ゼクレス, ベルンハルト(1872-1934)
Search results:3 件 見つかりました。
第1集(GP813)に続く「20世紀のフォックストロット集」第2集。フォックストロットとはダンスのための音楽の一ジャンルで、もともとは19世紀末アメリカで生まれたラグタイムを前身とするスピーディーでアクションの激しい音楽です。1920~30年代、第一次世界大戦後のヨーロッパでは、人々の憧れであったアメリカ文化の象徴として流入してきたジャズやフォックストロットが大流行。とりわけ、この時期のドイツは、芸術全般において文化的発展が顕著な「ワイマール文化」と呼ばれる独自の時代を迎えていたこともあり、これらの新しい音楽を貪欲に取り込み、ドイツの伝統と融合させた作品が次々と生まれています。このアルバムでは8作の世界初録音を含む作品群を、ウィーン生まれでウィーン・フィルとも共演歴のあるゴットリープ・ヴァリッシュが演奏。やがて“退廃音楽”として排斥される運命にある数々の曲が、21世紀に蘇りました。(2020/11/13 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
---|---|
カタログ番号 | :GP814 |
ベルンハルト・セクレスは、20世紀初頭のドイツで活躍した作曲家。1894年から1895年までマインツの劇場で働き、1896年からはフランクフルトのホッホ音楽院で教師を務め、その後院長に就任。1928年には同校初のジャズ研究プログラムを立ち上げましたが、この行動がナチスによって批判され、ヒトラーが権力を握った際には職を失い、作品の演奏も禁じられてしまいました。1934年に亡くなるまでにオペラ、管弦楽曲、室内楽曲などを作曲しましたが、そのほとんどは現在でも忘れられたままです。このアルバムに収録されているのは、フリードリヒ・リュッケルトが中国の詩を元に翻案したテキストによる「Aus dem Schi-King 詩経-中国の歌より」などの歌曲集。ドイツ・リートの伝統に則った美しい旋律と、当時流行していた異国趣味が感じられるユニークな作品で、セクレスの個性が遺憾なく発揮されています。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0651 |
ドイツの作曲家ベルンハルト・ゼクレス。彼の名前は現在クラシックの分野ではほとんど忘れられてしまっていますが、実はフランクフルトの音楽院に初めて「ジャズ科」を開設された時の学長として名前が残っています。それは1928年、まだまだジャズの存在すら認知されていない時期の大英断であり、その5年後にナチスによって「ジャズ科が廃止」されるまで、猛烈な批判と攻撃の矢面に立ち、常に革新的な思想と勇気をもって行動していたことは評価されるべきではないでしょうか。そんな彼の作品は、オペラから室内楽まで多岐に渡り、また数多くの興味深いフレーズを持っています。時にはジャズ風な香りを持つゼクレスの作品も再評価されるべきものでしょう。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0147 |