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ジャコーサ, ジュゼッペ(1847-1906)

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    エンリコ・カルーソー全集 7 (1912-1913)

    録音史上最も有名なテノールのひとり、エンリコ・カルーソー(1873~1921)の全録音を集めたシリーズの第7巻。ここでは独唱曲のほか、かれが主要な活動拠点としていたアメリカのメトロポリタン歌劇場のスターたちとの重唱、さらに名ヴァイオリニストのミッシャ・エルマン(1891~1967)との共演が聴けます。カルーソーはオペラの全曲録音を行いませんでしたが、いくつかの重唱録音を残しており、アンサンブルの一員としてのかれの歌いぶりを、そこに偲ぶことができます。3人のソプラノなど共演歌手たちは、いずれも後世に名を残す歌手ばかりです。(山崎浩太郎)(2002/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110724

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    エンリコ・カルーソー全集 9 (1914-1916)

    名覆刻者マーストンによるエンリコ・カルーソー(1873-1921)の録音全集、第9集は1914年4月から16年2月までの録音を収めています。アルマ・グルック(1884-1938)、エミー・デスティン(1878-1930)、フランシス・アルダ(1883-1952)のメトロポリタン歌劇場のプリマ・ドンナ3人との2重唱のほか、名ヴァイオリニストのミッシャ・エルマン(1891-1967)との共演も楽しめます。舞台では演じていないオペラからのアリアや、〈オ・ソレ・ミオ〉など当時の人気歌曲に混じって、バス歌手のための《ボエーム》の〈外套の歌〉も入っています。(山崎浩太郎)(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110750

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    ミヒャル・ギーレン・エディション 7 - ドビュッシー/ヒンデミット/アイヴズ/ヤナーチェク/ペトラッシ/ラヴェル:管弦楽作品集(ギーレン)(1961-2006)

    2017年7月20日に生誕90年を迎えたドレスデン生まれの指揮者、ミヒャエル・ギーレンの集大成BOXの第7集。今作でも世界初録音を多数含む「知られざるギーレン」が紹介されています。“近代、現代音楽のオーソリティ”として「同世代の音楽」の初演や紹介を行ったギーレンらしく、このBOXにもペトラッシの「オーケストラのための協奏曲 第1番」やドビュッシーの「聖セバスチャンの殉教」など珍しい作品が含まれていますが、中でも注目すべきは1975年から1990年にかけて演奏されたアメリカ音楽集(CD2)でしょう。アイヴズの「答えのない問い」や「宵闇のセントラルパーク」は、1956年にギーレンがドイツ初演を行った曲。初演当時はオーケストラのメンバーも混乱してしまったほどの斬新な作品でしたが、この録音の時点では、すっかりこなれた演奏が繰り広げられています。またヴァレーズの「アルカナ」やマクフィーの「タブー・タブハン」も興味深い演奏です。CD6ではテレビ放送のために収録した演奏を聴くことができ、ストックホルム王立歌劇場やフランクフルト歌劇場、ベルリン国立歌劇場で、オペラ指揮者としても高く評価されていたギーレンの手堅い指揮をバックにした歌手たちの歌唱を楽しめます。他にはチェコの音楽やラヴェル、スクリャービンなど、どれも精緻な響きに彩られた美しい演奏が繰り広げられています。(2018/05/25 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19061CD

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    グノー:歌劇「ファウスト」(ビョルリング/シエーピ/カーステン)(1950)

    台本作者によって原作にある苦悩や煩悶の深みをあえて減じ、ヒロインを中心とする人間模様を浮き彫りにし、聴衆の共感をより得やすいストーリーに、グノーは中庸と繊細・優美さ、そして適度のエキゾティズム、そしてバランスのとれたオーケストレーションをもって「ファウスト」を作りました。すぐさま大成功を収め、今なおフランスを代表する「最もフランスらしい」オペラの一つとして愛されています。役柄で求められるのは、何よりもタイトル・ロール、ファウストの若々しい声。リリカルな美声のビョルリンクが甘いメロディーを切々と歌います。対照的なメフィストフェレスを、ギャウロフとも比較されるおどろおどろしさ満点のシェピが務める他、充実したキャストの一枚です。(2005/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111083-85

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    ベニャミーノ・ジーリ - カーネギー・ホール・リサイタル(1955)

