バーンスタイン, レナード(1918-1990)
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指揮者としてハイドンからマーラーまでを自在に演奏し、優れた解釈を聴かせた“作曲家”バーンスタインは、他の20世紀の作曲家たちに比べ、交響曲の仕組みを深く理解していたと想像できます。しかし、そのバーンスタイン本人の交響曲は、どれも伝統の枠組みにはまることはありませんでした。「私はこれまでずっと“時代の危機”と“信仰の危機”から生まれる苦難について作品を書いてきた」と1977年に彼自身が語ったように、交響曲第1番「エレミア」はエルサレムの破壊に苦しむ民の嘆きを描くために「エレミアの哀歌」からテキストを採った意欲的な作品で、1939年から1942年に作曲され、1944年に初演され大評判となりました。W.H.オーデンの同名の詩に触発された第2番「不安の時代」は1947年から1948年の作品で、作品自体は声楽を使わず、ピアノ独奏を伴うという変則的な曲。ニューヨークに住む4人の孤独な心が描かれた大胆な構成と、時にはジャズのイディオムも感じられる独創的な交響曲です。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559790 |
いわずとしれた最高のミュージカル「ウェスト・サイド物語」からのナンバーを、演奏会用のオーケストラ組曲に再構成したシンフォニック・ダンスは、愉しさとノリのよさに満ち満ちていますが、このような形で耳にすると、いかにクラシックの手法に練達した作曲家が、その持てる技術を惜しげもなく注ぎ込んだ作品であるかということに、改めて思い至らされます。交響曲第2番「不安の時代」は、彼自身の信仰心なども盛り込まれたシリアスな作品ですが、と同時にジャジーな楽想も多く登場するようなところに、バーンスタインという作曲家のルーツを聴くような思いがします。(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559099 |
20世紀という時代が生んだ巨匠指揮者バーンスタインは、言うまでも無く作曲家としても偉大な業績を残しました。中でも純粋芸術音楽としては最高傑作であり、作曲者の死後も最も好んで演奏されるのが「カディッシュ」。当初はケネディ大統領のためのレクィエムという趣旨で作曲されましたが、今日では平和を希求する音楽のシンボル的存在となっています。独唱、合唱、語り手を要し、作曲技法的にもクラシックの枠を超え、バーンスタインにしか書けなかった感動がここにあります。規模の小さな「チチェスター詩篇」もまた、名曲として演奏され続けています。どこを切ってもバーンスタインの個性が強烈に刻印されています。(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559456 |
20世紀の偉大なる指揮者、作曲家バーンスタイン(1918-1990)。彼の残した録音と作品は、数多くのエピソードとともに永遠に後世に語り継がれていくことでしょう。このアルバムには、声楽を用いた3つの作品が収録されています。1955年「キャンディード」の脚本を書いたリリアン・ヘルマンがバーンスタインにフランスの劇作家ジャン・アヌイの劇「ひばり」の付随音楽を依頼しました。これは祖国愛に燃えるジャンヌ・ダルクを主人公にしたもので、バーンスタインはこの物語に、ボーイソプラノのソロを含む独唱者、ナレーター、合唱、鐘、パーカッションという多彩な響きを齎す音楽をつけたのです。いくつかのトラブルはあったものの、録音までこぎつけたこの「ひばり」ですが、結局はお蔵入りになってしまい、33年という年月を経て、全く新しい「ミサ・ブレヴィス」に作り直されたのです(重要な役割を果たすナレーターは名女優クレア・ブルームが担当しています)。このアルバムでは「ひばり」も聴くことができるので、比較してみてください。交響曲第3番「カディッシュ」はジョン.F.ケネディのレクイエム」として捧げられた問題作で、「聖なるもの」という意味を有しています。とりわけユダヤの人々にとって大切な言葉であり、バーンスタインはこの曲に多くの思いを込めているのです。通常は1977年に改訂された版が演奏されますが、指揮者オルソップはあえて大胆なカットが施される以前のオリジナル版を演奏。そのため語りの部分の比重が高まっています。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559742 |
