ロト, ミハウ(1955-)
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1899年、当時ウィーン宮廷歌劇場の音楽監督を務めていたマーラーは、劇場で上演するために、人気絶頂を誇っていた“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世にバレエ音楽の作曲を委嘱します。ワルツ王は時すでに73歳に達しており、すでに自身の生涯の終りを予感していたようでしたが(その前年に書かれた「ライムントの調べ」にも、懐古的な部分が認められます)、シュトラウスは力を振り絞り、依頼されたバレエ「灰かぶり姫」に着手しました。そして予感の通り彼は6月3日にこの世を去り、作品は未完のまま残されたのです。シュトラウスの手による部分は第1幕と第3幕の半分ほどであり、これを完成させたのはシュトラウスより少し後の世代に活躍した指揮者ヨーゼフ・バイヤー(1852-1913)でした。しかしマーラーは完成された作品を「これはシュトラウスのものではない」と断言し、ウィーンでの上演を拒否。そのため初演は1901年にベルリン王立歌劇場で行われています。バイヤーとシュトラウスは仲が良かったためか、自然な流れで音楽が作られており、全曲通して聴いても全く違和感はありません。(2018/09/05 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777950-2 |