    65歳になったジーリは55年にカーネギー・ホールで3回にわたる引退リサイタルを行いました。このCDはその3回の演奏会の模様が収められた、ザ・ジーリ・エディションの完結編です。彼のトレード・マークであった甘い声、自然な呼吸のように流麗にメロディー・ラインを構築する技、張りのある高音、そしてなにより弱声の際立った美しさ、それらはカーネギー・ホール最後の舞台においても、全く衰える兆しを見せませんでした。取り上げられた曲は、いずれもそういったジーリの唱法がいかんなく発揮される曲ばかりですが、とりわけトラック[6]の「ローエングリン」の耳元で囁くかのような弱声は、「引退記念」というイベントを抜きにしても、名唱の筆頭に数えることができるでしょう。(2007/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111104

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    ベニャミーノ・ジーリ - カムデン・ニューヨーク録音集(1926-1927)

    ベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)の第4集は、電気録音初期のビクター盤をオバート=ソーンが覆刻したものです。ジーリがポスト・カルーソーの時代のメトロポリタン歌劇場で大人気を集めていた頃の録音で、ティッタ・ルッフォ(1877-1953)とジュゼッペ・デ・ルーカ(1876-1950)という、当時のメトを代表する2人のバリトン歌手との二重唱も収められており、《運命の力》と《ボエーム》では同じ曲での聴き比べが楽しめます。「ドリゴのセレナード」として知られる〈愛の夜曲〉など歌曲での美唱も魅力です。(山崎浩太郎)(2004/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110265

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    ベニャミーノ・ジーリ - ベルリン・ミラノ・ロンドン録音集(1936-1938)

    40代半ばを過ぎたジーリは、生来の柔らかい歌い口に加え、力強さと円熟した充実感も増し、まさしく黄金の声を響かせていました。このCDではカンツォーネなどのポピュラー名曲を多く収録、当時圧倒的な人気だったジーリがいかにイタリア国民を熱狂させていたかを改めて思い起こさせてくれます。また「ジョヴィネッツァ」と「ローマへの讃歌」というファシスト党に利用された歌もジーリ人気を当てこんだもの、大戦前夜の空気を今に伝える貴重な時代の証言でもあります。(2005/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110270

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    ベニャミーノ・ジーリ - ミラノ・カムデン・ニューヨーク録音集(1919-1922)

    両大戦間期に最高の人気を誇ったイタリアのテノール、ベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)。このCDにはミラノ・スカラ座デビューから1年後の19年ミラノ録音と、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場へのデビューから6週間後の21年カムデン(フィラデルフィア近郊)での録音、そしてその後に行なわれた22年までのニューヨーク録音が収められています。デビュー直後からこれだけの録音が行なわれたことは、ジーリの人気の高さの証明でしょう。なお本CDはROMOPHONE盤の再発ですが、リマスタリングを施しています。(山崎浩太郎)(2003/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110263

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    ベニャミーノ・ジーリ - ミラノ・ロンドン・ベルリン録音集(1933-1935)

    ジーリがメトからヨーロッパに戻った1933年から1935年まで、全ヨーロッパのイタリアオペラ界に君臨していた時期の録音。全22トラックのうち15がミラノでスカラ座のオーケストラと共演した録音。1933年の2曲はことのほか素晴らしい歌で、「アンドレア・シェニエ」も「カヴァレリア・ルスティカーナ」も後の全曲録音よりも優っています。豊かな呼吸で歌いまわすカンタービレの美しさはググッときます!ジーリを語る上で欠かすことのできない至高の歌です。(2005/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110269

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    ベニャミーノ・ジーリ - ミラノ録音集(1918-1919)

    両大戦間の時代から50年代半ばまで、40年間近くもイタリア最高の人気歌手として名声をほしいままにしたテノール、ベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)。澄んで無駄のない美声、漂うように軽く、しかし弱々しくない絶妙のソット・ヴォーチェ。彼の名を一躍知らしめたのは、18年にミラノ・スカラ座でトスカニーニの指揮のもとにボイトの《メフィストーフェレ》のファウスト役を歌ったことですが、このCDにはちょうどその年と翌年にかけての最初期の録音が収められています。なお本CDはROMOPHONE盤の再発ですが、一部リマスタリングを施しています。(山崎浩太郎)(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110262