タッソ, トルクアート(1544-1595)
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ヘンデルが活躍した当時のローマでは、法王がオペラの上演を禁止してしまいました。そこでヘンデルは偉大なるA.スカルラッティのスタイルを用い、カンタータの形を借りて、歌手たちが活躍できる場を作り上げました。彼の書いた数多くのイタリア語によるカンタータは、当時有名だった歌手たちの声域に適していて、彼らは思う存分美声を張り上げることができたのです。その歌の多くは、通奏低音のみを伴う小規模なものですが、ごく一部の作品は壮麗な管弦楽をバックに歌われます。ここで活躍する2人の男声アルト歌手、コヴァルスキーとケーラーは各々全く違うアプローチでヘンデルのアリアに臨み、素晴らしい解釈を与え、この難しいアリアを現代に蘇らせています。(2010/04/21 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
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カタログ番号 | :Phoenix404 |
南アフリカ出身のメゾ・ソプラノ歌手メガン・カーツのソロ・アルバム。もともとはピアニストとしての研鑽を積んだ彼女ですが、12歳の時にオーケストラとモーツァルトの「アレルヤ」を歌い歌手としてコンサート・デビューを果たしました。その後はウィーン音楽舞台芸術大学で学び、数多くの賞を受賞しています。現在はウィーンに拠点を置き、古楽と現代音楽の両面で活躍しています。このアルバムでは彼女の音楽仲間によって結成されたカレスティーニ・アンサンブル・ウィーンとともに、ヘンデルとハイドンの作品を演奏。かつてはカストラート歌手が歌ったレパートリーを、カーツは陰影のある美しい歌声で情感豊かに歌い上げています。(2024/06/28 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM459 |
イタリア後期ルネサンス時代に活躍したルカ・マレンツィオ。当時、最も人気の高いマドリガーレ作曲家として知られ、作品は多くの人に支持されました。初期作品のスタイルは軽く流動的でしたが、歌われる詩の文言を忠実に追っていく彼の創作方針もあって、作品は少しずつ複雑さと深刻さを増していきます。成熟期から晩年の作品には、時に不協和音や半音階技法も用いながら、極めて厳粛で大胆な書法が見られるのもマレンツィオの特徴です。このアルバムで素晴らしい演奏を披露している"ロッソポルポーラ"は2010年に結成された若手奏者たちによるアンサンブル。イタリア・ルネサンスから初期バロック音楽を中心に、テキストを深く読み込み、独自の解釈を施し演奏することで高い評価を受けています。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A449 |
「May Morning メイ・モーニング」とはオックスフォードで毎年5月1日に開催される恒例のイヴェントのこと。500年以上の歴史を持つこのイヴェントは、午前6時に始まり、モードリン・カレッジ合唱団がモードリン・タワー(鐘楼)の屋上でマドリガーレや5月に関する曲を歌い上げます。そして大勢の人々が合唱を聴くために集まり、祈りを捧げるとともに踊ったりし、イヴェントを心から楽しむことで知られます。2020年は新型コロナ感染症のパンデミックにより、イヴェントはヴァーチャルで開催されましたが、2021年は5月1日の前の週に秘密裏に開催。実際の聴衆こそ不在だったものの、このモードリン・タワーでの演奏はオンラインで披露され喝采を浴びました。このアルバムは、メイ・モーニングで歌われる曲を収録した1枚。カレッジの時計台の鐘の音を冒頭と最後に置き、伝統的な曲から現代の曲まで、さまざまな音楽が集められており、聴き手も長い伝統を体感することができます。(2022/04/29 発売)
レーベル名 | :Opus Arte |
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カタログ番号 | :OACD9049D |
音楽史上の天才の一人と言われるモンテヴェルディの作品の中でも傑作と呼ぶにふさわしいこの2曲は、「マドリガーレ第8巻」として出版された曲集に含まれています。「タンクレディー~」は弦のトレモロを史上初めて使った例として有名で、タッソーの叙事詩を劇的な音楽で表現しています。バッロとは舞踏を中心とした一種の舞台音楽で、「情け知らず?」はオペラのような性格をもっており、やはり見事に感情を表現しています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553322 |
ルネッサンスからバロックへの橋渡しの時代に生まれた最大の天才モンテヴェルディ。彼の業績を探るには、まずは世俗的声楽曲マドリガーレから。その輝ける最初の曲集をお聴きください。それに加え、出版譜ではなく手稿による小曲を五つ収録しましたが、23と25はこれが世界初録音です。当盤では演奏家にご注目ください。全員がイタリア人だからこそ、詞と音楽をこれ以上ない水準で融合させたモンテヴェルディの音楽を正しく再現できるのです。歌手陣はカウンターテノール2人を含む男性6人で、独特の安らぎ感があります。無伴奏とは限らず、曲によっては低音を補強するなど、器楽も加えての演奏です。(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555307 |
バッハ以前の作曲家で一番に覚えたい天才モンテヴェルディ。僅か22歳で出版した「マドリガーレ集第2巻」こそ、イタリア語と音楽との融合の見事さで、その天才ぶりを強烈にアピールした、画期的な作品集です。当盤の特徴は演奏の独自性。どちらかと言えば女性を加えた混声アンサンブルで歌われることが多いモンテヴェルディを、カウンターテノールも含め男性歌手だけで演奏。決して音色が単調になることなく、ドラマティックな歌唱を実現しています。曲によっては楽器で低音を増強。曲順が通常と少し違いますが、これは初出版時のものを採用するという、指揮者ロンギーニのこだわり。新しいモンテヴェルディ像を提示します。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555308 |
モンテヴェルディが活躍した宮廷の記録を再点検した結果、当時のマドリガーレの演奏は男声のみによることが通常だったとの結論に至った(詳細は指揮者による英語解説をお読みください)、こだわりのモンテヴェルディの第3集。言葉と音楽との関係を追及した作曲家が、先行する2つの曲集から一段と進歩したことが伺えます。日本でも混声合唱団がしばしば取り上げるように、20世紀後半では普通だった女声歌手が加わる演奏に慣れた古楽ファンの耳には、最初は奇妙に感じられることでしょう。真にオーセンティックな演奏とはいかなるものか、議論の余地はまだまだ残されているのです。(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555309 |
モンテヴェルディの「マドリガーレ集第4巻」は、正に画期的な、音楽史上で特筆すべき作品です。既に作曲者が作曲したマドリガーレにおいても、言葉と音楽との関係において新しい世界を切り拓いていたわけですが、「第4集」では天才が更に一歩を踏み出し、大きな飛躍を成し遂げたのです。その音楽は、人間の純粋な感情を描出することに成功し、その後の声楽曲の発展の礎とも言えるものです。当盤では、当時の演奏様式の研究から、女性を使わず全てのパートを男性歌手だけで歌い、曲によって無伴奏、あるいは最小限の通奏低音付を使い分けます。その幽玄とも言える感触は、この曲集を既によくご存知の方にも、新しい体験となるでしょう。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555310 |