ルビチュ=ミロシュ, オスカル・ヴェンセスラス・デ(1877-1939)
Search results:2 件 見つかりました。
リトアニアの女性作曲家ナルブタイテ。「鉄のカーテン」消滅後にそれまでの沈黙を破り、傑出した才能を示しています。彼女の作品は初期の頃には独特な肌触りを持つ室内楽が多かったのですが、近年はこのアルバムに収録されている大規模な作品へと作風が変化しています。「La barca」はバイエルン放送局のラジオ放送のために書かれた曲。大海に揺れる小舟と乗船者の心理状態までが克明に表現された描写的な作品です。独唱者と管弦楽のための「昨日はない、明日はない」はリルケの詩を用いた曲。断片化された時間を表現しています。第50回ワルシャワの秋音楽祭のために書かれた「海岸線のシンフォニー」は静かな場面と、遠くの記憶を象徴しており、第1曲目の「小舟」に通じる執拗な流れが表現されています。ただ規模は大きくなり、幅広い事項が内包している神秘的な作品です。(2017/12/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573618 |
リトアニアの作曲家アルギルダス・マルティナイティスの弦楽オーケストラのための作品集。収録された作品は、初期の「楽園の鳥たち」(1981)から最近書かれた「悲しきワルツ」(2020)までの20年間にわたり、マルティナイティスの幅広い作風の変遷が示されています。ヴィヴァルディの"四季"を意識した「3つのマート・コメディ・シーズン」、リトアニアの新ロマン主義運動の先鋒を果たした「楽園の鳥たち」、チェンバロを効果的に用いた「アルティザッラ」、穏やかな美しさの中に時折アイロニカルな響きが入り混じる「ヨーロッパのミストレスのためのセレナード」などからはマルティナイティス独自の音楽を感じることができます。またソプラノ・ソロを伴う「悲しいワルツ」と「彼方の愛の歌」ではリトアニア系フランス人の詩人オスカル・ミロシュの詩が用いられています。バルト三国音楽の熱心なファンの間ではよく知られるマルティナイティスですが、彼の作品を収録したアルバムはとても少なく、このモデスタス ・バルカウスカスが指揮するセント・クリストファー室内管弦楽団の演奏は、ファンだけでなく多くの愛好家にとっても福音となることでしょう。(2022/01/21 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1398-2 |