プッチーニ, ジャコモ(1858-1924)
Search results:266 件 見つかりました。
古今の歌劇から、間奏曲(インテルメッツォ)のタイトルを持つものを中心に、オーケストラのみで演奏される小品を集めた1枚ですが、「カルメン」のようにハズカシイほどにポピュラーな作品も含まれているからといって、「お手軽小品集」などと侮ることはできません。そもそも人口に膾炙した小品ほど実は奥が深く、聴けば聴くほどその巧みな筆致に唸らされるばかりです。オルガンを隠し味にした「カヴァレリア・ルスティカーナ」の完璧な旋律美、弦はむせび雷鳴の如くティンパニが轟く「マノン・レスコー」の劇的盛り上がりなどはその代表例といってよいでしょう。またあわせてシュミットやステンハンマルのような優れた秘曲もお楽しみください。(2000/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554703 |
2017年7月20日に生誕90年を迎えたドレスデン生まれの指揮者、ミヒャエル・ギーレンの集大成BOXの第7集。今作でも世界初録音を多数含む「知られざるギーレン」が紹介されています。“近代、現代音楽のオーソリティ”として「同世代の音楽」の初演や紹介を行ったギーレンらしく、このBOXにもペトラッシの「オーケストラのための協奏曲 第1番」やドビュッシーの「聖セバスチャンの殉教」など珍しい作品が含まれていますが、中でも注目すべきは1975年から1990年にかけて演奏されたアメリカ音楽集(CD2)でしょう。アイヴズの「答えのない問い」や「宵闇のセントラルパーク」は、1956年にギーレンがドイツ初演を行った曲。初演当時はオーケストラのメンバーも混乱してしまったほどの斬新な作品でしたが、この録音の時点では、すっかりこなれた演奏が繰り広げられています。またヴァレーズの「アルカナ」やマクフィーの「タブー・タブハン」も興味深い演奏です。CD6ではテレビ放送のために収録した演奏を聴くことができ、ストックホルム王立歌劇場やフランクフルト歌劇場、ベルリン国立歌劇場で、オペラ指揮者としても高く評価されていたギーレンの手堅い指揮をバックにした歌手たちの歌唱を楽しめます。他にはチェコの音楽やラヴェル、スクリャービンなど、どれも精緻な響きに彩られた美しい演奏が繰り広げられています。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
---|---|
カタログ番号 | :SWR19061CD |
台本作者によって原作にある苦悩や煩悶の深みをあえて減じ、ヒロインを中心とする人間模様を浮き彫りにし、聴衆の共感をより得やすいストーリーに、グノーは中庸と繊細・優美さ、そして適度のエキゾティズム、そしてバランスのとれたオーケストレーションをもって「ファウスト」を作りました。すぐさま大成功を収め、今なおフランスを代表する「最もフランスらしい」オペラの一つとして愛されています。役柄で求められるのは、何よりもタイトル・ロール、ファウストの若々しい声。リリカルな美声のビョルリンクが甘いメロディーを切々と歌います。対照的なメフィストフェレスを、ギャウロフとも比較されるおどろおどろしさ満点のシェピが務める他、充実したキャストの一枚です。(2005/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.111083-85 |
戦争映画だからって、1のような如何にも戦闘的な音楽(これはこれで最高の選曲ですよネ)や、4(この映画にこの曲あり!)や5のように死を直接連想させる不気味な調べに埋め尽くされているわけではありません。どうしてこんなにキレイな曲が多いんだろうとお感じいただける選曲になりました。ギターの名曲としてお馴染みの6など、音楽に思わず涙すること請け合い。7や10は天国的な世界を描きます。オペラからも旋律美では最上級の3を。今や癒しの調べとして定番になった感のある11も、こうして映画で使用されてジワジワと人々の心に棲みついてきたのです。(2000/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.556808 |
イタリア、ポテンツァ生まれのメゾ・ソプラノ、アンナ・ボニタティブスのアリア集。ボニタティブスは現在最も注目される“ズボン役(女性でありながら舞台では少年、青年の役を歌う)”の一人であり、このアルバムではバロック・オペラからミュージカルまでの過去300年間に渡り作曲されたズボン役のアリアを熱唱。美しい声とともに倒錯的な魅力を存分に発揮しています。通常演奏されることのない珍しい作品も多く、曲を知る喜びも楽しめる1枚です。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
---|---|
カタログ番号 | :900318 |
65歳になったジーリは55年にカーネギー・ホールで3回にわたる引退リサイタルを行いました。このCDはその3回の演奏会の模様が収められた、ザ・ジーリ・エディションの完結編です。彼のトレード・マークであった甘い声、自然な呼吸のように流麗にメロディー・ラインを構築する技、張りのある高音、そしてなにより弱声の際立った美しさ、それらはカーネギー・ホール最後の舞台においても、全く衰える兆しを見せませんでした。取り上げられた曲は、いずれもそういったジーリの唱法がいかんなく発揮される曲ばかりですが、とりわけトラック[6]の「ローエングリン」の耳元で囁くかのような弱声は、「引退記念」というイベントを抜きにしても、名唱の筆頭に数えることができるでしょう。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.111104 |
ベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)の第4集は、電気録音初期のビクター盤をオバート=ソーンが覆刻したものです。ジーリがポスト・カルーソーの時代のメトロポリタン歌劇場で大人気を集めていた頃の録音で、ティッタ・ルッフォ(1877-1953)とジュゼッペ・デ・ルーカ(1876-1950)という、当時のメトを代表する2人のバリトン歌手との二重唱も収められており、《運命の力》と《ボエーム》では同じ曲での聴き比べが楽しめます。「ドリゴのセレナード」として知られる〈愛の夜曲〉など歌曲での美唱も魅力です。(山崎浩太郎)(2004/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.110265 |
20世紀前半のオペラ界を支えた立役者たちは、そろって美声の持ち主と決まっていました。ディクションに多少難があっても、ハイCが決め手にならなくても、彼らの甘い声と個性あふれる叙情味豊かな歌い回しは、「声の芸術」を楽しみたいという聴衆の心を強くつかんでいました。そういった歌手たちがひしめき合う時代において、ひときわ美声で名をはせたのがジーリです。朗々と響き渡るフォルテシモは言うに及ばず、地の声を生かしたピアニシモ~ソット・ヴォーチェの美しさは、他の男声歌手たちと一線を画すものでした。このCDの1曲目に収録された「フィデリコの嘆き」の、細くしかし途切れることのない絹糸のような唱法は絶品です。(2005/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.110272 |