サンチェス, ジョヴァンニ・フェリーチェ(1600-1679)
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【これは珍しい!昔日のミュート・コルネットの響きを忠実に辿る好企画】ライプツィヒのグラッシ楽器博物館に良好な保存状態で収められている4本の貴重なミュート・コルネット(金管楽器風のマウスピースを備えた木管楽器コルネット〔ツィンク〕の一種で、管がカーブしていない直管の楽器)に基づく再現楽器を使い、16~17世紀に音楽活動の一大拠点となったカッセル宮廷やヴェネツィア共和国の文化都市ヴェローナで聴かれたこの楽器の響きを再現する意欲的企画。収録曲も両地域にゆかりのある作曲家の作品ばかりが集められています。ドイツ中部カッセルは16世紀の終わりから17世紀にかけてヘッセン=カッセル方伯モーリッツの宮廷があり、その宮廷の財産は大半が失われたものの、楽器の一部はグラッシ博物館に保存されています。それに基づく再現楽器を使ったこの録音は、当時の響きをかなり忠実によみがえらせていると言えるでしょう。企画の主であるコルネット奏者ランベール・コルソンが、声楽家アリス・フォクルールと共に結成したインアルトは今回、3本のミュート・コルネットに加えサックバット4、ドゥルツィアン及びソルドーネ1、ヴァイオリン2、ヴィオローネ及びガンバ1、テオルボ1、鍵盤1という器楽隊に加え15人編成の声楽アンサンブルを起用。コルソン自ら執筆した詳細なライナーノート解説(仏語・英語)とあわせ、宮廷の壮麗さを彷彿させる豪奢と洗練に満ちた響きを十全にお楽しみいただけます。(2024/08/23 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC464 |
バロック時代に「聖母マリア」について書かれた様々な作品を集めた演奏会のライヴ。ソプラノのヴィユトレイは9歳でブルターニュのマスター・クラスに参加しその歌声を認められたという神童。その後は順調に年齢を重ね、現在では様々なバロック・アンサンブル(アマリリス、ピグマリオン、リチェルカール・コンソートなど)と共演、またバロック以外の分野でも活躍しています。作曲家アンリ・デマレの名を冠したアンサンブル「アンサンブル・デマレ」はパリのシンガー・ポリニャック財団のレジデント・アーティストを務める注目の団体です。メンバーにはヴィオラ・ダ・ガンバのロビン・パロとロナルド・マーティン・アロンソ、アーチリュートのマルク・ウォルフ、オルガンを演奏しているのは話題のジャン・ロンドーなど錚々たる顔ぶれが揃っています。(2018/10/31 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM005 |
17世紀初頭から18世紀半ばまでの音楽は、総じて「バロック=ポルトガル語で“いびつな真珠”」音楽と呼ばれます。しかし、その当時の作曲家たちは自らのスタイルを決して「バロック」であるとは考えていませんでした。このアルバムに収録された音楽を聴いてみても、全く「ゆがんだ、不規則な」という感想を持つことはないでしょう。歌手ガブリエラ・ディ・ラッチオ自身がブックレットでも説明している通り、この時代の音楽はルネサンス時代の技術的な複雑さと規律から脱却し、比較的単純な和声進行を伴う、自由な感情を表現するのにふさわしい形式によって書かれており、まるでロマン派の音楽のように劇的な感情を表出することができるものです。とりわけイタリアで発達したオペラと通奏低音は、当時のヨーロッパ全体に大きな影響を与え、数多くの作曲家がイタリアの様式を取り入れた作品を書きました。このアルバムに収録されているのは、当時のイタリアを代表する名作で、超絶技巧を要するアリアや悲歌は高い人気を誇りました。ディ・ラッチオが見事に全曲を歌い上げています。(2020/01/17 発売)
レーベル名 | :Drama Musica |
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カタログ番号 | :DRAMA006 |
地中海は多くの偉大な文化の発祥地であり、また東洋と西洋の文化が融合する地でもあります。15世紀に東ローマ帝国を滅ぼし、コンスタンティノポリスを征服したオスマン帝国は、その後勢力を拡大し、17世紀にはアゼルバイジャンからモロッコ、イエメンからウクライナ、ハンガリーからチェコスロバキアに至る広大な領域を手中に収めます。当時、最盛を誇っていたキョプリュリュ家ですが、1683年に当家の婿であった首相カラ・ムスタファ・パシャが敢行した第二次ウィーン包囲が失敗、16年間の戦争状態を経て、1699年に結ばれたカルロヴィッツ条約において、史上初めてオスマン帝国の領土は削減され、以降覇権はオーストリアに奪われることとなります。さて、そんな歴史的背景のもとに様々な文化交流が行われ、文学や絵画、そして音楽においても「東洋的なテイスト」が入り込んで来たことも良く知られています。このペーラ・アンサンブルによる意欲的なアルバムは、16世紀から17世紀、トルコからイタリア、またイタリアからトルコへと渡った様々な音楽が収録されています。想像以上に複雑に入り組んでいるこれらの多彩な音楽は、当時の文化を想像させるに余りあるものです。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1858 |
2014年に設立された古楽アンサンブル「チェンバレス」。アンサンブル名の通り「チェンバロを用いることなく」ヴィオラ・ダ・ガンバやテオルボ、アーチリュートを中心に、多彩な打楽器を加えたユニークな編成を取り、様々な作品を演奏しています。2015年にケルンの古楽センターで開催したリサイタルで大成功を収め、以降、着実に活動の幅を広げるチェンバレス、この「人生のパッサカリア」と名付けられたアルバムでは、生きていくことにつきものの、心痛、裏切り、誘惑、無常、興奮、楽しさと笑いなどの感情に即した作品を、大胆に楽しく、そして情熱的に演奏します。シェンユの饒舌なガンバ、ソプラノのシュトリツキの清冽な歌唱、リコーダーのオペルトの超絶技巧、さまざまな打楽器を自在に操るラスターニなど、各々の奏者の妙技をお楽しみください。(2021/01/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551439 |