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モラヴェック, ポール(1957-)

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    ホッフマン/ルードヴィヒ/ポールズ/バーンスタイン/ジルバートソン:合唱作品集(エッセンシャル・ヴォイシズUSA)

    2012年の大統領選挙もほぼ終了し、また新たな一歩を踏み出すアメリカ合衆国。このアルバムは「歴代大統領の言葉」をテキストに用いた合唱曲を中心に収録した、アメリカの精神を探る興味深い1枚となっています。このアルバムは、アメリカの合唱団「エッセンシャル・ヴォイセスUSA」の指揮者であるジュディス・クルマンの発案によるプロジェクトであり、9.11の事件に胸を痛めた彼女が、様々な世代やジャンルの作曲家や演奏家に呼びけ、“21世紀のアメリカ愛国心”を集約した歌集を創り上げたというものです。サミュエル・アドラー、ポール・モラヴェツなど錚々たる顔ぶれによる新しい音楽は、アメリカの新しい決意の表明です。(2013/01/23 発売)

    レーベル名:Sono Luminus
    カタログ番号:DSL-92162

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    モラヴェック:ヴァイオリン協奏曲/尺八五重奏曲/エクリブリウム(バックマン/シュレファー/ゴスリング/ヴォクサーレ弦楽四重奏団/シンフォニー・イン・C/ミラノフ)

    1957年、ニューヨークに生まれた作曲家モラヴェック(1957-)は、幼い頃に少年合唱団に所属し、バッハ作品の素晴らしさに目覚めたといいます。ハーバード大学を経て、コロンビア大学で大学院の研究に携わり、その後ダートマス大学、ハンター大学を経て1987年に博士号を取得しています。彼はとても多作であり、最近はオペラも手掛けるなど多方面にわたって活躍しています。このアルバムには、彼の最も優れた作品の一つである「ヴァイオリン協奏曲」と、一風変わった「尺八協奏曲」、そして2つの小品が収録されています。ヴァイオリン協奏曲を演奏しているバックマンはこの曲の初演者であり、困難な技巧を伴うパッセージをいとも易々と弾きこなしています。また日本の伝統音楽に興味を抱いているモラヴェックは和楽器と西洋音楽の融合を目指し、「Kyo-Shin-An Arts」のために「尺八五重奏曲」を書きました。最初は弦のみのロマンティックな音楽ですが、そこに尺八の音色が加わると不思議な風景が目の前に広がります。「エクリブリウム」はこのアルバムのために書かれた作品で、彼が尊敬するバッハのシャコンヌを思わせる部分もあります。最後の曲は、マリア・バックマンが2004年に結婚した際のお祝いとして書かれたもので、まるでクライスラーの作品のような親密で優しい音楽です。これは彼の中でも特別な作品なので、普段の作風とは全く違うものであることをご承知置きくださいね。(2016/03/30 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559797

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    モラヴェック:室内交響曲/クール・ファイア/秋の歌(アーロン/ウィリアムソン/マーティン/片岡綾乃)

    コロンビア大学で学んだウィンクラー(1948-)は、ヨーロッパ、南アメリカ、およびアジアでさまざまな音楽を研究し、新しい音を追求しています。世界中の音楽シーンへの貢献度も高く、彼の書く作品は常に注目の的となっています。この協奏曲集はNAXOSレーベルへの初の作品集で、神秘的な音色に満ちた素晴らしい音楽です。現代の“四大元素”とも言える「エレメンツ・コンチェルティ」を聴けば彼の美質がよくわかります。(2008/11/12 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559393

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    モラヴェック:聖域の道(ミッチェル/ブライス=デイヴィス/ブルー/メリウェザー/バートン/オラトリオ・ソサエティ・オブ・ニューヨーク/トライトル)

    2016年、ミネソタ・オペラのために書いた歌劇《シャイニング》(スティーヴン・キング原作)が大成功を収めたのち、モラヴェックは再び大規模な声楽曲の作曲に取り掛かりました。台本は同じくマーク・キャンベルが担当。作品のテーマである「アメリカの歴史的なオラトリオ」の題材には「地下鉄道(19世紀アメリカの黒人奴隷たちが、制度から逃げ出す手助けをした組織、逃亡路)の父」と呼ばれたウィリアム・スティルが長年に渡って残した記録から採られており、一時は月に60人もの奴隷たちの逃亡を助けたというスリリングな物語に音楽を載せることで、更に壮大なストーリーとなり聴き手に迫ります。アルバムの最後には、作品についての考察(ナレーション)が添えられており、内容の理解を深める手助けをしています。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559884

