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ボクサ, ニコラ・シャルル(1789-1856)

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  • フランス第一帝政期のハープ伴奏歌曲

    【古楽器ハープの音色から紡ぎ出される、儚き時代の繊細な音楽の味わい】近年フランスでバロック作品を中心に歌劇シーンを賑わせているマイリス・ド・ヴィルトレが、古楽器ハープの弾き手クララ・イザンベールと提案するプログラムのテーマは第一帝政期、つまりナポレオンの時代。18世紀末にマリー=アントワネットが女性を中心とした文化談義の場を華やがせ、その中心でハープという楽器の立場を大きく向上させた後、ナポレオンがフランス皇帝となった時代にもハープは「太古から存在する楽器」として古代帝国への憧憬をつのらせる文化人たちを魅了。楽器製作者の息子ナーデルマンや名手ボクサら数多くの俊才たちの妙技が人々を虜にするとともに、繊細な恋歌のための伴奏楽器としてもハープは大きな人気を獲得しました。ヴィルトレとイザンベールは革命期から10代で作品を発表しはじめた早熟の女性作曲家ソフィー・ガーユの作品を中心に、この曲種にすぐれた手腕を発揮したジャダン兄や「愛の喜び」で知られるマルティーニ、ハープ奏者たちや歿後間もなく国際的名声を博したモーツァルトなど、19世紀初頭のフランスで動乱に戸惑う多くの人々の心を慰めた調べの数々を入念に選び、じっくり味わわせてくれます。使用されているハープも当時のもの。ケルビーニの救出オペラやベートーヴェンの交響曲の影で歴史に埋もれていったままにしておくには惜しすぎる、繊細そのものの音楽世界をじっくりご堪能ください。(2022/10/14 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS077

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    Dathanna: Hues & Shades~クラリネットとハープで聴く名曲集(ラッシュ/グライソン)

    アルバム・タイトルの「Dathanna」とはアイルランドの言葉で、虹のような、あるいはカラーチャートのような多種多様な色彩のこと。2016年からアイルランドを拠点に活動するデュオが、後期ロマン派と印象派の作品を通してクラリネットとハープそれぞれの音色や組み合わせによって生まれるサウンドと質感などの多様な可能性を追及したアルバムです。楽器が紡ぎだす音だけでなくペダル音や椅子の軋みまであえて加えることで、19世紀フランスのサロン・コンサートの雰囲気を醸し出します。(2024/02/16 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100278

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    イタリアのハープ音楽(アントネッリ)

    ハーピストの手による演奏会用パラフレーズから、むしろヴァイオリンやピアノのヴィルトゥオーゾ、あるいはオペラ作家として有名な作曲家の手による作品まで、ちょっと珍しいイタリアの作曲家達によるハープ作品集です(編曲を含む)。前者のパターンとなるのは最後の2曲ですが、いずれも華麗な技巧が駆使された素敵な小品です。残りは後者のパターンとなりますが、ちょっとセンチメンタルなメロディーをたっぷり歌わせたドニゼッティのソナタや、意外とシリアスな感じに始まり、華やかに終わるロッシーニのソナタなど、こちらも興味深いラインナップが目白押しです。(2002/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.554252

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    知られざるベルリオーズ時代のオーボエ - フランス初期ロマン派のオーボエ作品(パラメータ/シャム)

