ウッチェリーニ, マルコ(1603-1680)
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【戦争多き時代に綴られた妙なる歌を、当時の屋外吹奏楽に使われた楽器を交えた編成で】古楽器演奏研鑽の一大拠点バーゼルで結成された精鋭集団コンチェルト・シロッコによる、声楽曲を原曲とする17世紀の器楽作品を集めたアルバム。器楽曲はルネサンス期以来、声楽レパートリーを楽器だけで演奏し、そこに巧みな即興変奏を交えてゆく名手たちの妙技によって発展してきました。そうした曲が楽譜に書き留められ、合奏向けに出版譜として出回ることが増えた17世紀はまさに躍進期で、イタリアやドイツで数々の作曲家が充実した曲集を残していますが、その中には古くから歌い継がれてきた有名なメロディをもとに書かれた曲が多く含まれており、本盤にもそうした作品ばかりが集められています。ライナーノート冒頭で「ドイツ三十年戦争はじめ戦争の惨禍にたびたび見舞われた時代に、精緻な芸術も育まれていた」というパラドックスが掲げられているのは、木管コルネットやサックバット、ドゥルツィアン(ルネサンスファゴット)など、当時屋外の祝典などで吹奏楽(軍楽隊)に用いられた楽器を多く使った編成になっているため。恋の細やかな情感を歌った原曲が管楽器の響きで再現される中、バーゼルの名手たちが繰り広げる精緻なアンサンブルが各作品の魅力を十全に引き出してやみません。リコーダーなどの管楽器やヴァイオリン、テオルボ、ハープ、鍵盤楽器など種々の古楽器が比類ない妙音を奏で、スリリングな超絶技巧から歌心に富んだメロディアスな調べまで変幻自在。ARCANAならではのエンジニアリングが各楽器の味わいを克明に伝えてくれます。昔日の響きの洗練をじっくりお楽しみください。(2024/08/23 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A565 |
このタイトルに付されている「アルテミシア」とは、バロック期の女性画家アルテミジア・ジェンティレスキのこと。当時は女性の画家という存在自体がなかなか認められることなく、師からは性的暴力を受けるなど、悲惨な青春時代を送ります。結婚後フィレンツェに移り、ようやくその才能が認められ、フィレンツェ芸術院初の女性会員となります。ここでは多くの芸術家たちと交流を持ち、時にはガリレオ・ガリレイとも手紙をやりとりするなど、華々しく活躍しました。そしてローマに戻るも、そこでは名声を得ることが出来ず、結局ヴェネツィアを経て、ナポリに移住し、この地で多くの作品を残します。1638年にはロンドンに旅行し、その地にも一時住んだとされています。このアルバムでは、当時、彼女が各地で聞いたであろう音楽を通じて、その生涯を追っていくというものです。この当時の知られざる音楽に力を注ぐアンサンブル、エル・ムンドの演奏です。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92195 |
ラルテ・デル・モンドとエールハルトと言えば、いくつかの「ヨーロッパ伝統のバロックとイスラムの伝統音楽を融合したアルバム」が知られています。Capriccioレーベルからもヘンデルのオラトリオ「エジプトのイスラエル人」に民俗音楽を挟み込んだユニークな演奏がリリースされています(C5151)。この新しい録音も、そんな1枚です。16世紀から17世紀にかけてのトルコ風のエッセンスを持った作品が一堂に会しているという圧巻の選曲。ひたすら賑やかで楽しいアルバムです。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5263 |
【縦笛、ダブルリード、低音弦……イタリア17世紀の器楽文化を独特の編成で網羅】ルネサンス以来の多声合唱を離れた独唱芸術が大いに発展するとともに、その独唱技法をまねるようにして独奏楽器のための音楽が飛躍的に発達した17世紀のイタリア。さまざまな曲集や手稿譜の断片が見つかっている中、ここではイタリア最前線で活躍する気鋭古楽器奏者3人が入念な選曲と楽器選択を通じ、世紀初頭から後期バロックにさしかかる頃にいたるまでの多彩な作品を紹介します。大小3種のリコーダーのみならず、ドゥルツィアン(ルネサンス期から用いられていたダブルリード楽器、ファゴットの前身)も高音部用から低音部用まで3種を使い分ける、ジュリア・ジェニーニのメロディアスな歌い口。そして、音楽史上最初期のチェロの名手のひとりG.B.ヴィターリ(「ヴィターリのシャコンヌ」で有名なT.A.ヴィターリの父で、生前はこちらの方が圧倒的に有名)の作品をはじめ、貴重な17世紀チェロ作品をとりあげるアレッサンドロ・パルメーリの弓奏も見事。あえて鍵盤を使わず、ミケーレ・パゾッティの撥弦が唯一の和音通奏低音楽器として用いられているところも特徴的で、親密なアンサンブルのなか躍動感あふれる音楽を体感できる1枚に仕上げられています。(2020/11/13 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A118 |
最高の音質と本物の音楽…まるで黄金時代のRCAリビングステレオのような素晴らしい音。YARLUNGレコードは全盛期の録音と同じく、小さなアンサンブルのためには1本だけのステレオマイク、そしてフルオーケストラのためには最大4本のマイクを用い、2トラックのアナログテープと、ハイレゾリューソン・デジタルに直接録音しています。これらの磨き上げられた音は、厳しい耳を持つ人にも満足していただけるクォリティを有するものです。このアルバムは、これまでの録音の中からとびきりの演奏を選びだしたものです。コンサートホールの最上の席に座っているかのような興奮をお届けいたします。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Yarlung Records |
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カタログ番号 | :YAR96819 |
2014年に設立された古楽アンサンブル「チェンバレス」。アンサンブル名の通り「チェンバロを用いることなく」ヴィオラ・ダ・ガンバやテオルボ、アーチリュートを中心に、多彩な打楽器を加えたユニークな編成を取り、様々な作品を演奏しています。2015年にケルンの古楽センターで開催したリサイタルで大成功を収め、以降、着実に活動の幅を広げるチェンバレス、この「人生のパッサカリア」と名付けられたアルバムでは、生きていくことにつきものの、心痛、裏切り、誘惑、無常、興奮、楽しさと笑いなどの感情に即した作品を、大胆に楽しく、そして情熱的に演奏します。シェンユの饒舌なガンバ、ソプラノのシュトリツキの清冽な歌唱、リコーダーのオペルトの超絶技巧、さまざまな打楽器を自在に操るラスターニなど、各々の奏者の妙技をお楽しみください。(2021/01/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551439 |