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    モラヴェック:テンペスト幻想曲/ムード・スウィングス/B.A.S.S 変奏曲(トリオ・ソリスティ)

    アメリカの権威ある作曲賞「ピューリッツァー賞」を受賞した室内楽と聞くと、何やら芸術性の高い難解な音楽を想像したりしますが、モラヴェックの「テンペスト幻想曲」は、音が飛び跳ねる様が実に楽しく、耳を楽しませてくれるではありませんか(特に第1曲は名作!)。シェークスピア「テンペスト」を知る聴き手なら、また違う聴き方も可能です。ワシントン・ポスト紙が絶賛、音楽が高揚する様が見事な「ムード・スウィングス」。献呈者の名前から主題をとった精妙な変奏曲。せわしない律動が印象的なアンコール・ピース「スケルツォ」。作曲家が全信頼を寄せる演奏家たちの名演で。アラベスク・レコーディングスの再発売盤です。(2007/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559323

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    モラヴェック:時の回廊/プロテウス幻想曲/アリエル幻想曲(エイス ブラックバード/ショーア)

    ポール・モラヴェックはアメリカで最も権威ある作曲賞ピューリッツァー賞を2004年に受賞した、現代アメリカを代表する作曲家の一人ですが、まだまだ日本でよく知られているとは言えません。当盤の目玉「時の回廊」は演奏時間40分を超える室内楽の意欲作。中世の鐘から現代の時計の針音まで、時を表現する音も取り入れます。特に第2楽章で、パーカッションを中核とする音の奔流が理屈抜きで耳を興奮させるあたり、名前を覚えて損は無い作曲家の仕事です。2曲のヴァイオリンとピアノのための幻想曲は、共に独奏者の華麗な演奏技巧を発露(特に「エーリエル幻想曲」は名曲)。モラヴェックがヴァイオリンに並外れた適性を持っていることがわかります。(2006/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559267

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    モラヴェック:ユーズフル・ナレッジ - フランクリン・ファンタジー/ヴィータ・ブレヴィス/キャラクタリスティスク(バートン/マリガン/スカルターラ/トリオ・ソリスティ)

    このアルバムのジャケットに使われている肖像画は、作曲家モラベックのものではありません。学者でもあり、政治家としても知られるベンジャミン・フランクリンその人を描いたもので、タイトルの「有用な知識」も、フランクリンの言葉からの引用です。作曲者モラベックによると、このアルバムに収録されているのは「音楽の肖像」ともいうべき作品であり、歌曲集「人生は短し」はジェームズ・エッジの詩による“ゆがんだ子守歌”に始まる、一人の人間の誕生から死までを描いたもの。「特性」はピアノ独奏による、モラベックの友人たちの肖像画、そして表題作「有用な知識」は前述の通り、フランクリンのテキストを短縮、拡大して用いた音楽的賛辞です。ピューリッツァー賞を受賞するほどの頭の良い人が考えることは、やはり突き抜けています。(2012/02/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559698

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    ローレム/陳怡/サンフォード/モラヴェック:21世紀のフルート作品集(ベグラリアン/マーティン/コレット)

    国際的なキャリアを誇るニュージーランド生まれのアメリカ人フルーティスト、マリア・マーティン。このアルバムには彼女のために書かれた8つの作品が収録されています。フルートのレパートリーを拡大させることと、現代音楽の幅広い可能性を聴き手に届けることに熱心な彼女。その姿勢に賛同した作曲家たちの書き起こした多彩な作品。それはジャズ風であったり、また他の曲は中国の民謡からインスピレーションを得ていたりと本当に興味深いものばかりです。現代の作曲家たちの才能を感じつつ、フルートとピアノの奏でる変幻自在な音風景に身を委ねる幸せを味わってみてください。「現代音楽は苦手」という人でも大丈夫。(2010/02/17 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559629