プラッティ, ジョヴァンニ(1692-1763)
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【音楽大国ヴェネツィア共和国は、チェロ史上も「ヴィヴァルディだけ」ではなかった】キアラ・バンキーニやエンリーコ・ガッティらが絶大な信頼を置くバロック・チェロ奏者であり、イタリア17~18世紀のチェロ音楽史についての該博な知識をソリストとしての活動で活かしてきたガエターノ・ナジッロ。2015年にはチェロ先進地としての18世紀ナポリに光をあてた2枚組アルバムが話題を呼びましたが、今度のテーマはヴェネツィア。「水の都」たる首都の活況だけでなく、内陸のパドヴァやアドリア海沿岸の現クロアチア領も含めたヴェネツィア共和国領内で、古典派時代初期へ向けてどれほど豊かなチェロ音楽が発達してきたか……入念な解釈、闊達にして味わい深い古楽器演奏で明らかにしてゆきます。18世紀ヴェネツィアのチェロ音楽といっても、多くの場合はヴィヴァルディの作品ばかりが注目されてきたところ。しかしオペラや合奏など音楽目当ての観光客も詰めかけた当時のヴェネツィアだけに、低音を支えるチェロ奏者にも事欠きませんでした。ヴィヴァルディが指揮したピエタ養育院でも教鞭をとった名手たちには、チェロ音楽揺籃の地ボローニャから来たヴァンディーニの姿も。古典派への一歩をみせる作品も少なくなく、リ・インコーニティの鍵盤奏者フォンターナら頼れる通奏低音陣の活躍とあいまって、発見に満ちたガットの中低音世界に興味がつきません。(2019/08/23 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A465 |
やはりまずは、かのサリエリの音楽を1曲でも多く聴きたいですよね。ここではまず、フルートとオーボエのための協奏曲という決して多くない編成が嬉しいだけでなく、音楽の実質も絶賛に値します。殊に第2楽章のエレガンスや、終楽章の可愛さこの上ない主題とユーモラスな展開など、これにハマるリスナーが少なからずおられることを確信します。他の作曲家の名前はそれほど馴染みがありませんが、例えばプラッティ作品のオーボエならではの憂愁は、作曲家の知名度をアップさせるに十分でしょう。9のカデンツァなど、ロンドン響の元首席奏者カムデンの妙技もお楽しみください。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554772 |
【今をときめくソッリマが、バロックの異才と解き明かす「異形のデュオ」の系譜】2019年の来日でも大きな話題を呼んだイタリアのチェロ奏者=作曲家ジョヴァンニ・ソッリマ。弦楽器の機能を知り尽くしたうえで繰り出される音は精悍にして妖艶、時に異国情緒をはらみつつもクラシカルな端正さを失わず、多方面にわたるリスナーを魅了してきました。バロック楽器へのまなざしも熱い21世紀型のプレイヤーとしても独特の存在感をあらわしつつあるソッリマが今回、イル・ジャルディーノ・アルモニコやラ・ディヴィナ・アルモニアなどイタリア最前線の古楽器グループであざやかな活躍をみせてきたバロック・ヴァイオリン奏者キアーラ・ザニージとタッグを組み、ヴァイオリンとチェロでバロック・古典・近現代をまたぐ痛快なアルバムを世に問います。アルバムタイトルの「海から来たレディ」とは彼らも乗船する一艘の外洋艇、レディ・ローレンのこと。さまざまな事情を抱えた人々と船上生活をともにする彼らのプログラムから生まれた今回のアルバムには、チェンバロなどを伴わずチェロだけが低音部を支えるバロック後期特有の新技法にもとづく曲が多数含まれていながら、時に古典派のブレヴァルや近代ロシアの名匠グリエール、そしてソッリマ自身の新作も織り交ぜた厳選選曲。18世紀作品では弓を持ち替え、作品の様式に合った古楽奏法も繰り出しながら、デュオとしてはやや珍しいこの編成ならではの音楽美を縦横無尽に堪能させてくれます。ピリオド奏法がもはや大前提として存在する21世紀ならではの室内楽の形、聴き逃せない欧州音楽の最前線です。(2020/02/14 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A468 |
【木管楽器のための知られざる18世紀作品を携え、精鋭による古楽アンサンブル『アフィニタ』デビュー!】「バロックオーボエ奏者エリザベト・バウマーにより、オーストリアとイタリアで活躍する古楽奏者の精鋭たちを集めて2012年に結成されたアンサンブル『アフィニタ』のデビューアルバムは、『ヴェネツィアとその彼方』。18世紀に活躍した、ヴェネツィアと深く関係を持った7人の作曲家たちによる、木管楽器のために書かれた室内楽作品が選ばれました。ロッティのソナタにおけるファゴットの超絶技巧、世界初録音となったフェランディーニのオーボエ・ソナタで聴かれる深い叙情性や爆発的な感情の起伏、そして、プラッティのオーボエとチェロのためのトリオ・ソナタにおける二つの独奏楽器の間で行われるスリリングな音楽的対話など、多くの聞きどころを含みます。演奏家たちは、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アカデミア・ビザンチナ、エウロパ・ガランテ、などで活躍する演奏家たちからなり、音楽家としてだけではなく、良き友人として尊敬し合うメンバーの『アフィニタ=親和性』も録音から感じていただくことができるでしょう。」―――アフィニタ、チェンバロ奏者・渡邊孝(2020/09/25 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A119 |