ゾフォ・デュエットによる連弾曲集です。彼らは2009年からピアノ・デュオとして活躍、国際的に高い評価を受けています。昨年の大阪国際室内楽フェスタでの「春の祭典」の凄演でも、聴衆の度肝を抜いたことで知られています。共同研究者であり、また親しい友人でもある彼らの目的は、連弾曲の新しいレパートリーを追求すること。既存の作品はもちろんのこと、常に新しい作品を演奏することを目標としています。このアルバムは、彼らがサンフランシスコ音楽院で最初に行ったコンサートの演目が収録されています。有名なバーンスタインの「キャンディード序曲」もピアノで演奏されることで、また違った様相を見せてくれます。また、ドビュッシー、ストラヴィンスキーの作品もさることながら、シェイペロウの「ソナタ」の素晴らしい音響効果も見事なものです。(2012/08/22 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92151 |
実力派指揮者、ウルフ・シルマーによるバーンスタインの演奏です。シンフォニック・ダンスはオーケストラの柔軟性極限までを生かし、抽出した古典的な響きにモダンな味付けを施したという見事な仕上がりです。「タヒチ島の騒動」はタイトルだけ訊くとものものしい曲を想像してしまいますが、実は単なる倦怠期の夫婦のちょっとしたげんかを描いたライト・オペラ。けんかして気まずくなってしまった夫婦が仲直りのために観に行く映画のタイトルが「タヒチ島の騒動」というわけです。この何とも愛らしい(?)作品を至極真面目に演奏するシルマーに聴き手はニヤニヤしてしまいます。ボーナス・トラックとしてウルフ・シルマーと放送作家エルギン・ホイアーディングの対話が収録されています。(2009/09/30 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :403571900300 |
バーンスタインのジャンルを超えた音楽は、さまざまな分野で愛好されていますが、このアルバムでは、目も眩むような鮮やかなウィンド・バンドで聴くことができます。グラウンドマンによる編曲版は原曲のイメージを全く損なうことなく、新たな魅力を付け加えたもので、軽妙で切れ味のよい響きが新鮮です。「オーケストラのためのディヴェルティメント」はボストン交響楽団の100周年記念のために委嘱された作品で、1980年に小澤征爾が初演し話題になりました。あれから30年を経て、曲に対する思いも、バーンスタインという存在も変化しているはず。改めて偉大なる作曲家、演奏家としてのバーンスタインを見つめてみたい1枚です。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573056 |
少女時代の五嶋みどりがソリストを務め、弦を2度も切りながらも、冷静にオーケストラのメンバーから楽器を借り受けて完奏、もはや伝説ともなったエピソードを生み出したのが、当盤収録の「セレナード」です。ただし、弦が切れるくらいだから、ド派手なショーピースかと思いきやさにあらず。確かにヴァイオリン独奏パートは技巧的に困難を極めますし、彼ならではのジャズ的な楽想も頻出しますが、極めてシリアスな雰囲気が漂います(実はプラトンの「饗宴」からインスピレーションを受けた作品)。併録の「ファクシミリ」、さらに「ディヴェルティメント」はもう少し肩の力が抜けてる感じで、前者に登場するピアノ独奏など、なかなかイカしてます。(2006/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559245 |
ある日9歳の少女は、初めて「彼」が指揮するのを見ました。少女は指揮者になりたいと思い、遂に彼の指導を直接受ける日が来ました。いつしか彼女は世界的指揮者に成長、彼女=オルソップが思いの丈を込めて、彼=バーンスタインの代表作を録音しました!「チチェスター詩篇」の第1曲では録音の良さも相俟って、これまでにない鮮烈な演奏を展開。第2曲でトレブル(ボーイソプラノ)ソロが歌う旋律は、一度はまると病みつきになる魅力があります。第3曲の祈りはバーンスタインが書いた最も内的な音楽。冒頭の静けさからは想像できない高揚をみせる「波止場」、陽気さ天下一品の「オン・ザ・タウン」も含め、21世紀のスタンダードたりうる名演です。(2003/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559177 |
1999年、イタリアの金管楽器奏者5名によって結成されたゴマラン・ブラス・クインテット。それから僅か2年後、「パッサウ管楽器国際コンクール」で優勝し一躍世界中の注目を集めました。ロジャー・ボボを始めとした同業の奏者たちや、ズービン・メータら大指揮者もこぞって絶賛。輝かしい音色とともに知名度は急上昇中のアンサンブルです。そんな彼らが満を持して演奏するのが、映画で使われた名曲の数々です。これらの曲のほとんどが、メンバーのトランペット奏者M. ピエロボンによって、曲の特性が存分に生かされた編曲を施され、とても楽しい曲として生まれ変わっています。日本人にはおなじみの「ルパン三世」のテーマの変貌ぶりに、ぜひ驚いてみてください。(2010/04/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572244 |