ヴェルディ, ジュゼッペ(1813-1901)
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1871年12月、歌劇「アイーダ」が大成功を収めた後のヴェルディ(1813-1901)は、ある意味「燃え尽き症候群」に陥ってしまったのか、名作「レクイエム」を完成させた他は、何も生み出すことができずにいました。しかし彼の才能を信頼していたリコルディ社の総帥ジューリオは、彼に新作を書かせるべく、秘密裏に作戦を立てて、台本作家ボーイトをはじめとした各関係者に声をかけました。もちろんヴェルディにはそれを悟られないように。しかしながら、まずボーイトがシェークスピアの「オセロ」に基づいた台本を完成させるも、まだまだヴェルディはオペラの作曲に取り掛かることはなく、結局、紆余曲折を経て(その間にライヴァルであったワーグナーも死去し、ヴェルディの心は折れてしまいます)、この歌劇「オテロ」が完成したのは1886年12月のことでした。出来上がったこの作品は、長い間のブランクなど全く感じさせないほどの充実したものであり、各々の登場人物の心情風景が巧みに描写された完璧な作品です。指揮者のハイダーは、最初はエディタ・グルベローヴァの伴奏者として現れ、そのうちリヒャルト・シュトラウスの研究家として名を上げ、このオビエド・フィラルモニアとも良き関係を築き、2007年には来日して素晴らしい演奏を聞かせています。オテロ役のロバート・ディーン・スミスをはじめとした歌手陣も見事です。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660357-58 |
ヴェルディのオペラのうち、その文学性が飛びぬけて高い「オテロ」。従来のヴェルディ作品の輝かしさだけでなく、各々持つ光と影、純粋さと醜さ、強さと脆さを織り込まなければならないという試練を克服しているのが、このCDのメトを代表する面々です。迫力あるメトの合唱を突き破らんばかりの、登場シーンも圧巻なオテロ役のマルティネッリは、雄々しい英雄がやがて崩壊していく己の様を、その輝かしい声で余すところなく表現。レートベルク歌う定番の「柳の歌」「アヴェ・マリア」は切々たる情に満ちた名唱です。温かみが持ち味のバリトン・ティベットが、奸計をたくらむ悪役に徹しきっている芸達者ぶりも聞き逃せません。(2005/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111018-19 |
マリア・カラスの「仮面舞踏会」と言えば、この録音の他に1957年のライヴ録音がありどちらも名演として名高いものです。名指揮者ガヴァッツェーニによると、彼女の声は落ち着きすぎていたため、アメリアをうまく歌うためには声に悲しみの色をつけなくてはいけなかったそうで、そのため歌には一層深い表現力が備わり、まさにこの世のものとも思われぬ素晴らしさになったのです。彼女なしには成り立たない完璧なヴェルディです。マーク・オーバート・ソーン復刻(2008/04/09 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111278-79 |
ムッソリーニ時代のイタリアでは、ミラノのスカラ座よりローマのオペラ座の方が重用される傾向がありました。この録音はその終盤、連合軍のイタリア上陸直前におこなわれたものです。そのような緊迫した情勢下にもかかわらず、配役は当時のイタリア・オペラ界のスターたちが集められています。中心となるのは、20世紀最高のリッカルド歌いといっても過言ではないベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)。付録ではジーリ以前の人気テノール、アレッサンドロ・ボンチ(1870-1940)や名バリトンのリッカルド・ストラッチャーリ(1875-1955)の歌が聴けます。(山崎浩太郎)(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110178-79 |
14世紀の忠誠と反逆の物語。台本は多少強引ではありますが、愛と政治を巡っての激しいドラマ展開はヴェルディ(1813-1901)ならではの世界です。指導者として、親として、敵を許しながら死に赴く主人公の感動的な姿、そして運命に翻弄される周囲の人々。これぞまさに男たちのロマンです。渋いオペラですが聴けば聴くほどに感動が深まることでしょう。「この役を歌うためなら世界中どこへでも行く」と言ったというゴッビの熱唱をどうぞ。(2009/04/22 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110119-20 |
「ジョヴァンナ・ダルコ」とは誰もが知っている「ジャンヌ・ダルク」のイタリア読みの名前。神から啓示を受けた少女がフランスのために戦い、最後は命を落とす物語です。ヴェルディ(1813-1901)は彼の7作目の歌劇に、この題材を用いましたが、そのストーリーは、ヴェルディが好んだ強烈な愛国心に、王とダルコとの間の愛情、父ジャコモとの確執を絡めたもので、ダルコは最後に火あぶりになることはなく戦死するという、かなり人間くさい物語となっています。物語で重要な役割を演じるのが王カルロ7世。ここでは2014年にカウフマンの代役としてメトでデビューを飾った新進気鋭のテノール、ジャン=フランソワ・ボラスが見事な歌唱を聞かせています。題名役を歌うプラットも2007年にデビューして以来、着々とキャリアを重ね、ここでも表現力溢れるダルコを演じています。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7676 |
【イヴァン・レプシッチによるヴェルディ初期歌劇シリーズ、第4作目は《第1回十字軍のロンバルディア人》】2017年9月、ヴェルディの歌劇《ルイザ・ミラー》を指揮、ミュンヘン放送管弦楽団の首席指揮者としてデビューを飾ったイヴァン・レプシッチ。2018年には《2人のフォスカリ》2019年には《アッティラ》を演奏。どれもBR-KLASSIKから全曲盤CDとして発売され高く評価されています。今回のアルバムは2023年4月23日に上演された《第1回十字軍のロンバルディア人》のライヴ収録。1843年に初演されたヴェルディの4作目にあたるこの歌劇は、11世紀ミラノを舞台に、圧政からの民族解放とローマ貴族の兄弟の確執を描いた重厚な物語。政治批判や宗教的なテーマが問題視されながらも、若きヴェルディの成功作となり、1847年にはニューヨークで上演されるなど大人気を博しました。アルヴィーノを歌うのはアメリカで学んだ若きテノール、ガレアーノ・サラス。張りのある高音と役への感情移入で聴き手を魅了します。ジゼルダ役のニーノ・マチャイゼは新国立劇場でも歌ったおなじみのソプラノ。パガーノを歌うミケーレ・ペルトゥージらヴェテランの歌唱も光ります。レプシッチの指揮は、若きヴェルディの鮮烈なドラマを見事に描きだしています。(2023/11/24 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900351 |
19世紀半ばのパリ。高級娼婦ヴィオレッタは、良家の青年アルフレードとの真実の愛に目覚め、娼婦を引退し郊外で同棲生活を送る。しかしアルフレードの父から息子の行いが妹の縁談の障害だと非難され、身を引くヴィオレッタ。一度は誤解し激怒したアルフレードもやがて真実を知るが時は既に遅く、病が悪化した彼女は恋人に抱かれて息を引き取る。胸が疼くような美しい前奏曲、「乾杯の歌」や「花より花へ」などの名場面に彩られた、涙無しに語れない悲恋物語。ヴェルディで最も上演機会の多い人気オペラです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660011-12 |