プッチーニ, ジャコモ(1858-1924)
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トゥーランドット姫の役は、ワーグナーが作曲したブリュンヒルデ役やイゾルデ役とともに、超ドラマティックなソプラノのみが歌いこなせる役とされています。その難役を「まるで私のために書かれたようだ」と豪語したのが、フランス生まれでイタリアに活躍したジーナ・チーニャ(1900-2001)です。19世紀最後の年から21世紀最初の年まで、3世紀にまたがって生きた彼女は、本人の言によればこの役を生涯に500回も歌ったそうです。他のキャストもメルリ(1887-1976)、オリヴェーロ(1910- )と強力。1926年初演当時の貴重な録音たちも嬉しい付録です。(山崎浩太郎)(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110193-94 |
舞台は1800年のローマ。情熱的で嫉妬深い性格の、ローマ一の歌姫トスカ。トスカの恋人カヴァラドッシは、脱獄犯で友人のアンジェロッティをかくまった罪で、極悪非道の警視総監スカルピアに連行される。トスカを手に入れようとするスカルピアは、彼女の目の前でカヴァラドッシを拷問。死刑判決を受けたカヴァラドッシの釈放の代わりにトスカの身体を求めるスカルピアを、トスカは殺害する。通行許可書を手にローマから逃げようとするも、カヴァラドッシの死刑は執行、トスカは聖アンジェッロ城から身投げする。名アリア「妙なる調和」「歌に生き、愛に生き」「星も光りぬ」を含む悲劇の傑作です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660001-02 |
イタリア最高の人気テノール歌手として活躍したベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)をカヴァラドッシ役にすえた、SP覆刻による全曲盤です。指揮をするのはローマ王室歌劇場(現在のローマ歌劇場)の芸術長官、オリヴィエーロ・デ・ファブリティース(1902-82)。トスカ役はマリア・カニーリャ(1905-79)。当初のトスカ役だったイーヴァ・パチェッティが第1幕の録音途中で降板したための代役でしたが、以後はジーリの相手役として数曲の全曲録音をすることになります。なおフランスの大プリマ、ニノン・ヴァラン(1886-1961)の仏語版抜粋も附録で聴けます。(山崎浩太郎)(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110096-97 |
(2008/10/22 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
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カタログ番号 | :Phoenix801 |
EMIが1953年に製作した《トスカ》の商業録音は、ヒロイン役のマリア・カラス(1923-77)をはじめとする3人の主役たち、そして指揮者とオーケストラの理想的な顔合わせが実現した決定盤として知られています。モノラル録音ですが、その価値は半世紀をへた現在でもまったく減じていません。しかし残念なことに、マスターとなる磁気テープは次第に劣化するため、音質については以前のままといかないのです。そこでこのCDは、初期に発売された鮮度の優れたLPを音源として、初発売当時の新鮮で生々しい響きを再現しようとするものです。(山崎浩太郎)マーク・オバート=ソーンによる制作後記 この古典的名演が、これまで制作されたオペラ全曲盤の中で最も優れたスタジオ録音であることはほぼ間違いありません。過去半世紀に渡ってカタログから消えたことは一度もなく、様々なメディアに形を変えて幾度も再発売されています。しかし、マリア・カラス研究者ロバート・E・セレツキー博士が指摘しているように、これまでリリースされてきたソフトには、EMI最新の「グレート・レコーディング・オブ・ザ・センチュリー」(※注 その後、さらに別規格での再発あり)シリーズ中のCDも含めて、マスターテープと編集作業に起因する問題点が残されています。 オリジナルのLPレコードには、盤面ごと、また同じ盤の中でさえもピッチの不一致がありました。編集ミスもあり、唐突に目立って現われる音量のばらつきもあります。EMIの三種類のCD復刻盤では、こうした問題のいくつかが、あるエディションでは訂正されていても次のエディションでは元に戻っていたり、また、別の新たな編集上の問題が混入したりしています。(例えば、最初の「カラス・エディション」盤CDでは、第一幕でトスカが「マリオ!マリオ!マリオ!」と歌う部分で音質が変化しています)最新のGROC復刻では、こうした問題点を、著しくピッチの平準化をすることでかえって悪化させています。比較的短いオペラであるのに一分半近くも演奏時間が伸びてしまい、聴き手がテンポと歌手の音色を感じ取る際にも(悪)影響を及ぼします。 今回のNAXOS盤復刻のために、私は10セット以上の「トスカ」LP盤を組み合わせ、8週間の大部分を復刻作業、試聴、比較に費やし、私が満足する結果が出るまで、何度もプロジェクトをやり直しました。(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110256-57 |
舞台は18世紀前半のフランス。真面目な騎士デ・グリューは旅籠屋で美少女マノンに一目惚れ、駆け落ちするが、変わり身の早い彼女は兄レスコーのすすめで大蔵大臣の愛人となる。しかし愛の生活が懐かしいマノンはデ・グリューと寄りを戻す。追放先のアメリカで、2人は砂漠をさまよい、マノンは彼の腕の中で息絶える。プッチーニ3作めのオペラは、冒頭から管弦楽も含めて音楽そのものの魅力が抜群(濃厚さではプッチーニ最高の出来かも)、その辺りをラハバリの指揮が十全に表現し、当盤はこの曲の名演としての評価を確立しているのです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660019-20 |
1934年「蝶々夫人」の代役で彗星のごとくデビューを飾ったアルバネーゼ。以降パルマ、スカラ座へとプリマへの階段をとんとん拍子にのぼり、メトではリリックな役どころを中心として、トスカニーニにも重宝されるなど華々しく活躍しました。ケレン味のない率直な発声は、マノンを妖婦と言うよりも悩み多き女性という共感を寄せられる存在として表現しています。タイトル・ロール以上の活躍が求められる青年デ・グリューは、脂ののりきったビョルリンクがその溌剌たる美声を生かして、「騎士道精神」あふれる青年を好演。二人が破滅へと導かれる残酷な物語でありながら深い哀切も漂わせているのは、2大スターの力に依るところが大きいでしょう。(2006/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111030-31 |
スウェーデンが生んだ名テノール、ユッシ・ビョルリンクは1938年にメトロポリタン歌劇場に初登場、戦争による中断後45年から亡くなる60年まで、この歌劇場の大スターとして喝采を浴びました。デ・グリューをここで初めて歌ったのは本CDの17日前のことでしたが、大成功して5年後の54年にはRCAにスタジオ録音することになります。共演のドロシー・カーステン(1917~)はスタジオ録音が少ないため日本では知られていませんが、メトでは蝶々さん役などプッチーニ歌いとして、45年以来足かけ34年の長きにわたって活躍したソプラノです。(2001/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110123-24 |