ヒメネス, フアン・ラモン(1881-1958)
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マドリッドで活動する現代作曲家エルナエスの歌曲集。数多い作品の中で大きなウェイトを占める歌曲は、そのほとんどがスペインの詩人の詩を用いており、詩人たちが用いる言葉の微妙な特徴を生かしつつ、エルナエス自身の折々の心情も込められた表現力豊かな旋律を持っています。アルバムの中で、最も最初に手掛けられたのは2001年の「3つの愛の歌」で、最新の作品は2017年の「窓辺の夜」ですが、どの曲も様々な手法を使って書かれており、美しいスペイン語の響きと複雑なリズムに彩られた魅力的な世界を楽しむことができます。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579027 |
イタリア文化は、19世紀のブラジル音楽界にも大きな影響を与えました。伝統的なイタリアの歌だけでなくイタリア文化そのものをブラジルの多様な音楽スタイルに融合させたのです。ブラジル出身のソプラノ、スージー・ゲオルギアディスと、ピアニスト、アンジョリーナ・センサーレは、歴史的考察を踏まえた豊かな色彩、多様な音楽性に富んだプログラムで、母国の女性作曲家たちへオマージュを捧げます。アルバムには、19世紀に活躍した女性作曲家たちの世界初録音とともに、現代作曲家カタリーナ・ドメンニーチによる魅力的な新録音が収録されています。ゲオルギアディスは、ブラジル出身のソプラノ。ギリシャ人の父とドイツ人の母の間に生まれ、この特異な文化のるつぼのような環境が彼女の音楽への幅広い興味をもたらしました。(2019/11/29 発売)
レーベル名 | :Drama Musica |
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カタログ番号 | :DRAMA005 |
スイスの女性作曲家、マルタ・フォン・カステルベルクの声楽作品集。カステルベルクは個人銀行家の父を持ち、幼い頃からチューリッヒ音楽院のヴァイオリン教師エプネルに学び、その後ピアノ、作曲を独学で習得した才媛ですが、19世紀の終わりに生まれた女性作曲家にとって、音楽家として認められること、とりわけ作曲家として人生を全うするのは至難の業で、本人も自身の曲が人前で演奏されることはないだろうと悟っていたと言います。今回、彼女の作品をCDに収録したいと立ち上がったのが、本CDのプロデューサーで歌手としても演奏に参加しているイギリス出身のメゾ・ソプラノ、ヘイバーフェルド。カステルベルク財団の協力を得て録音が実現しました。アルバムには2005年に結成されたラリンクス・ヴォーカル・アンサンブルによるモテットと、ソリストとピアノ伴奏による歌曲集が収録されており、カステルベルクが生涯取り組んでいたクリエイティブな作曲活動が明らかにされます。(2020/04/10 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM334 |
才能ある若いアーティストのファースト・アルバムをリリースする「Premiere Portraits」シリーズ、今作はプエルトリコ出身のソプラノ、メルバ・ラモスをフィーチャー。彼女はプエルトリコの首都サン・ファンのパブロ・カザルス音楽院で学び、数々の賞を獲得、やがてケルンとヴッパータールのオペラ・スタジオで活動し、2003年にウィーン・フォルクスオーパーのアンサンブルにコロラトゥーラ・ソプラノとして参加、名声を高めます。並行してベルリン・コミッシュオーパーをはじめ、ボン、マンハイム、ハンブルクなどドイツのオペラ・ハウスで歌い、着々と活動の幅を広げています。このアルバムではスペインから南米の歌を母国語でじっくり聴かせます。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C3008 |
ヒナステラはあまり多くの作品を書いたわけではないので、3つの弦楽四重奏は作品番号こそ近いのですが、実は第1番は1948年、第2番は1958年、そして第3番は1973年の作と、実に25年ほどの年代の開きがあるのです。当然作風の変化も顕著です。民俗音楽を程良く取り入れた第1番は、バルトークやストラヴィンスキーを想起させる荒々しい音楽です。追い立てられるかのように始まる第2番は十二音技法を取り入れた自由な作品です。第3番はソプラノのソロを伴う曲で、あのシェーンベルクの作品にも似た「夜の雰囲気」を湛えた神秘的な作品です。ヒメネス、ロルカ、アルベルティのテキストが用いられています。どれもが悲劇的で、死を彷彿させる思い想念とやるせなさに満ちていますが、底知れぬ透明感も持ち合わせているところが素晴らしいのです。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570780 |
カタロニアの作曲家、フェデリコ・モンポウ(1893-1987)。彼の静謐な音楽は多くの人に愛されています。しかし、ここで聴くことのできる歌曲の何と饒舌なこと。初期の「祖母の歌」を始めとしたいくつかの作品は、カタロニア語の歌詞を持つにも拘わらず、まるでフォーレやドビュッシーのような柔らかく繊細なイメージを伝え、彼の歌曲の中でもよく知られている「夢のたたかい」では、現世との境界線がぼやけて見えるかのような神秘的な美しさを醸し出しています。時として、親しみやすい曲調が楽しめるのは、カタロニア民謡からの引用でしょうか?これを美しく描き出しているのが、ソプラノのマテウとピアノのマソです。モンポウのスペシャリストであるマソのピアノと、マテウの凛とした透明で清冽な声は、モンポウの完成された小宇宙を見事に再現しています。(2014/04/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573099 |
ピアノ曲で知られるモンポウ(1893-1987)ですが、彼はいくつかの素晴らしい歌曲も書いていました。全てを合わせても、ようやくCD2枚に収まってしまう分量なのですが、ここに描かれている世界の何と美しく豊穣なこと。カタロニア語、スペイン語、フランス語と使われる言葉は様々ですが、どの歌も、まるで雪の結晶のような幾多の形を持ち、ひんやりとした肌触りの中に熱い心が感じられるはずです。また、言葉遊びを駆使した「子守唄」の愛らしさはモンポウの意外な一面を見ることができるでしょう。スペインの国民的詩人と称されるグスタボ・アドルフォ・ベッケルの詩に曲をつけた「ベッケル歌曲集」は、あまり演奏される機会のない歌ですが、スペイン語の美しさを存分に生かした上で、官能的な詩に沿った艶かしくも美しい旋律に満たされた曲です。なんとも味わい深く、郷愁に満ちたこれらの歌曲。第1集と同じ顔ぶれでお聴きください。マテウの澄んだ声と、マソの的確なピアノが極上の調べを織り上げます。(2015/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573100 |