルソン自ら執筆した詳細なライナーノート解説(仏語・英語)とあわせ、宮廷の壮麗さを彷彿させる豪奢と洗練に満ちた響きを十全にお楽しみいただけます。(2024/08/23 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
---|---|
カタログ番号 | :RIC464 |
1600年から1800年に渡るハンブルクの聖なる音楽シリーズ第3集。このアルバムでは3つのコラール・ヴァリエーションとコラール・コンチェルトをお聴きいただきましょう。17世紀の教会音楽作曲家ゼッレ、都市の音楽監督であったショップ、そして名オルガニストのシャイデマン。彼らの作品は2週間ごとに地域で演奏され、その際には地元のアンサンブルと独唱者たちが共演したのです。賛美歌をもとにしたテーマを極限までに展開し、美しい音楽に仕立て上げたこれらの作品は、当時のスタイルを研究するためにも役立つものです。(2008/12/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777362-2 |
ザクソン生まれのトマス・ゼレはライプチヒでカルビシウスとヘルマン・シャインから教えを受けた(らしい)人。ハンブルクの4つの主要な教会のカントールを務め、この地の音楽発展に力を尽くしました。300曲近くのモテットを作曲し、中でもヨハネ受難曲は彼の代表作と呼ばれています。他にも多くの器楽作品、声楽作品があり、どれも旋律、和声、対位法などに新たな手法を用いた斬新さが魅力です。今回のアルバムは復活祭のために書かれた作品を集めたものです。輝かしさに満ち溢れた佳曲ばかり。(2009/04/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777396-2 |
【ブラームスに先立つこと200年、「ドイツ・レクイエム」と同じテキストに作曲されたバロックの作品を集めて】ドイツ語圏の17世紀作品の解釈できわめて高い評価を博してきた少数精鋭の声楽集団ヴォクス・ルミニス。卓越したバス歌手であるリオネル・ムニエ率いる彼らの今回のテーマは、なんとブラームスの「ドイツ・レクイエム」。とはいえ彼らがブラームスを歌うわけではなく、ブラームスがルター訳のドイツ語版聖書から選りすぐったものと同じテキストを用いた作品を中心とした、ドイツ・バロックの宗教作品を集めています。同様のテキストにはシュッツなどにも作品例がありますが、敢えて知られざる作品を集めているのが彼ららしいところ。重心の低いずっしりとしたアンサンブルも彼らの真骨頂で、これらの作品の魅力を十二分に引き出す素晴らしい演奏を聴かせます。バロック作品の研究に熱心であったブラームスがそこから多くのインスピレーションを受けていたことも知られており、ここに収録された作品の精神が、ブラームスへと受け継がれたと言っても過言ではないでしょう。(2023/04/21 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
---|---|
カタログ番号 | :RIC445 |
【音楽学者でもあるレーベル創設者の監修で、名手たちが17世紀ドイツのクリスマスを再現!】フランス語圏ベルギーで早くから古楽専門のレーベルRICERCARを主宰、最前線のプレイヤーたちとともに古楽通を唸らせるアルバム制作を続けてきた録音技師=音楽学者ジェローム・ルジュヌが、自身の知見と確かな古楽人脈を通じてユニークなクリスマス・アルバムを制作しました。ヴァイオリンの俊才ステファニー・ファイーやフローランス・マルゴワール、鍵盤のブリス・サイーに楽器学でも演奏能力でも破格の管楽器奏者ジェレミー・パパセルジオーといった実力派古楽器奏者たち、中世音楽でも実績の多いポラン・ビュンドゲンやザカリー・ワイルダーら名歌手5人とともに、ルジュヌ自身も一部クルムホルンを吹き臨んだ本盤は、17世紀ドイツ語圏各地で書かれた礼拝音楽を少しずつ抜粋、クリスマスシーズンの礼拝習慣を辿るプログラムを通じて、バッハ前夜のドイツ語圏で活躍した重要な作曲家たちの技芸を新たな視野から概観できる好企画。パパセルジオーの最新研究が反映されたダブルリード楽器の多彩さ(シャルマイ、クヴィント・ファゴット、バス・ボンバルド……)や各プレイヤーの高い演奏能力とあいまって、どのトラックでも古楽に触れる喜びを深く実感させてくれます。いくつかの器楽トラックにはこの時代ならではのモテットやオルガン音楽を、リコーダーや弦楽器が映える合奏向けにアレンジしたものも含まれ、自然な物語展開に味わい深いアクセントを与えています。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
---|---|
カタログ番号 | :RIC444 |
ちょっと音楽史に詳しい方なら、リュート伴奏付き歌曲にこそ、ルネッサンス音楽を聴く楽しみを見出しておられることでしょう。でも17世紀ドイツのこの分野は、もしかしたら盲点かもしれません。あの峻厳な音楽を書いたシュッツの時代にも、人類の永遠のテーマである愛を題材にした、学生を中心に演奏された歌曲が多数作られたのです。名前はそれこそ殆ど知られていない作曲家が並んでいますが、バリトン歌手フンメルの親しみやすい歌唱も相俟って、心にすっと入ってくる歌が揃っています。少しは名前が知られているかもしれないゼッレの作品は、エコー技法の駆使が聴きものです。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555935 |