ちょうど大バッハと重なる時代を生きたプラッティはヴェネツィア近くのパドヴァ生まれ。オーボエとヴァイオリン、そして声楽にも堪能で、バルトロメオ・クリストフォリが開発した初期のフォルテピアノも知っていたようです。1722年からバロック様式の宮殿で名高いヴュルツブルクの宮廷に仕え、宮廷楽師、教師として当地で生涯を終えました。バロック後期にあって古典派を予告する要素がいたるところに見られるプラッティの作品を愛する古楽奏者は数多く、これまでにも多くのアルバムがリリースされていますが、この新録音はとくに作曲家自身も得意としたオーボエと、古典派のピアノ三重奏の先駆ともいうべき低音楽器を活用した作品が多い点が聴きどころ。これは主君の弟エーアヴァイン伯が自身チェロ奏者だったためで、本盤の多様な演目はこのエーアヴァイン伯の楽譜コレクションから厳選されています。演奏は2012年に南米、イタリア、オランダ、チェコといった国々から集まった若き古楽器奏者がハーグで結成したラディオ・アンティクヮ。多彩な楽器編成が魅力のグループです。Ambronayでのドイツ・バロック作品集に続き、プラッティの残した小規模ながら多彩な表情を持つ作品群を、若々しい躍動感と息の合ったアンサンブルでたいへん面白く聴かせています。(2019/04/12 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM1801 |
イタリア、パドヴァに生まれ、バイエルンのヴュルツブルクの司教の宮廷に仕えたジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1692-1763)。1711年に当時発明されたばかりの楽器「フォルテピアノ」のために書いたソナタでその名が知られています。1743年に出版されたこの6つのソナタは、当時のフルート奏者ピエトロ・フィリッポ・ディ・クルフトのために書かれた曲で、クルフト本人のことはほとんど知られていませんが、作品が極めて技巧的であることを考えても、クルフトが高い技術を持っていたことが推察されます。これらのソナタは後期バロックから初期の古典派への橋渡しとなる簡潔で革新的な形式で書かれており、第4番のカデンツァなどは、同じ時期のクヴァンツ作品を思わせる華麗な音楽です。遊び心たっぷりの通奏低音も優雅な彩りを添えています。 ※日本語帯なし(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570282 |
1722年、若き音楽家であったジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697?-1763)は、当時ハンブルクとヴュルツブルクの領主司教ヨハン・フィリップ・フランツ・フォン・シェーンボルンの宮廷にオーボエ奏者として招かれました。彼は領主の弟フリードリヒ・カールにも声楽教師として仕えることとなります。その6年後、当時既に高い名声を得ていたヴィヴァルディ(1678-1741)が神聖ローマ帝国のカール6世を謁見する機会を持ち、この時、協奏曲集「チェトラ」を献呈したことは有名です。この2人の作品を並べ聞くことで18世紀初めのドイツ、イタリアの音楽の変遷を味わっていただくことが可能です。落ち着いた風情のプラッティに比べて、ヴィヴァルディの作品はやはり華やかさの面で一歩先んじています。ヘスの表情豊かなチェロ、そして鮮やかなヴォルフのリュート&テオルボ。この時代の響きを忠実に伝えます。(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC881 |
18世紀イタリアで活躍したオーボエ奏者・作曲家ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ。このアルバムは、彼が遺したチェロ・ソナタ全12曲とチェンバロ・ソナタ Op.1を録音するシリーズ第1集となります。プラッティはパドヴァ出身で、イタリアで声楽、オーボエ、ヴァイオリンなどの音楽を学び、1722年にはバンベルクとヴュルツブルク宮廷のオーボエ奏者に就任、亡くなるまでその任にあり、協奏曲や魅力的なソナタ、宗教曲などを遺しました。彼が仕えたシェーンボルン伯爵のコレクションには、1725年の日付が記されたチェロ・ソナタの自筆譜が含まれています。演奏しているのは、バロック・アンサンブル「カーディナル・コンプレックス」の創設メンバーの2人。南チロル出身のアレックス・イェリチは、ルカ・フィオレンティーニ、ジョヴァンニ・ニョッキ、オルフェオ・マンドッツィに師事したチェリストで、マティアス・ランツはオルガンとチェンバロ奏者として活躍する一方、タンゴを演奏するピアニストとしても知られています。(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM460 |