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スタンドフォード, パトリック(1939-2014)

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    スタンドフォード:交響曲第1番/チェロ協奏曲/ある幻想曲への前奏曲(ウォルフィッシュ/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/ロイド=ジョーンズ)

    「あれ?いつからスタンフォードはこんなにキャッチーな作品を書いたのだろう?」と不思議に思い、作曲家の名前を見直したら"スタンドフォード" (1939-2014)でした。と笑うに笑えない出会いをしてしまったのが、ほぼ10年前。あれは大人気を博した「クリスマス・キャロル交響曲」(8.557099)でした。それ以降、何となく気になっていた作曲家でしたが、今回は更に先鋭的な「交響曲第1番」とチェロ協奏曲をお届けいたします。スタンドフォードは南ヨークシャーの炭鉱地域で生まれ、幼い頃からBBCラジオで様々な音楽に親しんできました。エゴン・ヴェレシュやシェーンベルクの音楽に興味を抱き、やがてロンドンのギルドホール音楽学校で、エドムンド・ラッブラに師事します(すでに20世紀音楽に精通していた彼は、すぐれたアレンジャーとして活躍していたといいます)。第1交響曲は幾分実験的であり、彼が自らの作風の確立を目論んでいるときに書かれたもので、爆発的な力の放出と奇妙な静けさが同居している音楽です。チェロ協奏曲はブラームスの「ドイツ・レクイエム」からインスパイアされた音楽で、チェリストのウォルフィッシュに捧げられています。もともと交響曲第2番の楽章であった「幻想への前奏曲」は神話からエピソードを取ったもので、水の精への永遠の憧れを聴くことができます。(2015/03/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.571356

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    ヘリー・ハッチンソン:キャロル交響曲/スタンフォード/ケリー(プラハ・シティ・フィル/サザーランド)

    クラシック音楽の面白さの源泉の一つは、歴史の流れの中で積み上げられていった、和声や対位法、オーケストレーションといった技術の多彩さにあるといってよいでしょう。当盤に集められているのは、そういった多彩さを存分に活かし、「神の御子は今宵しも」などのクリスマス・キャロルの数々をシンフォニックに纏め上げた、楽しいオーケストラ曲の数々です。例えば、ハッチンソンの「キャロル交響曲」はその名の通り、スケルツォを第2楽章におく、4楽章形式交響曲をまるまるキャロルを素材として組み上げてしまった力作で、特に2つのキャロルが対位法的に結合される、第4楽章のクライマックスなどは聴きものです。(2002/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557099