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レルスタープ, ルートヴィヒ(1799-1860)

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    シューベルト:白鳥の歌/弦楽五重奏曲/メンデルスゾーン:無言歌 Op. 30, No. 7(プレガルディエン/ヘルムヒェン/テツラフ)

    【シューベルト晩年の傑作群と関連作品を組み合わせた好企画】ユリアン・プレガルディエンとマルティン・ヘルムヒェンによる『白鳥の歌』を中心としたDISC1、クリスティアンとターニャのテツラフ兄妹を中心としたメンバーによる弦楽五重奏曲を収めたDISC2という、シューベルト最晩年の2曲をカップリングした興味深い企画盤。シューベルトの死後、遺稿からまとめて出版されたのが『白鳥の歌』ですが、この中から唯一ヨハン・ガブリエル・ザイドルの詩にもとづき、作品整理番号も単独で別途D.965aを振られている「鳩の使い」を省いた、レルシュタープとハイネによる13曲がここには収められています。さらにメンデルスゾーンの『無言歌集』第2集から第1曲と、ヨハン・ゼンの詩にシューベルトが曲をつけた「白鳥の歌」をタイトルに持つ歌曲を間に挟み、ラストにはファニー・メンデルスゾーンがハイネの「白鳥の歌」に作曲した歌曲を収録という凝ったプログラム。プレガルディエンの滑らかな歌声にヘルムヒェンの端正なピアノが絡み、シューベルトならではの詩情の世界を、淡々とした表情の中にも奥深く表出しています。シューベルトが唯一残した弦楽五重奏曲であるD.956は、死のわずか2カ月ほど前に完成されたもの。体調不良が続いた晩年とはいえ彼の創意は衰えず、作品も常に発展し続けました。この作品も、弦楽五重奏というとヴィオラを2本というのが通例だった当時に、ボッケリーニと同じくチェロを2本という編成で低音域の充実を図った意欲的なもの。結果、安定した響きの上でシューベルトならではの歌謡性が引き立っています。テツラフ兄妹に指揮者としても活躍するドンダラーなどを加えたメンバーによるこの演奏は、作品の情感を実にバランスよく表現しており、人気の高い第2楽章でも動的な熱量が程よく、どこか彼岸を感じさせる美しさも一層際立っています。(2021/09/10 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA748

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    シューベルト:白鳥の歌(スコーフス/ブラダー)

    バリトン歌手スコウフスにとって、約20年ぶりの再録音となる「白鳥の歌」。年齢を重ね、ますます音楽に理解が深まったと語るスコウフス。この「白鳥の歌」は、「水車小屋の娘」や「冬の旅」のような連作歌曲集とは違い、シューベルトの死後に出版社や友人たちがまとめた曲集であるため、曲の順序は自由度が高いのですが、スコウフスは3人の詩人、ザイドル、ハイネ、レルシュターブをグループ化し、いくつかの曲を付け加えて歌っています。この曲の並べ方も前作と全く同じであり、聴き手は20年間熟成されたスコウフスの歌唱をじっくり味わえます。(2017/08/30 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5292

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    シューベルト:白鳥の歌/ベートーヴェン:遥かな恋人に(ギルクリスト/ティルブルック)

    シューベルトの「水車小屋の娘」(ORC100006)で、瑞々しい歌唱を聴かせたギルクリストのORCHID CLASSICSレーベル第2弾のリリースは、ベートーヴェンとシューベルトの2つの歌曲集です。一連のドラマティックな物語を秘めた「水車小屋」に比べると、2つの歌曲集は、幾分散文的ではありますが、逆に、一つ一つの歌曲を味わい深く歌うことが重要。ギルクリストの歌はそんなところを、まさに「痒いところに手が届く」ように満足させてくれるものです。とりわけ、凝縮された憧れが描かれているベートーヴェンの歌曲での表現の見事さには唖然としてしまいます。微妙なテンポの揺れ・・・ピアノの絶妙なサポートにも注目です・・・、切なくなるほどの高音の切れ味。普段苦虫をかみつぶしているかのようなベートーヴェンに、こんなにもロマンティックな面があったのか。と思わず膝を打ってしまいたくなるほどの名唱です。[[白鳥の歌」でもそれぞれの歌曲の歌い分けがすばらしく、冒頭の「愛の便り」を聞いただけで、その周到な表現に舌を巻くことでしょう。どちらかというと重苦しく、暗い歌が支配する曲集ですが、心の深淵を覗ききった最後に訪れる「鳩の使い」の美しさに思わず涙。シューベルト好きにはぜひ聞いていただきたい1枚です。(2011/01/26 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100013

  • シューベルト/ハルトリンク/メルツ/シュテゲマン/マティーカ:歌曲集(プレガルディエン)