    【現代モデル誕生直前に作られた二つのオリジナル楽器で、ロマン派の真の響きへ!】バロック期に宮廷楽団の楽器として弦楽合奏にいち早く加わり、近代的なオーケストラの歴史を早くから彩り続けてきた管楽器オーボエ。その発展史は意外に知られてはおらず、特に19世紀半ばにベーム式キーシステムが導入される前の楽器を独奏で聴ける機会は滅多にありません。ここでその未知領域に迫るのは、カナダの古楽器奏者でターフェルムジークやアリオン・バロック・オーケストラの一員として世界的な活躍を続け、ATMAレーベルで18世紀型のオーボエを使った録音を世に問うてきたクリストファー・パラメタ。演奏に使ったのは1835年パリ製のオリジナル楽器で、現代型の構造が発案される直前のオーボエの姿を伝える貴重なモデル。オリヴィア・シャムが弾くピアノもパリ・エラール社のロンドン支部で作られた1840年製オリジナルで、こちらも現代式の大型金属フレームが採用される少し前のモデルです。二人はショパンやベルリオーズがパリにいた時期、当時のオーボエのために綴られた作品を厳選。素材の温もりを感じさせる美音を通じ、初期ロマン派の作曲家たちが思い描いたであろう19世紀本来のオーボエの音色を現代に甦らせます。フランス革命期に活躍したジャダンのスリリングな短調作品からリストの好敵手たちの独奏曲まで、当時の楽器ならではの音色と響きで超絶技巧一辺倒ではない魅力に気づかせてくれるピアノの存在感も聴き逃せないところ。Ramee特有の美麗外装を裏切らない、確かな時代感に裏打ちされた初期ロマン派古楽器アルバムです。(2022/01/27 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2108

  • ベートーヴェン/ラハナー/パリッシュ・アルヴァーズ/プレイエル/ロッシーニ:ハープ作品集(プランク)

    オーストリアの若きハープ奏者エリザベート・プランク。ウィーン国立音楽大学でハープを学び、来日経験もある俊英です。彼女のアルバムのタイトルである「1825」とは、楽器会社エラールが新しいハープ(No.3804)を製造した記念すべき年。それまでは様々な工夫を重ねながら、作品が求める半音階や転調に対応してきたハープですが、1811年にエラールが更なる改良を加え、現代のペダル・ハープの原型となる「ダブルアクション・ハープ」を発表。このアルバムでは前述の1825年に製造された“当時の最新型”である楽器で、その時代の作品を演奏するという意欲的な試みが行われています。イギリス生まれ、ウィーンで名声を誇ったアルヴァーズの作品を中心に、世界初録音の曲も交えた様々な19世紀のハープ音楽を美しい音色でお楽しみいただけます。(2019/08/23 発売)

    レーベル名:Gramola Records
    カタログ番号:Gramola99186

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    モーツァルト:レクイエム(1804年パリ初演版)/パイジェッロ:ナポレオン戴冠式ミサ(ピオー/ナミュール室内合唱団/ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュ/ショーヴァン)

    【ナポレオン治世下で絶賛された傑作の異版を、最前線の古楽器演奏で】ソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァージョンで臨みます。1800年前後は歿後間もないモーツァルトの作品復権が進み、フランスでも『フィガロの結婚』や『魔笛』が上演され話題を呼んでいた頃で、その成功を受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで披露された『レクイエム』も熱狂をもって迎えられました。パリでも人気のあった18世紀ナポリ楽派の巨匠ヨンメッリの同題作冒頭が最初に盛り込まれているほか、ジュスマイヤーの手による後半を中心に大胆なカットも加えられて演奏時間は30分あまり。しかしながら、バセットホルンの代わりにコーラングレ(イングリッシュホルン)が使われ、「喇叭は不思議な響きをTuba mirum」のトロンボーン独奏が冒頭は堂々たる金管のユニゾン、その後はバスーンに置き換えられるなど随所に聴きどころが秘められており、その魅力をショーヴァンの元に集まった古楽器の名手たちがコントラスト豊かに伝えます。カップリングは人気オペラ作曲家として欧州を席巻した後、ナポレオンに忠誠を誓い、充実したイタリア歌劇様式でこのフランス皇帝を魅了した大御所パイジェッロが、同年12月2日のナポレオン皇位着任を祝う式典のために書いたミサ曲。こちらも当時流の管楽器が聴かせる豊かな響きと相俟って聴き応え充分。「クレド」に挿入されたハープ独奏も美しさに満ちています。ピオー、サントン=ジェフェリ、ヴィダル……とフランス最前線の実力派が揃った申し分ない独唱陣の立ちまわりも聴き逃せません。(2023/03/10 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA919