ルリエ, アルトゥール(1892-1966)
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【Grand Pianoレーベル10周年記念企画第2弾。実験と創造が生み出した「もう一つのロシア音楽史」に迫る】20世紀初頭、世界中の芸術家は斬新な表現を求めて“実験”を繰り返していました。ロシアで盛り上がったのはアヴァンギャルド(前衛)。「モダニズムの聖書」と讃えられたピアノ・ソナタを書いたモソロフ、ソ連革命政府に一時は重用された未来主義の旗手ルリエ、独自の音体系による無調世界を目指したロスラヴェッツらが代表格でしょう。一方で前衛に背を向け、古き良き伝統を大事にしながら創作を続けた作曲家達も同時期にいました。メトネルもその一人、まさにいぶし銀のロシア音楽が聴けます。伝統的なロシア音楽で始まったスタンチンスキ―は26歳で不慮の死を遂げなかったらどんな世界へと進んだのでしょう。その萌芽をここからぜひ聴き取ってみてください。 ――吉池拓男(監修)(2022/04/15 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP896X |
スイスで生まれのドイツ系クラリネット奏者、エドゥアルド・ブルンナー。彼はモーツァルトやクロンマー、ウェーバーなど古典作品の名演ですでに良く知られていますが、現代作品にも意欲的に取り組んでいます。世界の名だたる作曲家に新作を依頼し次々と初演を行っている彼は、その驚異的な技術と表現力で、この楽器のためのレパートリーを飛躍的に広めることに成功しています。特筆すべきは、彼の紡ぎ出す音色の美しさで、どのような特殊奏法を行っても、その全てが圧倒的な存在感と説得力を持ち、かつて聞いたこともないような新しい共鳴を発見するスリリングな驚きを味わわせてくれるのです。収録されたどの曲も特徴的な美しさを持っていますが、一番の注目は細川俊夫による「EDI」でしょうか。曲のタイトル「EDI」はブルンナーのファーストネームの短縮形であり、作曲家と演奏家の親密さをも表しています。無音の部分に深い意味を込めるという、作曲家独特の思想はこの曲にも生きています。(2011/08/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572470 |
ストラヴィンスキーはおよそ40年間にわたり、常に異なった作風でピアノ曲を書き続けており、最初期の「スケルツォ」(1902)ではロマンティックだった作風が、少しずつ複雑なリズム・パターンを持ったものに変貌していきます。このアルバムにはストラヴィンスキー作品のピアノ編曲版を中心に収めており、作曲者自身による編曲と他の作曲家による編曲を並べることで、あたかもストラヴィンスキー作品をめぐる彼らの会話を聞くような趣きになっています。収録された作品はバレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」を中心に、ジャズ風な曲や、バロック風の曲、斬新なハーモニーを用いた子供むけの曲など多岐にわたっています。演奏しているパロンビはこれまでに「デューク・エリントン・ピアノ作品集」(CDS-7743)や「CINEMA」(CDS-7805)、バッハ作品のさまざまな編曲集「FAKE BACH」(CDS-7891)など、ジャンルを超えたアルバムを発表、そのユニークなコンセプトが注目されています。(2022/04/15 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7947 |
ロシアで生まれ、1920年代まではソ連楽壇の指導的作曲家の一人として活躍。しかしロシア革命を経て、国政について賛同できなくなり、ベルリンに出張した際、そのまま亡命してしまったという作曲家アルトゥール・ルリエ(1891-1966)。当然の事ながらソ連では彼の作品の演奏、出版は禁止され、その存在は抹殺されてしまいましたが、ソ連時代の友人とは連絡を取っていたようで、パリ在住時に旧友からストラヴィンスキーを紹介され熱烈な擁護者となりました。ルリエはストラヴィンスキーの作品に関する論文を執筆、また管弦楽作品のピアノ版を作成するなど、その紹介に大いに尽力したのですが、紹介してくれた旧友と諍いを起こし、それが元でストラヴィンスキーとも疎遠になり、1931年以降はお互いの交流も止めてしまったということです。ルリエ自身の作品は当時の前衛に位置する作風を持ち、同時代の詩人や画家の作品からインスパイアされていたり、時にはストラヴィンスキーの作品にも似ていたりと、多彩な様相を呈しています。しかし四半世紀に渡りこれらの作品は封印されていて、再評価が始まったのはつい最近のこと。この3枚組はルリエの作品の入門にも成り得る充実した作品集です。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5281 |
「20世紀の忘れられた音楽家の中で最も興味深い存在の一人」と評されたアルトゥール・ルリエ。ロシアからドイツ、フランス、アメリカへの亡命といった苦難を経て、様々な芸術家たちと触れ合いましたが、彼の作風は亡命先のパリで出会ったストラヴィンスキーに強く影響されています。このアルバムは彼の室内楽と器楽曲を紹介するもので、他にもう1枚が予定されています。新古典派の様式に倣った作品だけではなく、古風で厳格な形式を持つものなど、ルリエの様々な側面が窺える興味深い1枚です。(2022/12/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0652 |
ロシア出身の作曲家ルリエ(1892-1966)は、経歴の初期にはソ連楽壇の指導的作曲家として活動していたものの、ドイツ、フランス、アメリカに亡命した後は、ストラヴィンスキーの影響を強く受け、新古典主義音楽の信奉者に鞍替えした人です。また同時代の美術に強い関心を持っており、いくつかの作品は美術作品にも関連を持っています。多くの作曲家たちのように、死後間もなく忘れ去られた存在になっていましたが、ギドン・クレーメルが作品を紹介したことが皮切りとなり、代表作「大気の形」(ピカソに献呈された)が広い地域で演奏され始めるなど、少しずつ復興が進んでいます。ここで聞ける作品も、時には若き彼が強く魅了されたスクリャービン風であったり、香り高いフランスの雰囲気を有していたりと、曲によって様々な表情を楽しむことができます。スペイン、フランスの作品を得意とする1953年生まれのジョルジオ・コウクルによる演奏です。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP737 |
ロシア、ベラルーシ出身の作曲家ルリエは、1920年代までソ連楽壇の指導的作曲家として活動していたものの、国政に異を唱え、ベルリンに出張したまま亡命してしまったという人。ドイツ、フランスを経てアメリカに行き、ストラヴィンスキーの影響を強く受けた作品を多く書きました。同世代の美術にも関心を持ち、いくつかの作品は美術品に関連付けられたタイトルをもっています。そのような経歴のため、ソ連国内では長らく彼の作品の演奏・出版が禁じられていましたが、21世紀になってようやく復興が始まりました。コウクルによる第2集のアルバムには、様々な小品が収録されています。1910年代の作品は、魅惑的な響きを持つ「シンセシズ」、表現的なタイトルを持つ「子供部屋のピアノ」とスクリャービンの影響が感じられますが、1920年代から1930年代の作品は彼の友人のために作曲されたものが多く、比較的親しみやすい曲調を持っています。第1集と同じく、フランス、スペインの作品を得意とするコウクルの表情豊かな演奏です。(2017/06/23 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP750 |