    現在最も注目される若手テノール歌手、ユリアン・プレガルディエンと彼の仲間たちが一同に会し、あたかもシューベルトの時代のような親密なコンサート「シューベルティアーデ」を再現した1枚。プレガルディエンの歌唱への伴奏はピアノではなく、バロック・フルートとギター、そして現在では廃れてしまった楽器"バリトン"を用いています。また随所に挟み込まれるプレガルディエン自身による詩の朗読は、もちろんシューベルトの友人の作品。そして時には即興演奏も交えるなど、本当に当時の和やかな雰囲気がそのまま目の前に現れるような、完成度の高いアルバムになっています。 *バリトン…6本、または7本のガット弦と9本から24本の共鳴弦(主に12本)が張られ、弓でガット弦を弾き、左手の親指で共鳴弦をはじくことで音を出す、チェロに似た大きさの擦弦楽器。ヨーゼフ・ハイドンが好み、エステルハージ侯爵のために多くの曲を書いています。(2016/05/25 発売)

    レーベル名:Myrios Classics
    カタログ番号:MYR018

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    シューベルト/ベートーヴェン/グリーグ/ブリテン/トロヤーン:歌曲集(ベーレ/シュナイダー)

    「歌曲は私にとっては時代を超越したものです。歌曲というものは、ほんの少しの材料で作曲家たちの全ての本質を表現しているのです。《ダニエル・ベーレ》」ハンブルクで生まれた若きテノール、ダニエル・ベーレはすでに全世界の劇場で高く評価されているオペラ歌手です。しかし、彼が最初の録音として選んだ曲は、5人の作曲家によるリートでした。彼は「リートには作曲家の本質が表れている」と語り、歌うことで、その思いを形にしようと努めます。時には語り、時には演じ、多様な表現でその世界を歌いあげます。シューベルト、ベートーヴェン、グリーグ、ブリテン、そして現代作曲家トロヤーンの作品はそれぞれ音楽語法は様々ですが、ベーレはそこに溢れる愛を見出し、的確な言葉で高らかに歌い上げています。今、最も注目される歌手の一人です。(2010/04/21 発売)

    レーベル名:Phoenix Edition
    カタログ番号:Phoenix154

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    ユッシ・ビョルリング:歌曲集(1939-1952)

    オペラから歌曲、ときにはポップスにまで手を広げたビョルリンク。Vol. 5は、北欧出身の後輩ニコライ・ゲッダと同じく多国語に通じていたビョルリンクが、5ヶ国語で歌っている歌曲集です。彼の魅力の源がその美声にあることはいうまでもありませんが、聴衆の心を揺さぶったのは、微妙な発声の揺らぎによる陰影付けにもありました。録音状態のよいこのCDを精査に聞くと、発声する直前の「溜め」、楽譜にはない、フレージングを作る際のディミヌエンドとクレッシェンドがバランスよくコントロールされているのが、はっきりとわかります。この絶妙な技巧を駆使した、芳醇な響きを持つリヒャルト・シュトラウスは、録音史上まれなる名唱でしょう。(2005/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110789

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    ベートーヴェン/シューマン/フォーレ/メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集(ジョンストン/ポスター)

    2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。(2019/03/22 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100095

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    古典派の歌曲集(ベディ/シュレーダー)

    (2011/08/10 発売)

    レーベル名:Cedille
    カタログ番号:CDR90000-049

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    マイアベーア:歌曲全集 2 (ローテム/ザーク)

    《悪魔のロベール》や《預言者》をはじめとした数々のオペラで知られる作曲家マイアベーア(1791-1864)は、親密な雰囲気を持つ歌曲を作曲しました。フランス語やイタリア語、ドイツ語など様々な言語を駆使した彼の歌曲は、これまであまり知られていませんが、以前NAXOSからリリースされた第1集(8.572367)に収録された多彩な26曲の歌は、メジャーな作品の影に隠れた名作として、聴き手を楽しませました。この第2集では世界初録音4曲を含む18曲を収録、マイアベーアの30代後半から60代半ばまでの創作の源を探る重要なアルバムになっています。選ばれた詩も様々で、匿名の作家の詩があれば、弁護士、ジャーナリスト、果てはイギリスの作家ウォルター・スコットの詩までと多岐に渡っています。ロマンティックな愛の憧れ、喜び、苦痛から、時には宗教的な主題など曲調も様々。トラック4のクラリネットを伴う作品「羊飼いの歌」はまるでオペラ・アリアのような華やかさを有していたり、トラック12の「あなたの近くに」では朗々と歌うチェロと歌との対話が繰り広げられます。(2016/12/21 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573696

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    マイアベーア:合唱作品集(ライニッシェ・カントライ/レーマン/マックス)

    オペラ作曲家として知られるマイアベーア(1791-1864)の珍しい宗教合唱作品の初録音盤の登場。演奏しているのはドイツの合唱作品の権威、ヘルマン・マックスとライニッシェ・カントライで、ブックレットもヘルマン・マックス自身によるものです。ユダヤの血をひきながらも、イタリア歌劇に強く魅了されたマイアベーアは《悪魔のロベール》など多くの歌劇を発表しましたが、この宗教的な作品は派手さを追求するのではなく、自身の信仰に基づいた真摯な宗教観が反映された、素朴な雰囲気を備えたものです。ヘルマン・マックスはマイアベーアの手紙を研究した上で、これらの作品を深く考察し、魅力的な演奏へと反映させています。(2016/11/23 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555065-2