サン=サーンス, カミーユ(1835-1921)
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1976年生まれの若きオルガニスト、イヴェタ・アプカルナは、ラトヴィアの音楽アカデミーでピアノとオルガンを学び、1999年に卒業。その後1年間ロンドンでピアノの勉強を続け2003年にはシュトゥットガルトでラドガー・ローマン教授による3年間に渡るオルガン・ソロの長期授業を終え、また多くの国際コンクールに参加し、実績を残しています。彼女の演奏は、従来のオルガン奏法を踏襲しながらも、「新しさ」を常に追求するもので、多くの人がオルガンに抱く「ほこりまみれ」と言ったイメージを払拭するための尽力は素晴らしいものです。以前、PHOENIXレーベルから現代曲を、トランペット奏者ラインホルトと共演した作品をリリースし、オルガン・マニアの熱い視線を浴びていました彼女ですが、このアルバムでも、ヴィドール以外は全て、オーケストラ作品からの編曲もの。楽器の可能性を存分に発揮した素晴らしい音の建造物を目の当たりにすることが可能です。このアルバムにおいて権威あるECHO賞を受賞しています。(2011/03/16 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC678 |
ヴェルテ・ミニョン録音会社はE.ヴェルテによって1904年に創設され、初めて自動再生装置付きのピアノを製造したメーカーです。ピアニストがこのピアノで演奏することによって、ロール紙にそれが記録され、細かな修正を加えたあと、その記録を元に自動ピアノが再演するという仕組みになっていました。生の演奏の録音に比べ、微妙なタッチやペダリングの再生は不可能でしたが、フレージング、テンポなどといった弾き癖は十分に残して再生できることから、多くのピアニスト達がこのピアノ・ロールに演奏を残しました。ホロヴィッツの事実上、初めての演奏記録である「カルメン幻想曲」が収録されているのも、注目されます。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110677 |
ハイフェッツが、同時代の作曲家の作品を積極的に取り上げたことは良く知られていますが、このウォルトンの協奏曲もそんな1曲です。ハイフェッツ自身が作曲家に委嘱し初演。その後も幾度も演奏を行いウォルトンの名声をも高めた作品です。初演後、ウォルトン自身がオーケストレーションに手直しを加え、この演奏も改定稿に拠っています(オリジナル版は8.110939に収録)。映画音楽を思わせる壮大でロマンティックな音楽が魅力です。同じくハイフェッツが委嘱したカステルヌオーヴォ=テデスコの作品は、聖書からヒントを得たもので、ユダヤの血の誇りと、素晴らしき過去への喚起を表現したものです。(2011/06/15 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111367 |
アウアー門下のハイフェッツはいうまでもなくロシア派ヴァイオリニストの最巨頭ですが、それに並ぶ流派としてあげられるのが、いわゆるフランス=ベルギー派です。ヴュータン、サラサーテなど、自らも楽器の名人であった巨匠たちが数多くの華々しい傑作を残しました。技巧の披露に走りがちなこの流派の作品を、ハイフェッツは彼特有の完璧性と冷静さをもって臨んでおり、それによってロシア派とフランス=ベルギー派という二大潮流がついに融合された、歴史的な瞬間とも言える録音です。(RCA盤とはすべて異なる録音です。)(2001/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110943 |
【日本先行発売!吉田南が入賞したQEC2024】6月1日(日本時間2日)に閉幕したばかりのエリザベート王妃国際音楽コンクールから、熱演を収めたライヴ盤が早くも登場!エリザベート王妃国際音楽コンクールは、チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールと共に「世界三大コンクール」と呼ばれる屈指の名門コンクール。前身のウジェーヌ・イザイ・コンクール時代を含めれば、ヴァイオリン部門の優勝者にはダヴィド・オイストラフ(1937)、レオニード・コーガン(1951)、堀米ゆず子(1980)、ヴァディム・レーピン(1989)、戸田弥生(1993)、レイ・チェン(2009)など、錚々たる顔ぶれが並びます。2024年のヴァイオリン部門は当初予定の2023年から1年延期されて開催され、5月6日から熱戦が繰り広げられました。日本でも奈良県出身でボストンのニューイングランド音楽院修士課程を5月に修了したばかりのMINAMIこと吉田南が入賞し、メディアで紹介されたので、ご覧になった方も多いと思います。このアルバムではCD1からCD3には入賞者6名による選りすぐりの演奏を収録し、CD4には順位が付かなかったファイナリストたちの演奏を収めていますが、難関で知られるコンクールだけに、ファイナリスト12名の全員が非常に高水準であったことが伝わる内容となっています。中でもウドヴィチェンコは力強い美音と造形力を持ちながら、時にグロテスクなサウンドを出すこともいとわず曲の核心をえぐり出そうとする、師のクリスティアン・テツラフにも通じる演奏を展開しており、インターネット中継を見ていた人たちの多くが優勝候補筆頭に挙げたことも頷けます。ちなみにウドヴィチェンコは6月1日生まれ。優勝を手にしたのは25歳の誕生日でした。CD2のモーツァルト2曲は演奏者がカデンツァも作曲しています。吉田南はロマンティックな美感を前面に出したものを披露していて、これが実にモーツァルトの音楽とつながりが良く、全曲の造形の確かさと相俟って聴きものとなっています。CD3のトラック4はファイナルの、CD4のトラック3はセミ・ファイナルのための新作課題曲です。<結果>第1位 ドミトロ・ウドヴィチェンコ第2位 ジョシュア・ブラウン第3位 エリー・チョイ第4位 ケヴィン・ジュー第5位 ジュリアン・リー第6位 吉田南(2024/07/26 発売)
レーベル名 | :Queen Elisabeth Competition |
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カタログ番号 | :QEC2024 |
ブラジル出身でロンドンを拠点に活躍するピアニスト、イルズンが演奏するブラジルとフランスの19世紀後半のロマン派ピアノ協奏曲の新録音。バックを務めるのはロイヤル・フィル&ヤク・ファン・ステーンの定評あるコンビです。オスワルドはブラジルの外交官でもあり、サン=サーンスとは長い友情で結ばれ、一緒にサン=サーンスの2台ピアノ曲を公演で演奏する仲でした。サン=サーンスの「エジプト風」より10年早く作曲されたオスワルドの協奏曲は、フォーレのようなロマン派風のタッチでありながら、特徴的なブラジルのリズムに支配されています。サン=サーンス自身が「ヌビア(エジプト南部アスワンあたりからスーダンにかけての地方の名称)のラブ・ソング」と呼んだ「エジプト風」は、複雑なピアノ語法と絶妙に軽いタッチで書かれており、印象的なガムラン風の響きも登場します。ネポムセーノはヨーロッパで学んだブラジル人。グリーグの「ホルベアの時代より」をモデルにした「古風な組曲」は、バロック様式とロマン派のスタイルが融合しています。(2020/09/18 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD276 |