ヴォーン・ウィリアムズ, レイフ(1872-1958)
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20世紀のイギリスでは、数多くの弦楽合奏曲が生み出され、そのどれもが類い稀なる輝きを放ち、この分野での最高傑作たる名作揃いであることは疑う余地がありません。このアルバムに収録された5つの作品も素晴らしいものばかりです。ブリテンはその活動の初期に、恩師フランク・ブリッジから強い影響を受けました。この曲はそんなブリテンの出世作であり、ブリッジの「牧歌」から主題を選び出し多彩な変奏を紡ぎ出したものです。ホルストの「セント・ポール組曲」は終曲におなじみの「グリーンスリーヴス」のメロディが絡み合います。ディーリアスの「2枚の水彩画」は、確かに音で描いた絵画であり、ドビュッシーら印象派の作品とはまた違う色合いを描きだします。イングランドの伝承メロディーを変奏していく「富める…」、中世音楽の素材を時代を超えて再現させたウォーロックの「カプリオール組曲」と、これでもかとばかりに迫る弦の響きに圧倒されてください。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550823 |
弦楽合奏王国イギリスより、爽やかな珠玉の作品たちをお届けします。比較的ライトなものからどっしりとした本格派まで、様々なスタイルの作品が収録されていますが、どの曲もしなやかに、そして豊かに歌う弦楽器の特性を存分に活かしきり、紳士の国の品らしい上品な美しさに貫かれていて、聴くものの耳を魅了します。特に1曲紹介するならば、自由な形式の作品が多い中で異彩を放っている、クラシック色の強いウッドの「幻想協奏曲」でしょうか。相当にヴィルトゥオジックな書法も駆使した力作で、第3部での対位法的展開なども見事です。BGMとしても最高級品ばかりですが、秘曲マニアの方にも強くおすすめしたい一枚です。(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555068 |
イギリスの名オーボエ奏者であるレオン・グーセンス(1897 - 1988、お騒がせ指揮者として知られるユージン・グーセンスの弟)に献呈されたオーボエ協奏曲は息の長いメロディラインが魅力的。物悲しさと楽しげな舞曲のリズムが印象的です。「ブレイクの詩による歌曲」はオーボエと声のみによる細密画の世界。まるで淡水絵の具で描かれた風景画を見ているような清々しさを感じさせます。静けさの中にどれほど多くの情景が詰まっていることでしょうか!他にはよく知られる「タリスの主題による幻想曲」と、あまり知られていない「家庭の音楽」を収録。シュトゥットガルト放送響の首席レンチェスの情感溢れるオーボエをじっくりお楽しみいただけます。(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5035 |
2022年、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念したアルバムの第4集。第3集ではヴォーン・ウィリアムズの自作自演をご紹介しましたが、この第4集はヴォーン・ウィリアムズ作品の熱心な支持者であったミトロプーロスが1942年にニューヨーク・フィルの弦楽セクションを指揮した「トマス・タリスの主題による幻想曲」と、1952年に演奏した「2台ピアノのための協奏曲」を収録。熱気あふれる雰囲気が聴きどころです。後半には、1964年バルビローリがハレ管を指揮した交響曲第8番を収録。この曲は1956年にバルビローリとハレ管によって初演されており、作品の見せ場を知り尽くしたバルビローリならではの充実した演奏が楽しめます。今回の復刻も、これまでに数々の名盤の復刻にあたった英国を代表するリマスター・エンジニア、ラーニ・スパールが手掛けており、丁寧なリマスターによるノイズの少ないリアルな音が蘇りました。なお、ブックレットにはヴォーン・ウィリアムズの評伝を執筆した英国の研究家サイモン・ヘファーによる解説(英語のみ)が掲載されています。(2023/03/24 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :ARIADNE5020 |
イギリス近代音楽の礎を築いた大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。生涯に渡りホルストと親交を結び、またシベリウスを尊敬し、自身の第5交響曲を献呈したという彼の作品の多くは、田園風景を思わせる穏やかで優しい響きの中に、憂鬱さと神秘的な雰囲気を備えています。彼が最初に自作の歌曲「Linden Lea」を出版したのは1902年、30歳になってからであり、それ以前の初期の作品の多くは破棄するか、もしくは出版せずにしまいこんでしまっていました。しかしその中には、彼のその後を決定づける重要な作品も多数見受けられます。この「ソレント海峡」はもともと「4つのオーケストラのための印象」の第2曲として構想された作品で、スコアには詩人P.B.マークストンのことば「深い海の声にある情熱と悲哀、全ての風を悲しませる強力な謎」が添えられた10分程度の起伏に富んだ曲。これは同じ頃に構想された「海の交響曲」にも似た風景を備えています。他には教育目的に書かれたと推測される「ピアノのための組曲」と、やはり初期に書かれ、その後に改編された「幻想曲」、そして彼の作品の中でも、最も有名なロマンス「揚げひばり」が収録されています。イギリス音楽入門にもふさわしい1枚です。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573530 |
他レーベルの既出音源の宝物がナクソスで蘇る「英国歌曲シリーズ」の第3集は、交響曲作家ヴォーン・ウィリアムズ。彼は生涯を通じて民謡の旋律を収集し、その素材を声楽曲に使用しました。その結果、ここで聴けるような、親しみやすい抒情味満点の歌曲の花束が残されたのです。民謡方面以外でも、「5つの神秘的な歌」(ここでは伴奏はピアノのみ)の深みと情熱的な楽想は、正に作曲家の本領が遺憾なく発揮された名曲と言えます。そして「ウェンロック・エッジで」の、弦楽、ピアノと声楽が絡み合う独自の表現の素晴らしさ。この不当に見過ごされている音楽を発見してください。(2003/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557114 |
イギリスの近代音楽発展に多大なる功績を残したヴォーン・ウィリアムズの管弦楽作品集。ロンドンの王立音楽大学在学中に知り合ったホルストとともに「イギリス独自のスタイル」による作品を追及し、次第にイングランドの民謡を取り入れた独自の作風を確立したヴォーン・ウィリアムズの、あまり知られていない作品を集めた1枚です。歌劇《毒のキス》は、タイトルこそ恐ろし気ですが、内容はとてもロマンティック。序曲には劇中のメロディが次々に登場します。他の曲は、どれもイングランドの牧歌的風景が表現されています。OPUS ARTE(帯あり)(2017/08/30 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5314 |