ボウルズ, ポール(1910-1999)
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「人生はキャバレーである」と誰かが言ったとか。その逆もまた真なり。キャバレーは人生です。そもそもキャバレーとは、ダンスやコメディショーなどを演じることができる舞台のあるレストランやナイトクラブのことであり、19世紀のフランスには伝説的な名店「シャ・ノワール(黒猫)」に夜な夜な芸術家たちがたむろしていました。そこでは人々は知的な会話と美味しいお酒を楽しみ、揺蕩うパイプの煙の中を、美しい女性たちがきわどい姿で踊るという、まさに夢と頽廃の世界が繰り広げられていたのです。このアルバムには20世紀のほぼ全域に渡る時代のキャバレー・ソングが収録されています。もちろん作曲家の国籍も多彩ですが、どの曲にも夜の妖しい雰囲気がもれなく感じられます。カレウェのソプラノは澄み切った響きと思いがけない官能性に満ちた声であり、一度聴いたら思わず釘付けになるほどの魅力に溢れています。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100021 |
このアルバムに収録されている曲を書いたのは何かの形で祖国を去った作曲家たち。それは革命であったり戦争であったりと理由は様々であり、また異国の地で大成功を収めた人もいれば失意のままその地で生涯を終えた人もいます。世界中に散らばる彼らの思い…強い望郷の念と新たな決意を集めたこの「エグザイルズ・カフェ(亡命者たちが集うところ)」は全編に漂う切なさと逞しさが魅力です。演奏するのはララ・ダウンズ。2003年からスタインウェイ・アーティストとして活躍中の実力派です。(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30016 |
ポール・ボウルズ(1910-1999)はアメリカ合衆国の作曲家、そして作家、翻訳家というマルチな才能を持った人です。幼い頃から本を読み、自分でも物語や詩を作り始めます。同時にピアノ、声楽、音楽理論を学び、15歳の時にはカーネギー・ホールで「火の鳥」を聴き衝撃を受けたのだそうです。当時の前衛音楽にも影響を受け、一時はアーロン・コープランドに作曲を師事。結局は様々なスタイルを身につけ、独自の作風を作り上げるに至った人です。そんなボウルズの作品はやはりどれもウィットに富んだもので、ラグタイム風の「4つのラテンアメリカ小品集」からなかなか面白いものとなっています。時にはブルース、時にはゴスペルを取り込んだ作品は、まさにアメリカの秘曲と言えるでしょう。とにかく楽しい1枚です。(2016/05/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559786 |
アメリカの小説家、作曲家ポール・ボウルズ(1910-1999)のピアノ作品集第2集。前作の第1集(8.559786)と同様に、ここでもユニークな作品が並びます。彼は人生の大半をモロッコのタンジールで過ごし、この地での経験を元にした長編小説で人気を博しました。とりわけ最初に書いた「極地の空」はベストセラーを記録、こちらは映画「シェルタリング・スカイ」の原作になり一層知られるようになりました。その上、彼はモロッコの伝承物語の英訳にも力を注いでいますし、またアフリカの民俗音楽の研究家でもありました。。そんな彼の音楽は、時にはシリアス、時にはジャズやラテンの雰囲気を持つ興味深いものばかりなのですが、残念なことに作品の管理がきちんとできておらず、その作品の多くは失われてしまい、また忘れ去られてしまったのです。しかし研究家アイリーン・ハーマンのおかげで、残された作品のほとんどを探し出すことに成功、ようやくCD2枚分の音楽が日の目を見ることになりました。もちろん初録音も多数含まれる貴重な作品集です。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559787 |