オジアンダー, ルーカス(1534-1604)
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がちょうの合唱隊を狼が指揮する、という彩飾にちなんで名づけられた「がちょうの本」は、中世都市ニュルンベルクにおける、宗教改革前のミサの典礼の記録として唯一のもの。多くは初録音で記録的価値だけでも絶大、という謂われをさておいても、純粋に聖歌を楽しめるアルバムです。男声ユニゾン、童声ユニゾンのみならず、両者が合体して歌うものもあり。ハンガリーの聖歌隊スコラ・フンガリカによる、暖かみのある素朴な歌唱が、静かな感動を誘います。その合間にオルガンが響きわたり(実に良い音で録れてます!)、最後は教会の鐘の音で締め括る。こういう聖歌もいいものです。(2005/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557412 |
ネーデルランドのオルガニストであったスウェーリンク(1562-1621)は、様々な素晴らしいオルガンとハープシコードの作品を残しました。変奏曲の形式の発展に力を尽くしたことで知られ、対位法の扱いはもちろんのこと、フーガの発展性などには、バッハを先取りする斬新な作風が見てとれます。3 曲目に置かれた「半音階的幻想曲」の冒頭などを聴いていると、とても16~17 世紀に書かれた音楽とは思えないくらいです。多くの変奏曲も収録されていますが、そのどれもが美しい唐草模様に彩られたメロディの宝庫と言えましょう。最後に置かれた2 曲の作品は、スウェーリンクの作ではありませんが、当時編纂された曲集に彼の作品とともに収録されているもので、恐らくスウェーリンクの創造心にも影響を与えているものと思われます。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570894 |
宗教改革の立役者として、また数多くの賛美歌の作者として名を知られているマルティン・ルター。彼は音楽家としても、リュートを演奏しながら賛美歌を歌いましたが、自身の音楽的才能については「取るに足らない、才能もないテノール」と卑下していたという記録が残っています。このアルバムでは、彼自身のコラールも含め、エッカルトやJ.S.バッハを含む11人の作曲家が「ルターの賛美歌」を基に書いた作品を収録。バッハ=コア・ジーゲンと名歌手たちが演奏するこれらの曲集、改めてルターの偉大さを確認できる出来栄えとなっています。(2017/03/17 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555098-2 |